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Lifehacks

【心配性とは違う】不安障害を示す9つのサイン

ストレスの多い現代社会では、一時的に不安や恐怖にかられることはよくあること。たとえば、人前で話をするときや、経済面で不安定なときなどは誰でも不安や緊張を感じます。でも、もし心配や恐怖が過剰に心を占める状態が何ヶ月も続いていたり、極度の不安に何度も襲われるようなら、心配性などの性格の問題ではなく「不安障害」と診断される状態なのかもしれません。これは特に若い人に多い精神疾患です。

不安障害には日常的に観察されるサインがあります。以下の項目がいくつかあてはまるようなら、一度医師に相談してみることをお勧めします。

1. 不安や恐怖心で日常生活に支障がある

不安障害のある人は、無意識のうちに不安が誘発される状況を避けます。そのため最初は自分が精神障害に苦しんでいることに気づかないことが多いのです。しかし、不安や恐怖を感じるような状況や行為を避けつづけていると、徐々に日常生活に支障がでてきます。たとえば、人混みが不安で公共交通機関に乗れなくなるなど、普通に生活を送る能力が恐怖によって損なわれるのであれば、病気のサインかもしれません。

Frightened look

2. 身体的な症状がある

不安による身体的な症状もあります。動悸、過呼吸、発汗、震え、胃腸障害などが、不安症状の代表的なものです。身体機能に問題がないのに、こうした症状のいずれかが頻繁に起こる場合は不安障害の可能性があります。

3. 眠れない

不安で夜眠れないというのは誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。しかし、長期にわたる不眠や、朝起きても緊張していて疲労が取れないような場合は不安症の兆候かもしれません。さらに、十分な睡眠が取れないと不安が増大するという悪循環に陥ってしまいます。

insomnia

4. 強迫行動が現れる

不安を抱える人のなかには、強迫行動がみられることがあります。たとえば、「すべてがうまくいく」などを呪文のように自分に言い聞かせ続けている場合や、常に手を洗っている場合などが挙げられます。こうした習慣が生活を支配する儀式になったら注意が必要です。

5. リラックスできない

悩んでばかりいて、そのせいで落ち着けず、何も楽しめないようなら、不安障害のサインです。いつも何かしらの心配が心を占め、不安でリラックスできなくなっているなら、病院に相談することを検討しましょう。

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6. いつも完璧でありたいと思っている

完璧主義の人は、仕事でミスしないように、他人から悪く思われないように…など自分の人生で起こるあらゆることについて、非現実的な理想の自分にとらわれがちです。結果、理想と現実のギャップから不安が生まれてしまいます。完璧主義、不安、抑うつの悪循環のトライアングルが不安を増大させていくため、完璧主義な人は不安障害になりやすいと言われています。

7. とにかくいつも心配事を抱えている

友人や家族から「些細なことを心配しすぎ」とよく言われませんか?いつも心配事が絶えず、不安が消えないという状態は正常ではありません。些細なことでも不安に感じる、自分が心配しすぎていることが不安、すべての心配事に費やす時間のことまで心配しているようなら、不安障害の症状だと考えられます。

Deep-thinking

8. 常に確認を求めている

不安障害の人は、合理的に考えられないため、常に周囲の人に確認を求めてしまいます。周囲の人に尋ねるだけでなく、新聞やテレビを確認せずにいられない場合もあります。

9. 極度の怖がり

いつも緊張していて、お風呂に入っても安心できず、ちょっとした物音にもビクビクしてしまうような人は、不安障害のサインかもしれません。

SO FRIGHTENED

不安障害といっても、パニック障害や強迫性障害、社会不安障害などさまざまな形態があります。ただ、日常生活に支障が出るほどの不安や恐怖を抱えて苦しんでいても、多くの人が自分の性格上の問題だと考えて、病院を受診しようとはしません。しかし、受診して専門家に話を聞いてもらうことは心の不安の軽減につながります。上記の項目のいくつかにあてはまるようなら、早めに医師に相談してみてください。

不安障害・パニック障害の患者さんの声を集めたこちらの記事も併せてご覧ください。

 

プレビュー画像: ©flickr/Lauren ©flickr/Bev Sykes