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連日出場が続く救急隊の実情|消防局からのあるお願いとは
連日続く猛暑により、熱中症で救急搬送される人が後を絶たない中、コロナウイルスの第7波とも言われる感染拡大が続き、救急隊の出場回数が大幅に増えていると言われています。また、緊急患者を受け入れる救急医療体制が危機的な状況になる可能性も危惧されています。
そんな医療体制がひっ迫している中、さいたま市消防局はTwitterの公式アカウントであるお願いを発信しました。
【救急隊に食事の時間を!】
— さいたま市消防局 (@Saitama_Shobo) July 26, 2022
救急出場が続くと、救急隊が消防署に帰れない時があります。そんな時は、出場できる体制を取りつつ、救急隊がコンビニ等で飲食物を購入し食事をする事がありますので、ご理解をお願い致します。https://t.co/bwXoKEvRJm#さいたま市消防局 #救急隊 pic.twitter.com/dIT1Q8ikuS
“【救急隊に食事の時間を!】
救急出場が続くと、救急隊が消防署に帰れない時があります。そんな時は、出場できる体制を取りつつ、救急隊がコンビニ等で飲食物を購入し食事をする事がありますので、ご理解をお願い致します。”
熱中症にコロナ患者の搬送が加わり、緊急出場が続いている救急隊。出場後、消防署に戻れず、さらなる現場へ向かうということもあるそうです。
さらには、出場回数増だけでなく、救急患者の搬送先がすぐに決まらないという事態も増えています。そのため、医療機関に患者受け入れを3回以上断られ、さらに救急車が現場に30分以上止まる「搬送困難事案」と呼ばれる事態が全国で増えているそうです。
搬送困難6035件=コロナ疑いは最多―総務省消防庁
— 時事メディカル (@jijimedical) July 26, 2022
総務省消防庁は26日、救急患者の搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が18~24日の1週間で6035件(前週4139件)に上ったと発表した。このうち新型コロナウイルスに感染した…https://t.co/rjXJV0HKuI
救急の連続出場が続くと、救急隊は休憩や食事を摂る時間もなくなってしまいます。さいたま市消防局のツイートは、そんな状況を踏まえて、万が一救急隊がコンビニなどで食料を購入している際は、出場の合間を縫って食事を取っていることを理解してほしい…というお願いだったのです。
この「お願い」には多くのユーザーから、「こんなツイートしなくてはならないなんて」「お疲れさまです」「いつもありがとうございます」など、大きな反響を呼び、これまでに17万以上のいいね!が集まっています。
こんなツイートしなくてはならないということは文句を言う輩がいると言うことですね?救急隊の皆様には休める時にコンビニでもどこでもお立ち寄りいただけたらいいと思います。営業マンがお昼に営業車でコンビニに立ち寄りご飯を買うことと何ら違いは無いです。お気になさらずお休みください!
— よしき (@yoshiki__tp) July 26, 2022
非常用救急小隊まで編成運用しているこの時代に、ここまで広報しないと休めない社会環境…😰
— 渡辺将司 (@WTokyofd) July 26, 2022
救命士もあなた達と同じ人間だろ、って言いたくなりますね…
しっかり休んで頑張って下さい‼️‼️
日々の救急業務お疲れ様です🙇🏻
確か自動販売機で飲み物を購入していたと言ってクレームがあったような。消防、救急、自衛隊みんな私達の為に動いていて食事や水分摂取みんな当たり前なのに…いつもありがとうございます。
— ゆっちー (@KeijiMini) July 26, 2022
そんな方々に低額な差し入れ(コーヒー缶とかね)くらいは出来るシステムになって欲しいです・・・
— Koichi Inaba (@7N1GPI) July 26, 2022
制服でコンビニ入れないとか普通におかしいよ、現状のルールでもOKだと思うので堂々とどうぞ!
こんなことを言わないといけない社会って…
— Hibiki (@Hibiki64244047) July 26, 2022
救急隊員の皆さま、いつもありがとうございます。
皆さまのおかげで、命を繋いでいただいたので、本当に感謝しかありません。
人々の命を救うため、日々すぐさま現場に駆けつけてくれる救急隊。熱中症にコロナ感染拡大と大変な最中、食事や休憩の時間もまともに取れない状態だと思うと、心が痛むと同時に感謝の気持ちでいっぱいになります。このさいたま市消防局のツイートをきっかけに、全国でたくさんの人々にこういった救急隊の現状を理解してもらえるようになる事を願います。
また、今後さまざまな状況で救急車を呼ぶべきか、迷うことがあると思います。そんな時におすすめなのが、消防庁が配信している全国版救急受診アプリ「Q助」です。アプリやWeb版があり、どんな症状があるのかなどの質問に答えるだけで、緊急度や受診の必要性などを確認する事ができます。さらに、子供が夜間に具合が悪くなった時などは、「#8000」に電話をすると、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科の先生や看護師から適切なアドバイスを受けることができます。こういった相談先があることを知っておくとよさそうです。
プレビュー画像:©︎Pinterest/JACKY CHEW
出典:©︎Twitter@Saitama_Shobo