心理テスト
あなたは右脳派?左脳派?この絵の中に何が見えますか?
右脳派、左脳派という言葉、よく聞きますね。
左脳は論理的で筋の通った思考を、右脳は直感的で情緒的な思考をつかさどるという説から、「左脳派」の人は冷静かつ計画的に問題に取り組み、「右脳派」の人は直感的に判断する芸術家肌であると言われています。
では、あなたは左脳派と右脳派のどちらでしょうか?
ツイッターで公開されている簡単な自己診断テストでその答えがわかるそうです。
右脳・左脳テスト
ツイッターで、あるユーザーが次のような絵と質問を投稿し、話題になっています。
このユーザによれば「右脳派なら魚が見え、左脳派なら人魚が見える」そうです。みなさんは、この絵の中に魚が見えますか?人魚が見えますか?
Tell the truth. Does anyone actually see fish to a mermaid? Anyone? pic.twitter.com/896vFUqPi6
— Ana Navarro-Cárdenas (@ananavarro) March 21, 2022
いかがでしたか?
興味深いのは、大多数のツイッターユーザーの答えです。多くの人が意外なものが見えたと回答しています。
ツイッターユーザーの反応
ほとんどの人が、この絵のなかに魚や人魚は見えないと主張しています。その代わりに、アザラシ、馬、ロバ、牛、あるいはこうした動物が同時に見えた、とコメントしています。
元画像を発見
ある賢いユーザーがこの画像のオリジナルを発見しました。この絵は「曖昧なアザラシ/馬の姿」と題された古い絵に色をつけたものだったのです。元の絵は、動機が人間の認知にどのような影響を与えるかを調べる心理学的研究に使われてきたものでした。
「魚か人魚か」という問いの作者は、見返り(たとえば、自分が右脳的だ、あるいは左脳的だという「証明」)と引き換えに、人は何かを見ることがあるのかを確認したかったようです。
つまり、魚や人魚が見えた人は動機(見返り)により認知を歪めてしまった可能性があるというわけです。
左脳派・右脳派という区分に意味はある?
さきほどの左脳/右脳テストは意地悪でしたね。しかし、実際には脳の左半球と右半球の働きを厳密に分けることはできないのです。理由は以下の通りです。
1. 2つの半球が全く同じ働きをするわけではないのは事実ですが、厳密な区分があるわけでも、論理や直感と厳密に関連付けられるわけでもありません。たとえば、感情的とされる右脳は数字を理解する役割も担っています。
2. ある活動において、片方の半球が他方より活発であったとしても、人は通常、両方の半球を使います。したがって左脳と右脳を一概に区別することはできません。
ですから、そもそも科学的には左脳派・右脳派と区分することは無意味なのです。しかし、日常生活の中で、その人が論理的か直感的かを判断することはできるので、便宜的に左脳派、右脳派と呼ぶことはできるのかもしれません。
ちなみに、魚と人魚の質問が意地悪なトリックだったからといって、性格診断テストがすべて信用できないわけではありません。また、性格診断テストや心理テストは、星占いと同じで、ある程度の娯楽的要素がある点をご了承ください。
出典:buzzfeed , dasgehirn , futura-sciences
プレビュー画像:© Twitter/Ana Navarro-Cárdenas