ポイ捨てやめて!タバコの吸い殻の6つのリスク

最近では、建物内や公共施設のほとんどが禁煙になっているため、屋外で喫煙するケースが増えています。 そのせいか喫煙可能な場所や道端に投げ捨てられたタバコの吸い殻が目につきます。些細なことで問題ないと考えているのかもしれませんが、実はタバコのポイ捨ては環境に深刻な被害をもたらしています。

喫煙や受動喫煙の健康被害は広く知られるようになりました。しかし、吸い殻が人や環境にどれほど有害かはあまり知られていません。この記事ではタバコの吸い殻の危険性について、ご紹介します。

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1. 世界中で莫大な量が捨てられている

タバコほど簡単に捨てられているゴミは他にありません。世界中で毎年5兆6000億本のタバコが生産され、そのうち4兆5000億本が路上や自然環境にポイ捨てされています。つまり、毎日120億本以上という膨大な数のタバコが捨てられているのです。ビーチクリーンで回収されるごみのなかで最も多いものもタバコです。

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2. 分解が難しいプラごみ

世界的にプラスチック問題が深刻化していますが、タバコのポイ捨てはこの問題に深く関わっています。タバコフィルターにはセルロースアセテートと呼ばれるプラスチックの1種が使用されているのです。タバコのフィルターを自然界で分解するには10年から15年かかるといいます。さらに海の中では実に400年もの年月が必要です。

3. 生物への害

野生動物の多くは、タバコの吸い殻を食べ物と間違って食べてしまいます。吸い殼が胃や腸に詰まり、満腹状態で餓死するなど、苦痛のなかで死んでいくケースも少なくありません。特に鳥や海洋生物の被害が深刻です。

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4. 有害物質

ポイ捨てされたタバコには、ニコチンを始め、4000種類以上の有害物質が含まれています。これらの有害物質が分解されにくいフィルターに運ばれ、自然界に拡散しています。

ニコチンは殺虫剤にも使用されるほど極めて強い神経毒です。水溶性なので、雨が降ると30分以内に溶け出し、地下水に流れ込みます。吸い殻1本から溶け出すニコチンは平均2mg程度。つまり、たった1本の吸い殻が40リットルもの水を汚染しています。

5. 子どもへの危険

ご安心ください。下の写真の女の子はシナモンスティックを噛んでいるだけです。でも、毎年、非常に多くの子どもたちがタバコや吸い殻を誤って飲み込み、治療を受けています。実は子どもの誤飲事故のなかで最も多いのがタバコです。タバコの誤飲によるニコチン中毒の致死量は成人でタバコ2本分、幼児ではタバコ半分です。特に、ニコチンは水溶性なので、濡れたタバコ、吸い殻が浸った液体などを摂取してしまうと吸収しやすく、非常に危険です。ですから、遊び場や川や海などでは絶対にタバコを捨てるべきではありません。

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6. 森林火災/山火事

森林火災や山火事の原因のうち、落雷などの自然発火はわずか5%。原因のほとんどは人の不注意によるものです。特に多いのがタバコです。タバコのポイ捨てや歩きタバコの火元が落ち、枯葉などに燃え広がって、あっというまに大きな悲劇を招きます。タバコは灰皿に捨ててましょう。

下の表はタバコのポイ捨てがもたらす影響の大きさを示したものです。海に流れ込んだプラスチック片によって多くの海洋生物が命を落としていることは最近知られてきましたが、海に流れ着いたタバコの吸殻もまた多くの野生動物の命を奪うことはあまり知られていません。

ここまで読んでいただければ、タバコのポイ捨てが自然環境にどれほど甚大な被害をもたらしているかお分かりになったと思います。さらに、タバコの栽培も広い範囲に影響を及ぼしています。毎年広大な森林がタバコ栽培のために伐採されています。これは地球の森林喪失面積の2~4%に当たると言われています。健康への被害以外でも、禁煙すべき理由はたくさんあります。

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