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DIY

暖炉や薪ストーブで燃やしてはいけない木材6選

暖炉や薪ストーブのある暮らし…憧れますよね。

パチパチと燃える火を見つめていると、なぜだかとてもリラックスできます。いつか自宅に暖炉や薪ストーブを設置したいと思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし問題は薪(まき)です。燃料となる薪はそこら辺に転がっているわけではありません。実際、薪を自分で調達するのはかなり大変。そう、火のある暮らしの一番のネックが「薪集め」です。

確かに今はホームセンターやネットオークションなどでも廃材や薪が手に入りますが、実はすべての木材が燃やすのに適しているわけではありません。

誤った木材を燃やしてしまうと、有毒ガスや煤が発生し、暖炉が破損して危険な目に遭うこともあります。

fireplace

この記事では、薪ストーブで燃やすべきではない6種類の木材をご紹介します。

もちろんこれらの木材は焚き火にも使うべきではありません。

1. 防腐処理や塗料が塗られた木材

ニスやペンキが塗られていたり、防腐処理が施されている木材は、薪には使えません。ニスや塗料は、燃やすと悪臭を伴う化学物質を放出し、健康を害する恐れがあるためです。また、処理された木材が燃えると煤が発生し、暖炉の内側が損傷することがあります。

これは、寄木細工や家具など、漆塗装されたり、染色された木材にも当てはまります。

Red paint.

2. 合板、ベニヤ、MDFパネル

合板、ベニヤ、MDF(中密度木質繊維板)パネルは、いずれも木材同士を接着剤で重ね、強い圧力で結合させたものです。接着剤の多くは無害ですが、燃やすと有毒ガスや煙が発生し、暖炉や家の中に煤やヤニが残ります。

©Unsplash/engin akyurt

3. 湿った木材

未乾燥の木や湿った木は燃やすと大量の煙と煤が出ます。近所迷惑になるだけでなく、煙突の排気ガス量が増え、暖房の効きが悪くなります。また、湿った薪を燃やしているときにストーブの扉を開けてしまうと、有害ガスが家の中に入り危険です。

4. 流木

海岸に落ちている流木は、燃やすことができるようになるまで乾燥させるには長い時間がかかります。しかし、それ以外の理由でも流木は絶対に燃やしてはいけません。流木には塩水やミネラルが含まれており、燃やすと有害な化学物質が出て健康を害する可能性があるのです。流木を見つけたら、薪や焚き火にするのではなく、ガーデン用の家具作りにお勧めです。

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5. カビの生えた木材

薪は風通しのいい屋外で適切に保管されていないと、湿気を帯びてカビが生えてしまいます。たとえば、丸太がぬかるんだ地面に横たわっていたり、薪の山に適切なカバーがかけられていなかったり、薪の間の空気が十分に循環していない場合にカビが発生します。カビは、アレルギー体質の人だけでなく、免疫力が低下している人や呼吸器系の病気を患っている人にとっても危険です。

微細なカビの胞子は、空気中に拡散したり、衣服に付着したりします。薪として使用するには、カビを除去する必要があります。そのためには、木を完全に乾燥させ、カビを削り取らなければなりません。

カビが多くついている木材は、燃やしてはいけません。燃やすことで空気が乱れ、真菌の胞子が火の周りに広がり、皮膚や呼吸器のトラブルを引き起こす可能性があります。

6. ウルシ、キョウチクトウ、イチイ、月桂樹

薪は適切に乾燥させた天然木を使うのが基本ですが、木の種類によっては、刺激が強かったり、毒を持っていたりするため、単純に燃やしてはいけないものがあります。たとえば、ウルシ、キョウチクトウ、イチイ、月桂樹などがそうです。煙を吸い込むと、強い刺激やアレルギー反応、肺毒を引き起こす可能性があります。こうした材木は、室内か屋外かに関わらず、燃やしてはいけません。

Yew

間違った燃料を燃やしてしまうと、周囲の人の健康や環境を危険にさらすだけでなく、暖炉や煙突を破損させてしまうことにもなりかねません。心地よい火のある生活を楽しむために、薪として燃やせない木材について覚えておきましょう。

出典: planetopia , toolazine , test

プレビュー画像: © unsplasch / engin akyurt © Flickr / Joanna Bourne