ヘルスケア
玉ねぎの香りが安眠を誘う|安眠を導く意外な食品4選
インターネットが発達し便利になった現代、ライフスタイルは変化し、日本人の睡眠時間は世界一少ないと言われています。また、日本人の睡眠時間の少なさは、大人に限らず子供にも見られるそう。
日々の疲れを取り、活力を取り戻すために欠かせない睡眠。でも、いざ睡眠時間をたっぷり取ろうと早い時間に布団に入っても、逆に目が冴えてなかなか寝つけないということがありませんか?
睡眠の質を上げてくれる香り
安眠を促し、睡眠の質をあげると言われるものに「香り」があります。香りには、人間の心理状態を変える効果があるとされており、よく耳にするのがラベンダーのエッセンシャルオイルです。
ラベンダーの香りには、副交感神経を優位にさせる働きがありリラックスを促すだけでなく、安眠にも効果が期待できると言われています。またラベンダーの他にもヒノキの香りも、自律神経を整え安眠に導く香りとして知られています。
安眠に導いてくれる意外な食品
リラックス効果のあるラベンダーやヒノキのエッセンシャルオイルだけでなく、実は身近にある食品の香りにも安眠効果があるのです。
意外とも言える4つの食品がこちら:
玉ねぎ
玉ねぎといえば、切った時に香る辛味成分で涙が出たり、鼻の奥がツンとしてしまい、玉ねぎの香りは刺激臭と言われることもしばしばです。
しかし、この玉ねぎの刺激的な匂いの元である硫化アリルには、血行促進のほか、自律神経や脳神経を鎮める作用があります。硫化アリルはカットされることで空気中に揮発するため、玉ねぎをスライスして枕元に置いておけば、硫化アリルの成分を自然と吸い込み、脳がリラックスし安眠を促すのだそう。また、硫化アリルの血行促進効果により、体も温まることから、相乗効果によって安眠・快眠効果が期待できます。
硫化アリルは、ネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウなどにも多く含まれています。
セロリ
玉ねぎだけでなく、独特の匂いがある野菜といえば、セロリやパセリ。特に小さな子供にはあまり人気がある野菜ではありません。しかし、セロリやパセリもネギ類と同じく安眠効果があるとされています。
セロリのあの独特の香りは「アビオイル」や、ポリフェノールの「アピイン」や「セネリン」という成分からきています。これらは、イライラなどを鎮静させ、精神を安定させる効果を期待することができます。セロリの香りは加熱をしても失われないため、匂いを嗅ぐだけでなく、調理して食べることで安眠につなげることもできます。
パセリ
パセリには精油成分である「アピオール」が含まれており、精神を安定させ、不眠症改善に効果が期待できます。枕元に置いて香りを漂わせるのもいいですが、パセリの場合は抗ストレスビタミンと呼ばれるビタミンCを非常に多く含んでいるので、食事に取り入れることでストレス性の睡眠障害に特に効果を期待することができます。
玉ねぎやセロリ・パセリといった野菜は、含有成分がリラックスや安眠をもたらすことから、アロマベジタブルとも呼ばれているそうです。
コーヒー
コーヒーにはカフェインが含まれ、その覚醒作用からコーヒーは目を覚ますものと考えられています。しかし、コーヒーが持つ香りを嗅いだ時、なんだかリラックスできるということがありませんか?
コーヒーの香りを嗅いだとき、私たちの脳内ではリラックスの指標であるアルファ波が多く出ていることがわかっています。そのため、コーヒーの香りはリラックスや睡眠を促すには効果的な香りとも言えるのです。ただ、豆にも種類があり、アテマラとブルーマウンテンの場合に、アルファ波が増え、気持ちを落ち着けてくれるのだそうです。
最近の研究では、睡眠時は体の疲れだけでなく、脳に溜まった毒素もデトックスされていることがわかっています。心身の健康維持に欠かせない睡眠。寝つきが悪い時や、睡眠の質を上げたい時は、ぜひ今回紹介した方法を利用してみてください。
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出典:JCPA農薬工業会