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植物界最強の猛毒|ヨモギとそっくりなトリカブトに要注意

鮮やかな濃い緑と爽やかな香りのヨモギは、和製ハーブとも呼ばれ、古くからさまざまな効能がある生薬としても用いられてきました。

身近なところではヨモギを使ったお饅頭や団子があり、今やお店では年中手に入れることができますが、和菓子屋さんなどでは、ヨモギが旬を迎える春に店先で販売されています。そんな昔から私たちの暮らしに根付いているヨモギですが、実はある植物とそっくりということをご存知でしたか?

Twitter@boufurafurafura

そっくりすぎて、パッと見で見分けがつきにくいと言われる植物は、なんとトリカブト。実際に見たことはない人でも、その名を聞くと猛毒…とすぐ連想ができてしまうほど、毒物として知られています。日本三大有毒植物の一つとされるトリカブトは、毒性は天然物としてはフグ毒に次ぐとされ、植物界で最強の猛毒を持つと言われています。毒成分であるアコニチン系アルカロイドのアコニチンやメサコニチンを食べると、嘔吐・呼吸困難・臓器不全などから死に至るケースもあり、トリカブトの葉約1gで人を死に至らしめるのだそう。

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2つを比べてみると、確かにそっくり。

どちらか一方しか手にしなかった場合、どう区別をつけたらいいかわからなくなりそうです。

そんな最強の猛毒植物がヨモギとそっくり…というなんとも恐ろしい事実ですが、これまでも旬の時期である春先にヨモギと間違えて採集し、食中毒を起こしたというケースがあると言われています。

パッと見では見分けが付きづらいヨモギとトリカブト、見分けるポイントはどこにあるのでしょうか。両者の違いは、主に生えている場所・葉の裏・香りにあると言われています。

ヨモギ
・日当たりがいいところに生える
・葉の裏が白い(うぶ毛が生えている)
・ヨモギ特有の香りがする

Twitter@kouhei50kai

トリカブト
・ジメジメした日陰に生える
・産毛が生えてない
・香りがしない

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※あくまでポイントとなるため、実際に見てわからないという時は絶対に口にしないようにしてください。

また、トリカブトはニリンソウという食用の山菜とも似ていることからヨモギ以外にも、ニリンソウと間違えないように注意をする必要があります。

ネットでは、両者が酷似していることを知らなかったという人が多数、さまざまな声が寄せられています。

またヨモギと葉が酷似しているという場合以外にも、秋の季節は山登りにおける散策時にトリカブトに注意が必要です。その理由はトリカブトがつける美しい花にあります。

秋はトリカブトの開花期で、美しい青紫の花(ごく稀に白色,淡黄色もあります)を咲かせます。そのため、散策時などに美しいからと触れたり摘んでしまうのはNG。トリカブトの毒は、皮膚や粘膜からも吸収されると言われ、触っただけで死に至ることはありませんが、注意が必要です。万が一触れた際は、流水で洗い流すことが推奨されています

食用の草と姿がそっくりなトリカブト。頭の先からつま先まで、全草に猛毒を持っているため、ヨモギやニリンソウなど、山菜採りに行く際は、必ず知識のある人とともに行くようにしたいですね。

プレビュー画像:©︎Twitter/boufurafurafura

植物界最強の猛毒|ヨモギとそっくりなトリカブトに要注意