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【実はこんなに危険!】「ため池で溺れる理由」の知られざる真相
初夏を迎えどんどん気温が上がるこの時期。爽やかな天候の下、バーベキューやキャンプ、釣りなどのレジャーや行楽で自然に親しむ機会が増える中、水難事故の発生件数も増加します。ゴールデンウィーク中にも各地で水難事故が相次いでいます。
立夏をむかえた朝
山里は萌える新緑です。
撮影場所:新庄市#新庄市 #山形県 #里山 #ため池 #新緑 pic.twitter.com/DqK8rQVy4H— Chuji Ito (@r2VVenNTJOTxNgD) May 4, 2021
2021年5月9日午後、香川県丸亀市のため池に釣りに来ていた小学1年生の男の子と33歳の父親の2人が溺れ亡くなるという痛ましい事故が発生しました。
事故の起きたため池は水深6m。川や湖のように流れも波もなく、一見穏やかに見えるため池ですが…実はため池で発生する水難事故は、決して珍しくはないのです。
農林水産省のデータによると、毎年20人から30人がため池での水難事故により命を落としており、事故の発生件数は春と夏に集中しています。
ため池での魚釣り・水遊びは非常に危険‼️ 「農水省」の集計による死亡事故件数と死者数(2010年~2019年度)および死者の年代比率、事故の様態を追加しました。死亡事故は7月に最もっとも多く発生しています❗️都道府県別に、ため池の数も掲載しています。#水難事故 #ため池https://t.co/TvYWW8l72w
— まちなか情報キャット (@himawari1966) May 10, 2021
池の斜面がコンクリートで形作られているため池は、そのなだらかな傾斜から、「落ちてもすぐに岸にあがることができる」と思いがちです。しかし、この斜面も低く見え、一見すると安全そうに見えるため池には恐ろしい危険性が隠れているのです。
2016年7月1日に宮城県大衡村のため池「八志沼」で発生した、つい父子3人が犠牲となった水難事故現場で行われた事故調査の様子をごらんください。
ため池に落ちると、なぜ命を落とすのか(斎藤秀俊) – Y!ニュース https://t.co/yf3kgvLq8Y めちゃくちゃ怖かった
— めめんと・頓服 (@alchmistonpuku) May 10, 2021
湖や川、海など、自然の水辺に比べると、水面も穏やかで安全そうと錯覚してしまいがちなため池ですが、思わぬ危険性が潜んでいるのです。「本当は怖いため池」について世間の認知が広がれば、今後ため池での水難事故も防げるかもしれません。
※ ため池の危険性についてより詳しい解説は、一般社団法人水難学会会長であり長岡技術科学大学大学院教授の斎藤秀俊さんの記事「ため池に落ちると、なぜ命を落とすのか」をご覧ください。
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