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出産の不安と痛みを和らげるための10のポイント

赤ちゃんを授かることは、ワクワクする魔法のような出来事ですが、予定日が近づくにつれ、出産への不安や恐怖を感じる人も多いでしょう。

妊娠と出産は、それ以前には想像もできなかったような経験です。とくにお産や陣痛については、痛い、怖いというマイナスイメージばかりが先行すると、緊張や不安でかえってお産が難航してしまいます。

この記事では、できるだけ不安や痛みを和らげて、楽に赤ちゃんを産むために出産前にやっておくべきこと、陣痛の乗り越え方などを10のポイントでご紹介します。

1. 楽な姿勢で

出産中は同じ姿勢をとりつづけないことが大切です。横になったり、座ったり、しゃがんだり、四つん這いになったり、歩き回ったり、立ったり。あなたの体が今必要としている姿勢になるように動いていいのです。硬膜外麻酔(PDA)で無痛分娩をする場合でも、体の向きを変えたり、座ったり、骨盤の下に枕を置いたりして、お産が楽になるような姿勢を試してみましょう。

Being monitored.

2. バースプランを話し合っておく

出産前に、パートナーとどんな分娩にしたいのか、分娩時に何が必要なのかを話し合っておきましょう。必要なら、出産の場所、アロマ、枕、飲み物、BGM、医療処置の希望(会陰切開はできるだけ避けたいなど)を助産師や医師に伝えておきましょう。バースプランは、率直に正直に話すことが大切です。

3. 分娩前の食事

妊婦さんのなかには、陣痛が本格的にくると食事などできないという話を聞き、最初の陣痛を感じたときに無理にたくさん食べようとする人がいます。でも、分娩時には多くの女性が嘔吐したり便意を催したりするため、特大サイズの食事はかえってよくありません。出産中のエネルギー補給になるよう、おにぎりやクラッカー、果物やパンなどの軽食がおすすめです。

Do What Now?

4. 水分不足に注意する

出産は体にとって非常に大きなストレス。長時間にわたるうえに、汗もかくので、こまめに十分な水分補給をすることが大切です。しかし、多くの女性は痛みの中でこのことを忘れてしまうので、事前にパートナーに「何か飲むように声をかけて」とお願いしておきましょう。病院ではストローつきの飲み物を用意しておくと重宝します。

5. 分娩に立ち会う人を確認しておく

陣痛が起きているときに十分なプライバシーが確保されていないと、陣痛が長引く可能性があることをご存知でしたか?分娩時に誰に傍にいてもらいたいか(もらいたくないか)については、慎重に考えるべきです。パートナーや家族の立ち合いだけでなく、どの助産師や医師が立ち会うのかについても事前に確認しておきましょう。介助者が頻繁に交代すると不安になるということも伝えておくといいかもしれません。

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6.  痛みを逃す練習を

陣痛が始まると、多くの女性は体に力を入れて陣痛と闘います。しかし、陣痛のときは体をリラックスさせて、痛みを逃した方が楽に乗り切ることができるのです。陣痛が来たら、その都度、痛みを受け入れて、ゆっくりと息を吐きながら力を抜くようにしましょう。吐く息を深くすることで、リラックスが深まり、過呼吸の予防にもなります。妊娠中に呼吸法や体を緩める練習をしておくと役立ちます。

7. 陣痛と陣痛の合間はしっかり休む

陣痛は波のように繰り返す痛み。最初は痛みの間隔が長いので、その時間にリラックスすることは体力維持のためにも重要です。陣痛と陣痛の間の静かな時間には、落ち着いて過ごし、可能であれば、少しでも睡眠をとって、体力を回復させるようにしましょう。

Mommy before the surgery

8. 出産が始まっても多くの人に伝えない

出産は時間がかかるもの。時には数日かかることもあります。陣痛やおしるしがきたというニュースをSNSなどに投稿したり、多くの人に伝えてしまうと、メッセージが殺到してしまうことがあります。このようなメッセージは、余計なプレッシャーとなり、お産のストレスになるだけでなく、お産の進行を遅らせることにもなりかねません。そのため、知らせるのは親しい人だけに限定し、「何かあったら連絡する」と伝えておくのがよいでしょう。

9. 妊娠中は適度に運動する

妊娠中に適度な運動をすることは、体力を維持し、合併症や過度の体重増加のリスクを軽減することがわかっています。さらに、運動をすることで、体調も良くなるため、妊娠・出産の経過もスムーズになります。妊娠後期であっても、お医者さんに確認したうえで、体に負担が少ないウォーキングやヨガ、水中エアロビクスなどを無理のない範囲で行うとよいでしょう。

No Words to Describe

10. いろいろな選択について事前に決めておく

妊娠後期になるとお産はいつやってくるか分かりません。また、産後は赤ちゃんの世話と自分の体調を戻すことで精一杯。ですから、妊娠中期にいろいろな選択肢について調べて、決断しておくことが大切です。たとえば、自然分娩か無痛分娩か、臍帯血はどうするか、出産直後の赤ちゃんとの過ごし方、母乳かミルクか、などはそれぞれのメリットとデメリットを調べて、事前に決断しておいたほうがいいでしょう。

赤ちゃんがそれぞれ違うように、陣痛やお産もそれぞれ違います。陣痛が来たら、あとは自分の体を信じるしかありません。かわいい赤ちゃんとの対面は間近です!落ち着いて、自分の体の声に耳を傾け、医師や助産師を信頼して出産に臨みましょう。

 

プレビュー画像: ©flickr/Kelly Sue DeConnick ©flickr/Mat Culpepper