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虫を寄せ付ける色|夏のレジャー用品選びに役立つ豆知識

コロナの影響により、人混みや屋内と言った密閉空間を避け、楽しむことができるとして、キャンプ人気が高まっています。また、ここ2年旅行へもなかなか行くことができず、自宅にいながらも雰囲気を変えたいと、庭にテントを張って庭キャンプを楽しむという方も多くいました。

本格的な夏を目前に、今夏はキャンプを楽しみたい、小さなお子さんがいる家庭では庭でプールを作ったりと、レジャー施設へ出かけずとも楽しめる方法を考えているという方も多いのではないでしょうか。

みなさん、テントやプールを選ぶ時に形や価格はもちろんのこと、色もどうしようか迷いますよね。組み合わせるタープやその他のアウトドアグッズの色と色調を合わせたり、気に入った色味のものを選んだり…。

でも選ぶ色によっては虫を引き寄せてしまうということもあるのです。防虫シートなどを手がける大成ファインケミカル株式会社は2014年にある研究結果を発表。そこでは、黄色やオレンジが昼間に虫を誘引する色になっているという結果でした。

Twitter@mlcl_holik

実験は、黄色、オレンジ、赤、緑、青、黒、白の布を掛け、透明粘着シートを設置した段ボール箱を円形に配置し、虫がどれだけ集まるかを比べたもの。日にちを空けて4回にわけて行われた実験では、黄色とオレンジが群を抜いて多く虫を引き寄せていることが明らかになりました。黄色、オレンジの次には白と黒だったそうです。逆に虫が集まりにくいとされたのは、青や緑

この結果がまさに自宅のビニールプールに反映されたというTwitterユーザーの経験談も話題になっています。

また、虫の分類別にはハチやハエの仲間が、より黄色やオレンジに集まってきたとのこと。

Twitter@santama0811

黄色やオレンジが虫を誘引するという結果により、色による虫対策を取ることができるということが明らかになりました。しかし、一方で登山用のテントでは、いざという時レスキューの現場などで「暗くなっても、視界のきかない中でも目立つ色」として、オレンジや黄色のものが多く販売されています。そのため、山岳用のテントであれば黄色やオレンジ、キャンプ用テントで安全な場所がメインでの使用なら緑や青などの色と、用途によって使い分けるようにするのが良さそうです。なお、山岳用テントで黄色やオレンジの場合は、虫除けスプレーをテントの内側にかけると虫対策に使えるそうです。

また、農業や園芸の分野では、虫が寄り付く色を利用し、黄色の粘着シートや黄色いバケツに水や油などを張って虫を駆除したりなど、色の特性を活用した虫対策が行われているとのこと。キャンプや庭での水遊びの際は、テントやプールの色だけでなく、水を貼った黄色いバケツなどを置いておけば、より一層虫対策になりそうです。

虫と色の関係を利用した、夏のレジャーアイテム選び。登山などの用途によっては、黄色やオレンジを避けない方がいい場合もありますが、家庭や友人たちと気軽に楽しむキャンプなどでは、この知識が役に立ちそうです。夏に向けてテントなど購入予定という方は、ぜひ参考にしてみてください。

プレビュー画像:©︎Twitter/momosangogo

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