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熱中症対策にと金属製水筒に入れた飲み物が食中毒を引き起こす
この季節、熱中症予防のためにも、マイ水筒を携帯している人も多いのではないでしょうか。
しかし水筒でドリンクを携帯する際、注意が必要なことをご存知ですか？ある特定の条件下では、なんと水分補給どころか、食中毒まで引き起こしてしまうのです。東京都福祉保健局は、ウェブサイトで注意を喚起しています。
じつは、金属製の水筒やヤカンでスポーツドリンクのような酸性度の高い飲み物を保管すると、容器内部の金属が溶けだし、吐き気や下痢、最悪の場合は食中毒まで引き起こしてしまうのです。
どんな飲み物が酸性度の高い飲料？
酸性の飲料には、炭酸飲料や乳酸菌飲料、果汁飲料、スポーツ飲料などが挙げられます。酸性＝酸っぱい飲み物、ではないということも重要です。成分表示に酸味料と記載されているものは酸性です。また、炭酸、乳酸、ビタミンC、クエン酸を多く含む飲み物も同様に、酸性度が高くなります。これらの飲み物を金属製の水筒に入れるときは、注意が必要です。
メーカーは容器の金属の溶け出しを防ぐため様々な工夫を凝らしていますが、容器の内部に傷があったり、炭酸飲料を長期間保管した場合などは、金属成分が飲み物に溶け出してしまう可能性は高まってしまいます。特に注意が必要なのは銅の溶け出しで、多量に摂取してしまった場合、中毒を引き起こします。
東京都福祉保健局は実際に過去にあった事例を紹介しています。スポーツ飲料を飲んだ6名が苦味を感じ、頭痛、めまい、吐き気を訴え病院に運ばれました。実際に患者が飲んだスポーツ飲料は通常は乳白色のところ青緑色に変色していたそうです。のちの調べで、水筒の内部が破損しており、その破損部分に酸性のスポーツ飲料が染み込んだ結果、銅が溶け出したことによって起きた中毒だったと突き止められました。
スポーツドリンクなどの酸性度の高い飲み物を長時間金属製水筒に入れておくのはやめましょう。また水筒は定期的に新しいものに交換するなど、内部が損傷したものを使うリスクを減らすことが大切です。水や麦茶など酸性度の低い飲み物を入れたマイボトルでこまめな水分補給を心がけ、この夏を乗り切りましょう！
プレビュー画像：©Instagram/dddmaruten2017
