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ヘルスケア

おいしいだけじゃなくて体に嬉しい|玉ねぎ麹

10年ほど前に爆発的ブームを引き起こし、お料理をおいしくする定番調味料として人気の塩麹。以来、免疫力アップや老化対策など、健康や美容への意識の高まりも重なり、ここ10年ほどは発酵ブームと言われています。

中でも酵素の宝庫と言われるのが麹。味噌や醤油・みりんや酢など、和食に欠かせない調味料の原料になっている麹には、なんと30種類以上もの酵素が含まれていると言われ、美容や健康に嬉しい効果をたっぷりと持ち合わせています。

麹と聞いて、身近な所で思い浮かべるのは冒頭にもある通り、塩麹かと思いますが、麹を使った手作り調味料でおすすめなのが、玉ねぎ麹です。

玉ねぎ麹は、麹の甘い香りと玉ねぎの旨味で、玉ねぎ麹があれば、コンソメやうま味調味料が必要なくなると言われるほど、料理にコクや旨味をプラスしてくれます。

しかも、おいしいだけでなく嬉しいのは、玉ねぎ麹が持つ健康への嬉しい作用です。麹と玉ねぎのふたつが合わさり発酵した玉ねぎ麹は、体にいいことづくめ。以下、万能調味料と言われる玉ねぎ麹の健康効果や作り方についてご紹介します。

玉ねぎ麹に期待できる健康効果

・腸内環境の改善

玉ねぎ、米麹のどちらにもオリゴ糖が多く含まれています。オリゴ糖には腸内環境を改善し、自律神経を整える効果が期待できるとされており、玉ねぎと米麹で相乗効果が期待できます。

・代謝や免疫力アップ

玉ねぎは、ケルセチンと言われるポリフェノールが含まれています。ケルセチンはポリフェノールの中でも特に強力な抗酸化力を持つと言われ、血糖値の急上昇を抑え、体を脂肪の溜まりにくい体質にしてくれる効果が期待できます。また、抗酸化成分は免疫細胞を活性化させることから、免疫力アップにも繋がります。

・血流・血行改善

玉ねぎといえば、血液サラサラ効果。玉ねぎは、細かく切ることで含硫アミノ酸が辛みや匂いの元である硫化アリルの一つである、チオスルフィネート類に変化します。このチオスルフィネート類は、血管にできた血栓を溶かす働きがあると言われ、動脈硬化を防ぎ、高血圧などの生活習慣病の予防・改善効果が期待できます。

・疲労回復効果

米麹の麹菌には、ビタミンB群が含まれていることから、疲労回復や美肌効果が期待できます。

玉ねぎ麹の作り方

おいしい上に体に嬉しい玉ねぎ麹の作り方はとても簡単です。

<玉ねぎ麹の作り方>

用意するもの:

  • 玉ねぎ すりおろした液体の状態300g
  • 米麹 バラバラの状態 100g
  • 塩 35g
  • 保存用のビンやガラス容器(消毒した物)

作り方:

  1. 玉ねぎをすりおろします。フードプロセッサー、ハンドブレンダーを利用するとすぐに準備できて便利です。
  2. 米麹はボウルに入れて手でバラバラにほぐしておきます。
  3. 2のボウルに塩を入れて混ぜ、玉ねぎのすりおろしを加えて混ぜ合わせます。
  4. 保存用のビンに移し、夏であれば常温で約4日間、冬であれば約1週間かけて発酵させます。フタはしっかりと閉めずに、玉ねぎ麹が呼吸ができるようにします。1日1度は玉ねぎ麹をかき混ぜるようにしてください。
  5. 完成したら、冷蔵庫で保存をします。

玉ねぎ麹は、出汁やコンソメがわりに使うこともできれば、ドレッシングやソースとしてアレンジすることもできます。より玉ねぎ麹の栄養効果を得たい場合は、ドレッシングなど加熱しないものに利用するのがおすすめです。

もちろん、旨味調味料代わりに使用すれば、体に優しいナチュラルな調味料として利用することができます。

塩麹の進化版とも言われる玉ねぎ麹。簡単なのでぜひ作ってみてください。

プレビュー画像:©︎Twitter/non_san10, ©︎Pinterest/ameblo.jp

出典:haccola