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DIY

家庭菜園やガーデニングに|唐辛子で作る虫除けスプレー

最高気温が25度以上になるなど、各地で夏日となったここ数日。庭やベランダで育てている家庭菜園の植物たちも太陽の光を浴びてどんどん育っているのではないでしょうか。

初夏から夏の収穫時期が楽しみになるこの時期の家庭菜園。しかし、気温の上昇と共にこれから厄介になるのが、アブラムシやカメムシと言った厄介な虫たち。特にアブラムシは、ウイルス病を媒介したり、すす病の原因となるため、家庭菜園だけでなくガーデニングをしている人にとってもできれば寄せ付けたくない虫です。

そんな虫対策に市販の害虫忌避剤を使うのも良いですが、せっかく家で作るならなるべく農薬や化学薬品を使っていない野菜や植物を育てたいですよね。そこで今回は自宅で簡単に作れる、唐辛子を使った家庭菜園におすすめの簡単虫除けスプレーの作り方をご紹介。

簡単に手に入るもので作れるため、自然農法で野菜や植物を育てたいという方に特におすすめです。

<虫除けスプレーの作り方>

用意するもの:
– 唐辛子 10~20本(生でも乾燥でもどちらでも可、輪切りや粗挽きのものでも可能)
– アルコール度数が35度以上のお酒 200ml(焼酎・ホワイトリカー、ウォッカなど)
– ニンニク 1~2かけ(なくても可)
– 密閉容器
– スプレーボトル

作り方:
①密閉容器に唐辛子とニンニクを入れます(唐辛子のカプサイシンを上手く抽出するためには、唐辛子を輪切りにするなど細かくすることをお勧めします。カプサイシンは種が多く付いている部位であるワタで作られているため、ワタ部分を捨てないように気をつけてください)
②アルコールを入れます。
③冷暗所に2週間〜1ヶ月以上保管します。
※唐辛子を輪切りにすることで成分の抽出を早めることができます。

使い方:
①唐辛子のアルコール漬けにした原液は希釈してスプレーボトルに入れて使用します。濃度が濃すぎると植物によっては弱ってしまう可能性もあります。最初に使用する時は、300倍に薄めて、様子を見ながら使っていくようにしてください。※原液がお肌や目に触れないよう、くれぐれも注意をしてください。

②散布するタイミングは水やり後で、葉の表と裏に吹きかけます。虫がいない場合でも葉っぱに吹きかけておくと、虫を寄せ付けない効果があります。※散布の際も肌や目に触れり、吸引してしまわないよう注意をしてください。(マスクや手袋を必ず着けてください)

唐辛子のカプサイシンやニンニクの臭いの元であるアリシンは害虫や害獣が嫌う成分として知られています。
これら2つは、脂溶性であるため油やアルコール、酢に溶け出すという性質を持っています。そのため殺菌効果のあるアルコールに2つを入れることで、成分が溶け出し防虫効果のある液体が作れるのです。

また、今回はアルコールでの防虫剤を紹介しましたが、同じく防虫、抗菌、殺菌作用がある酢を使って作ることも可能です。(酢の場合は、上記のアルコール200mlを酢500mlと置き換えます)

繁殖力の強いアブラムシや、これからの季節に緑の多い地域で多く発生するカメムシの忌避剤として使える唐辛子スプレー。市販の防虫剤と比べると、効果は緩やかですが、その分土壌へ及ぼす影響も少なく環境への負担を軽減することができます。また、無農薬で美味しい家庭菜園の野菜を作ることができるので、ぜひ作ってみてください。

プレビュー画像:©︎Twitter/XZDDoEhaaqMX8ZN