Lifehacks
昔学校で習った 現代ではかなりアップデートが必要な8つの知識
かつて学校で習った知識や教科書に載っていた知識のなかには、別の説に変わっているものが実は少なくありません。
たとえば、「カメレオンの体色の変化はカモフラージュ」って常識だと思っていませんか?実は、今では科学的に否定された説なんです。時代遅れの知識で知ったかぶりしてしまわないように、以下の8つの新しい知識でアップデートしておきましょう。
1. 「酸素濃度によって血液は青くなることがある」
フィクションの世界では、宇宙人や怪人の血が青いことがありますね。また、人体見本などで青い血管と赤い血管を見たことがある人もいるでしょう。そのため、酸素濃度によって血が青くなると考えている人が結構います。でも実際は、人間の血液は、酸素含有量が変わっても赤いままです。静脈が皮膚を通して青く見えるのは、皮膚が短波 (赤) 光を吸収し、人間の目には緑がかった青に見えるため。ただし、病気や薬物の副作用などでヘモグロビンの異常が発生し、血液が青くなることはあるので、その場合はすぐに病院で受診してください。
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2. 「カメレオンは体色を変化させてカモフラージュしている」
カメレオンの体色の変化は、周囲の環境と同化し、捕食者から身を隠す擬態(ぎたい)だと長い間、研究者も一般の人々も考えていました。でも実はカメレオンの体色はカメレオン同士のコミュニケーションや感情表現の方法でもあるのです。たとえば、パートナーに好意を持っていることを伝えるときは明るい色、病気になったりして機嫌が悪いときは青白くなるのです。
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3. 「ゴッホは自分の耳を切り落とした」
オランダの画家、ヴィンセント・フォン・ゴッホが心身を病み、自分の耳を切り落としたという狂気の事件、多くの人が聞いたことがあるでしょう。しかし、ドイツの美術史家2人は、ゴッホの耳は友人の画家ゴーギャンが切った可能性が高いと主張しています。これは警察の報告書や証言などを分析し、たどり着いた結論とされています。当時、ゴッホとゴーギャンは一緒に暮らしており、けんかの末、ゴーギャンがフェンシングの剣でゴッホの耳を切り落としたのが真相なのだそうです。
4. 「舌には味覚地図が存在する」
長い間、舌は甘み、苦味、塩味、酸味の4種類を識別でき、「甘味は舌の先」「苦味は舌の奥」など舌の異なる領域でそれぞれの味を感じる「味覚地図」があると信じられていました。しかし、現在では一つの味蕾で、塩味、酸味、苦味、甘味、うま味の5つの基本味を感知できることわかっています。また、味蕾は舌全体に分布し、すべての味を1度に感じていることが科学的に証明されています。
5. 「アブラハム・リンカーンは奴隷制に反対であった」
第16代アメリカ大統領アブラハム・リンカーンは、11州で奴隷制度を廃止したことで歴史に名を残しました。しかし、1862年のニューヨーク・タイムズ紙への公開書簡には、彼の目標は北部と南部の諸州を統合することであったと記されています。紛争の主要なポイントの一つは、いくつかの州が条件をつけた奴隷制度の廃止でした。つまり、リンカーンは統一を達成するために、奴隷解放を利用しただけ。彼自身は奴隷制に反対ではなく、奴隷の権利にも関心はなかったため、奴隷の権利を強化することはありませんでした。
Public Domain, Adam Cuerden @Wikipedia
6. 「宇宙には重力は存在しない」
宇宙が無重力というのはかつては常識でしたが、実は宇宙でも重力はあることがわかっています。宇宙の重力はもちろん地球上よりもずっと弱いものです。さらに、宇宙船には強い遠心力が働くため、宇宙船のなかで宇宙飛行士はふわふわと浮かぶことができるのです。
7. 「人間は猿の子孫である」
この記述は完全に間違っているわけではありません。正確に言えば、類人猿と人間は共通の祖先を持っているのです。両種の道は約600万年前に分かれました。科学者によると、枝分かれの原因は遺伝子の突然変異。ヒトの体のたった2つのアミノ酸の変化が、優れた言語能力をもたらしたと言われています。
8. 「クリストファー・コロンブスはアメリカを発見した」
コロンブスがヨーロッパによるアメリカの植民地化を始めたことから、彼はしばしばアメリカの発見者と呼ばれます。でも、コロンブスはアメリカ大陸を見つけた最初のヨーロッパ人ではありませんでした。アイスランド人のレイフ・エリクソンは、約500年前に、グリーンランドを探して、アメリカ大陸に上陸しています。
Public Domain, Alonso de Mendoza @Wikipedia
世界はどんどん進化しています。学校で覚えた知識が訳に立たなくなっているのは少し残念ですが、何歳になっても人生は勉強なのかもしれません。古い知識をアップデートして学び続けるしかありませんね。
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