DIY
約740万円で公衆トイレをワンルームマンションに変えた女性。
欧州連合離脱に揺れる英国の首都・ロンドン。この大都市では近年住宅価格の高騰により賃貸が給料の56%までに跳ね上がり、低所得の人にとって不動産購入は至難の業となっています。ロンドン市内に家を持つことはもはや一握りのお金持ちに許された特権と化してしまっているのが現状です。
そんなロンドンに暮らす建築家のローラ・ジェーン・クラークさん。ある日の散歩中、彼女はたまたま鉄格子がされた地下へと通じる階段を発見します。それはゴミに埋れた古くて汚い公衆トイレでした。
その後、この廃墟に関する情報を調べたローラは公衆トイレが1929年に建てられたもので、1980年代以降使われていないという事実を突き止めます。手入れされないまま数十年間放置された公衆トイレの状態は大変悲惨なものでしたが、ローラはすでに心に決めていました。
「公衆トイレを改修して、夢のマイホームを手に入れる」
ローラはこの廃墟を購入。関係省庁からの許可を取ると、早速、改装工事に取り掛かりました。
まずは、大量のゴミを処分し…
瓦礫の山を運び出しました。
仕切りを取り払うと、広々とした空間が現れました。
解体作業にはローラも参加。
Me doing a @MrGeorgeClarke – hahaha with Becs! @wishiwereamouse pic.twitter.com/vvr7xDHO
— Laura Jane Clark (@LauraJaneClark_) 24. Oktober 2012
新たに間取りを決めて、壁を設置。
内装工事が進むと、アパートらしくなってきました。
こうして出来上がったローラの夢のマイホームがこちら!素敵なリビングですね。
寝室はリビングから廊下を通って奥にあります。これが公衆トイレだったなんて、信じられますか?
寝室の隣には、赤と金でスタイリッシュに仕上げられたバスルーム。
@emmajpollock @surfaceview Yes it was @bathstore https://t.co/yc534qdwpc I love it…I put in in my loos too! pic.twitter.com/10fDQHv0ro
— Laura Jane Clark (@LauraJaneClark_) 12. März 2016
赤いキッチンも、おしゃれで素敵。トイレの暗いイメージとはかけ離れた、明るい空間が印象的です。
美しい緑の植物を飾るスペースまであります。マンションは地下にありますが、天窓から太陽光が採光できる仕組みになっています。
Original urinal divider…or alien head as I call it in the corner there.. pic.twitter.com/ohIoUttE
— Laura Jane Clark (@LauraJaneClark_) 24. Oktober 2012
こうしてローラは不動産相場が世界のどの都市よりも高いロンドンのど真ん中に、なんとわずか5万ポンド(日本円でおよそ740万円)でマイホームを手に入れたのです。あっぱれ!



