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Lifehacks

車の盗難対策の10のヒント

日本人は車を大事にすることで有名です。まず、国内のよいニュース、車の盗難件数はこの10年で3分の1近くまで減っています。とはいえ、2019年でも全国で年間7000台以上の車が盗まれています。特に海外でネームバリューのある高級国産車が狙われやすいとのこと。

さらに、最近は車両窃盗犯が組織化していることが問題になっています。車両盗難を専門とする犯罪組織は、最新の機器を使ってイモビライザー(キーに内蔵された電子照合システム)を無効にするなどして、計画的に犯行を行っています。こうした犯行は緻密で、最新の防犯機器にもすぐに対応するため、警察や自動車メーカーとのいたちごっこが続いているのが現状。結局、愛車を確実に守るには、個人で防犯対策を取り入れる必要があるようです。この記事では、車両盗難から愛車を守る最新機器やアイディアをご紹介します。

1. 催涙ガス

トヨタは2019年春に、かなり思い切った盗難防止装置の特許を出願しました。これは車に乗っている人をスマホで認識し、許可されていない人が車を発車させようとすると、催涙ガスが噴射されるというもの。まだ実用化はされていませんが、こうなるとスマホを台所のテーブルに置いたままにできませんね。

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2. カラートラップ

米国では、車に目に見えないUVインクのトラップを取り付けている人がいます。ブラックライトをあてると光るため、証拠隠滅のために捨てられたハンドバッグなどの貴重品から犯罪者を特定できます。

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このようなUVインクで部品に印をつけることも可能です。微粒子のインクでIDマークをつけた部品を顕微鏡で見ると車両が100%特定できます。盗難車は中古部品に分解されて海外に持ち出されることが多いため、こうした対策で不法な取引を制限することができます。

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3. GPS追跡装置

GPSを車両に取り付けるのは簡単です。こうしておけば、車が許可なく移動したときに、スマホやパソコンを使って車のリアルタイムの位置情報を確認できます。この情報から警察が犯人を探すことができるわけです。使い古したスマートフォンを車内に隠してGPS位置を確認することも可能です。

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4. 遠隔操作によるエンジン停止

GPSで盗難車両を追跡し、遠隔操作で走行車両のエンジンを停止させることも技術的に可能。すでに高級車両のなかには、この技術が標準装備になっているものも。

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5. 隠しカメラ

GPS追跡装置と遠隔操作による車両停止装置と組み合わせて使われることが多いのが、隠しカメラです。誰かがハンドルを握ると、その人の顔がリアルタイムでスマホなどに転送されます。このトリプルシステムは、シガレットソケットにはめ込むシンプルなプラグインとしても、内蔵モデルとしても利用できます。

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6. アルミホイルでリレーアタック対策

車は日に日に進化しています。そのひとつ「スマートキー」は鍵をポケットの中に入れていても、ドアノブを触るだけで開き、ボタンを押すだけでエンジンがかかる便利な鍵。この進化に合わせた犯行手口がでてきています。「リレーアタック」と呼ばれるこの手口では、犯人グループの1人が車外に出た運転手の後をつけ、ポケットなどに入れたスマートキーから出る微弱な電波を専用の機械で受信。その電波を他の仲間がリレーして、最終的に電波は車の傍の人間に送信。最後に受信した人が触れるとドアが開いてしまうのです!これを防ぐには、鍵をアルミホイル数枚で包むのが効果的です。アルミ缶のなかに入れてもいいそうです。

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7. 妨害信号

逆に妨害信号を出して、キーから送信される信号を受信できなくして、車のロックをかけさせない手口もあります。警察はドアが実際にロックされているかどうかを確認するようにアドバイスしています。

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8. ガラス保護フィルム

車内の貴重品の窃盗、いわゆる「車上荒らし」の件数はかなり減っています。それでも発生はしているので、引き続き注意すべきです。サイドウィンドウやリアウィンドウに特殊な保護フィルムを貼ると、窓が割れにくくなります。特に組織的犯行ではない場合、こうしたちょっとした工夫で犯罪を抑止することが可能です。

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9. タイヤロック、ハンドルロック

タイヤやハンドルに器具を装着することで、タイヤやハンドルを動かなくすることができます。こうした物理的な盗難防止システムは古典的ですが、かなり有効。パッとみてわかるので、盗む意欲を削ぐという心理的効果もあります。

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10. 車庫の工夫

防犯上、車庫は明るく、人目につきやすい場所にある方がいいでしょう。隠れた場所にひっそりとある車庫は、格好の犯行現場として目をつけられやすいと警察は警告しています。また、車両登録証や車検証などをダッシュボードに置いておくと、盗難にあったときの届け出で困ることになります。いざというときのためにコピーをとっておく、スマホで写真を撮るなどしておきましょう。

BMW ActiveE in Solar Carport

最近の車はセキュリティ対策がしっかりしているから、と安心していませんか?でも車は意外に無防備です。組織的犯罪が増えていることも念頭に置いて、愛車を守る防犯対策をしておけば安心ですよ。