ツツジの花の蜜を吸わない方がいい理由

新緑の緑が鮮やかな季節ですが、木々だけでなく藤やシャクヤク、ツツジといった花たちが美しく咲き、緑に彩りを添えるシーズンでもあります。そんな花たちの中でも、公園や学校の校庭で特によく見かけるのがツツジ

小さな頃よく花を摘んでは、蜜を吸ってその甘い味を楽しんだ記憶がよぎります。でもこのツツジ、注意が必要なのをご存知ですか?実はツツジの中には毒性の強い種類があると言うのです。

ツツジは躑躅(テキチャク)と漢字で書き、その咲いた姿がつい立ち止まってしまうほど美しいために「足踏み」を意味する躑躅を当てたと言う説が由来です。また、一方では、羊がツツジの葉っぱを食べたら毒にあたって立ち止まるという経緯から、ツツジ=躑躅(テキチャク)になったと言う説も。

名前の由来や言われからも分かるように、毒性があると言われるツツジですが、毒性があるのは全ての種類ではなくレンゲツツジという種類のみ。

レンゲツツジの花や葉には、有毒なグラヤノトキシン、ロドジャポニンという成分が含まれ、摂取すると嘔吐、痙攣、ふらつき、歩行困難、不整脈などの症状や、最悪の場合では呼吸停止などの重篤な中毒症状を起こしてしまうこともあるそうです。

レンゲツツジだけが危険なら、そこに気をつければツツジの蜜を吸っても問題ないのでは?と思いがちです。しかし、レンゲツツジとその他毒性のない別のツツジは区別がつきにくく、誤ってレンゲツツジの蜜を吸ってしまう危険があるのです。

レンゲツツジの一番の特徴は鮮やかな朱色あるいは黄色の花を咲かせること。その他には、葉が少ないこと、花弁の先がシュッと細くなっていることなどが挙げられます。

しかし、小さな子供の場合はそれらで区別をつけるように覚えてもらうのは容易ではありません。またレンゲツツジは他のツツジと同様に、北海道南部から九州までといった日本各地の広範囲に渡る日当たりのよい草原に自生するほか、園芸用の庭木としても利用されており、身近な植物でもあります。このため、安全を考慮し公園などにあるツツジを見かけても、蜜は吸わないようにしてください。

厚生労働省が公開している「自然毒のリスクプロファイル」でも、レンゲツツジの毒性について注意が呼び掛けられています。コロナ禍とはいえ、過ごしやすい天気に近所を散歩すると言う方も多いはず。小さなお子さんがいる家庭では特に気をつけるようにしていきたいですね。

プレビュー画像:©︎Twitter/iLab_kids

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