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高額宝くじ当選者が 富を手放すことになる7つの理由
「1億円を手にする最短の方法は？」答えは簡単「10億円のうち9億円を使い切ってしまうこと」。馬鹿げた話ですが実はこれ、宝くじでミリオネアになった人たちの多くが直面する現実です。突然降って湧いた何億円もの現金は、数年後にはまるで夢だったかのように消え去っているのです。しかも多くの場合取り返しのつかない傷跡を残して…。
宝くじを当てた人の多くがやってしまう7つの大罪をご紹介します。いつか宝くじが当たったら、思い出してください。
1. 「自分は舞い上がらず平静を保てる」と思い込む
1億円の宝くじに当選したら、誰でもまずショックを受けます。脳にとっては大きなストレスとなり、アドレナリンが大量に放出されパニックに陥る人もいます。自分では落ち着いているようでも、宝くじ当選により周囲のことに盲目になっている人は多く、宝くじ当選したあとは大きな決定や選択はできないと思っておいた方が良いでしょう。
2. 「幸せは分かち合うもの」
長年宝くじ当選者の末路を見てきた宝くじコンサルタントのルッツ・トラバルスキはこう記しています。経済的に普通、つまり中流以下の家庭で育った人ほど、宝くじに当てると配当金を家族や友人にお裾分けしたいと申し出ます。「自分だけこんなに大金を手にするなんて気がひける」と思うのです。
ところがこの慎み深さは、刃となってブーメランのように戻ってきます。吸血ヒルのごとく配当金を吸い尽くそうとする人々に囲まれてしまいます。さらに宝くじに当たったと口を滑らせたばかりに、脅迫の手紙を受け取ったり、攻撃さえ受けた人もいるのです。
生まれた時からお金持ちの人は富を口外しませんが、突如お金持ちになった人ほど言いふらしてしまいます。富を分かち合いたいと思うなら決して口外せず、チャリティ基金などに寄付するのが一番です。
3. 「子どもたちの将来のために」
子どもたちには自分よりも良い人生を歩んで欲しいと願うというのが親心。でも子どもたちには宝くじに当選したことを悟られてはいけません。
大金を突如手に入れられるということが子どもたちにバレたら大変。苦労して勉強する意味や働く意味、友情や愛情はお金では買えないということを子どもに理解させるのは至難の業になるからです。
4. 「夢を叶える」
宝くじで1億円当選したら何がしたいかと聞かれると、多くの人は「夢を叶えたい」と答えます。でも最初にもお伝えしたように、宝くじ当選後は大きな決断をするべきではありません。突然手にした大金で夢を叶えようとしても、計画性がないため短期間で資金繰りがうまくいかなくなることがほとんどです。
世界旅行をするという夢は叶えるべきですが、事業を展開するなどの継続性が必要な夢に投資するのはやめておきましょう。
5. 「お金持ちになったと思い込む」
年末ジャンボ宝くじの1等は7億円。10年間一切仕事をしなくても、1年7000万円ずつ支出できる巨万の富！でも富は相対的なものということを宝くじ当選者は忘れがちです。メルセデスベンツのCEOの年俸は10億円程度だそうですが、それでもスーパーリッチと呼ばれるには程遠いのです。
また甘い言葉に巧みに騙されて大金の使い道を誤ってしまうのもよくあるパターン。今までやったこともない事業でも、収益性がいい、これから成長すると「アドバイス」してくる人々にお金を吸い取られてしまいます。
6. 「速攻で仕事を辞める」
宝くじ当選者のほとんどが真っ先にすることは、仕事を辞めることです。もう一生働かなくても良いと思う人、実業家としてさらに稼ぎたいと思う人の2パターンだそうです。ルッツ・トラバルスキによれば、すぐに仕事を辞めるのは我慢したほうがいいそう。
仕事も投資もしなければ、預金残高は毎日確実に減っていきます。当選金で購入したヨットや車は維持費も税金もかかります。さらに、仕事を辞めると家族以外の人間関係が失われていきます。仕事をすることで、普通の金銭感覚や判断基準を維持することができるのです。
7. 「もう心配事はない」
高額宝くじに当選すれば、子どもの教育費も家のローンも、光熱費や年金、保険料の支払いも、これで全部解決！のはずですが、多くの当選者は当選前よりも不幸になっているのです。
これまでよりも一層お金の心配をするようになり、疑いの眼差しなしに他人を見ることができなくなる人が多いそうです。人間関係に充足感が得られなくなるため、心の空白を埋めようと整形手術を繰り返したり、高額な買い物を続ける人もいます。さらに、宝くじ当選後に高額慰謝料で離婚する夫婦は多いそうです。
「宝くじ当選は、幸せではなく幸運なだけ。この大きな違いを理解しておきましょう」宝くじコンサルタントのトラバルスキ氏は言います。宝くじ当選後の心構えはバッチリです。あとはいつか当たるのを待つだけですね。
