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Lifehacks

卵についた白い紐や赤い点々の正体は?冷凍していい?卵に関する5つのよくある質問

卵はとても身近な食材。日本は一人当たり年間消費量が300個以上(!)という無類の卵好きの国。でも、卵について知らないことも結構ありますよね。たとえば、卵の中に入っている白い紐のようなもの。気になって取り除いてしまう人も多いようですが、そもそも、あの白い紐は何なのでしょうか?

この記事では、そんな卵に関して多くの人が気になっている5つの疑問について説明していきます。

意外と知らない卵に関する5つの疑問

1. あの白い紐は何?食べても大丈夫?

卵を割ると黄身に白い紐状のものがぶら下がっています。これは「カラザ」と呼ばれるもの。気持ち悪いからと取り除く人が多く、へその緒だと思っている人もいます。でも「カラザ」を取り除く必要はありません。カラザは卵白の一種で、卵黄をハンモックのように吊り下げる機能を果たすもの。もちろん毒ではありません。それどころか、「シアル酸」という抗がん作用や免疫力アップに効果のある栄養素まで含まれているのです。安心して、そのまま召し上がってください。

©wikipedia/miya/CC BY 3.0

2. 卵の中の血のような点々は?

卵に血の粒が入っているのは有精卵だけ、と言う人がいますが、それは嘘。実際には、卵が作られる過程で卵管の毛細血管がなんらかの理由で破れ、血が卵黄の表面についたもの。有精卵にも無精卵にも見られ、「ブラッドスポット」と呼ばれます。この現象は病気によるものではなく、味の面でも違いはありません。もちろん食べても害はありません。

©Pixabay

3.  卵を冷凍することはできる?

卵は冷凍することで長持ちします。ただし、ゆで卵は冷凍庫に入れるとゴムのような食感になっていまうので冷凍NGです。また、殻のまま冷凍すると白身が膨張して割れてしまいます。割って生の状態で冷凍するか、炒り卵や錦糸卵にして冷凍しましょう。

生卵の冷凍の仕方はこちらの記事をご覧ください。また、冷凍卵の黄身を醤油漬けにすると驚きの美味しさですよ。

Frozen egg

4. 白身が水っぽい?!鮮度は大丈夫?

卵白に弾力があると鮮度が高いとよく言われますが、実は卵白は別の理由でも水っぽくなります。たとえば、夏になると鶏は暑さで飲む水の量が増えます。それに伴い卵の水分量も増えるのです。ですから、夏場は白身が多少水っぽくなると覚えておくといいかもしれません。

しかし、古い卵でもタンパク質は流動的になるので、鮮度の低い卵も白身が幅広く広がって水っぽくなります。傷んだ卵を見分けるには匂いを嗅いでみるのが一番です。硫黄のような匂いがしたら、その卵はすぐに処分してください。

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5.  卵はどっちを上にするのが正しい保存方法?

冷蔵庫で卵の鮮度をできるだけ長く保つには、卵の尖った方を下にして置くのがコツです。卵の丸いほうには「気室」があるため、こちらを下にすると卵黄と気室内の空気が触れやすくなり、細菌が入り込みやすくなります。ですから、気室のある丸い方を上にして保存しましょう。

ところで、卵は冷蔵しなくてもしばらくの間は保存できます。でも一度冷蔵庫に入れたなら、引き続き冷蔵庫で保存しなければなりません。冷蔵庫から常温に戻すと殻に結露ができ、その結露に細菌がつく恐れがあるからです。

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卵は、私たちにとって最も身近な食材のひとつですが、意外と知らなかったこともあるのではないでしょうか。正しく保存して、無駄なく賢く美味しく召し上がれ!

卵の殻も有効活用できます!こちらの記事をご覧ください。

プレビュー画像: ©wikipedia/miya