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Lifehacks

世界中に広まってほしい14の都市デザイン。10番目は大都市なら絶対あるべき!

東京オリンピックを来年に控え、国内外からの人の移動がますます活発になる日本。2020年の訪日観光客数は4000万人とも予測され、そのほとんどが現在でさえ人口過密気味の東京に滞在するとなると…インフラ整備が間に合うことを願わずにはいられません。

増加する人口、観光客の増加への対応が急がれるのはもちろん日本だけではありません。今回は、世界の都市が実施してきたエコで賢い、しかも住民も観光客も嬉しい街づくりの例をご紹介します。

pixabay/AllThingsBerlin

1. ポルシェやベンツ、ボッシュなどドイツの一流企業の本社が連なるドイツ南部の都市シュトゥットガルト。豊かで美しいこの街を代表する風景のひとつがこのツァッケと呼ばれるラック式鉄道です。

ツァッケとは街の中心部の200メートルほどの小山を登る登山鉄道のようなもので、前方には自転車を載せるラックが付いています。これなら自転車でも山の向こう側への移動が楽ですし、自転車を車両に乗せて乗客のひんしゅくを買うこともありません。

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2. 2年に一回開催されるオリンピックの学生版ユニバーシアード。世界中から若きアスリートが集うスポーツの祭典です。2017年の台北大会では、街中にスポーツの祭典にふさわしい美しいデコレーションが溢れました。

なかにはこんなユニークなものも。まるで競泳プールの中にいるかのような視覚効果を与える電車のデコレーションです。

 
 
 
 
 
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3. 自転車に乗る人が増えれば、必要となるのが駐輪場です。駐輪場がないと困りますが、路上に設置すれば歩行スペースを狭めてしまう可能性も。そこで不要な時は地面にしまっておける駐輪スペースも開発されています。便利!

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4. 2015年から英国でテストされているのが、ハイブリッド自動車や電気自動車専用レーン。このレーンを走行中に自動でバッテリーがチャージされるという優れものです。これならチャージする場所探しに苦労することはありません。

テストは順調に終了し、本格的な実用に向けて動き出しています。

5. アートプロジェクトでありながら夜間の自転車走行にとても役立つのがこの装置。オランダのアイントホーヘン市近郊に設置されたファン・ゴッホ・ローズガールデ自転車道です。ビンセント・ファン・ゴッホの名作「星月夜」をモチーフにした自転車道は夜間に光を発するので、街灯がなくても安全に走行できるのです。

この自転車道は市内のゴッホにちなんだ場所をつなぐように設置されているそうです。

imgur/SKEF

6. 電車やバスに乗ったらすぐにスマホを取り出す人がほとんどの現代ですが、重たい本の持ち運びさえなければ車内で読むのも悪くないですよね。ドイツ北部の都市ハンブルグでは、バス内に本棚が設置されていて乗車中に誰でも無料で読むことができます。

reddit/Gvanantham

7. 街を歩けばどこを見ても広告だらけ。でもこんな広告だったらあってもいいかも?真冬の寒風吹きすさぶバス停に登場したハンバーガーチェーンのこの広告は、バスを待つ人を温めてくれるのです。

reddit/Cold417

8. 車いすユーザーにとって街中の移動はいまだに障害だらけです。車いすで生活する14歳のコメディアン、カール・ジョセフによれば「僕を止められるものは何もない-カーブ以外は」だそう。

香港の遊園地に設置されたこのメリーゴーラウンドは、車いすに乗っていても一緒に楽しめるように作ってあります。

reddit/cuttyranking

9.  世界中で大人気のキックボード。最近では観光地で電動キックボードにお目にかかることもしばしば。そこで課題になるのが、どうやって駐めておくかです。こんな駐車スペースがあれば、盗難の心配はありませんね。

reddit/HookWard

10. スマホやノートパソコンなどを充電し忘れたまま、家を出てしまったなんて経験誰にでもあるはず。スマホの電源が切れていては、仕事や家事に支障をきたすことさえありますよね。2018年からベルリンのバスにUSBソケットが設置が開始されました。これなら移動中に充電ができるので、バッテリーチャージャーを買いに走ったり、インターネットカフェに飛び込んだりする必要がありません。

reddit/rfemsbr

11. 日本ではかなり減りましたが、タバコのポイ捨てに頭を抱える都市は世界中にまだまだたくさんあります。歩きタバコをやめさせることができないなら、せめてゴミ箱に捨ててほしいと駅の入り口付近にこんなタバコ専用ゴミ箱を設置しているところも。

reddit/nameage

12. 歩きスマホが問題化しているのはもちろん日本だけではありません。スマホ画面から目を離すことなく街中を移動する人たちは海外では「スモンビー(”スマートフォン”と”ゾンビ”を掛け合わせた造語)」と呼ばれ、やはり社会問題化しています。

そんなスモンビーたちにもせめて信号は気づいてほしいと、オランダやアジア各国で地面に埋め込まれた信号が出現しています。

reddit/imayneverknow

13. ヨーロッパではどこに行くにも自転車という人が多いですが、そんな健脚なサイクリストでも辛いのがやはり坂道。ノルウェーのトロンハイムは世界で唯一、サイクリスト用リフトを設置しています。自転車に乗ったまま、片足をリフトに乗せれば坂道のてっぺんまでスイスイ。

reddit/Isai76

14. 地球温暖化の影響で、世界中でどんどん暑さを増す夏。特に都市部では車の排気ガスやエアコンの廃熱などで都市近郊よりも数度気温が上がっています。

世界でももっとも人口過密な都市のひとつシンガポールでも都市の熱対策は重要課題。高層ビルやマンションに植物を植えるスペースを設置して緑のカーテンを作る取り組みを進めています。植物のおかげで日差しが和らぎ、省電力も期待できるからです。さらに人口増加によって住む場所を失った昆虫や小動物たちの新たな住処にもなっています。

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「こんなのあったらいいな」を形にした都市デザイン14選。街に住む人、使う人のことを最優先に考えた素敵なアイデアですね。