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ヘルスケア

下痢のときの食事のとり方

下痢を経験したことがない人はいないでしょう。

基本的に、2日ほどで収まる急性の下痢は危険ではありません。とても不快な症状ですが、下痢は腸が病原菌や有害物質を排出するための身体の防衛反応のひとつなのです。

下痢をすると腸は大量の水分を排泄し、粘膜も荒れています。ですから、下痢のときに一番大事なのは水分補給。そして乱れたミネラルバランスを消化のよい食事で整えることが大切です。また、下痢症状を緩和する作用のある食べ物やお茶で早めの回復を促してあげましょう。

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この記事では下痢のときの食事のとり方をご紹介します。

注意:下痢が3日以上続く場合、あるいは、発熱や他の症状を伴う場合は受診しましょう。

1.お酒を控えて、刺激物は摂らない

下痢をしている間は、身体や消化に負担をかけるものはすべて避ける必要があります。アルコール、コーヒー、炭酸飲料、刺激の強い香辛料、脂質や砂糖を多く含む菓子、ニコチンなどがこれにあたります。

2.温かいスープ

下痢の症状が出ているときは、温かい野菜スープ、チキンスープ、具のない薄い味噌汁などを少しずつ摂りましょう。スープは胃腸に優しく、お腹を温めるだけでなく、体に貴重なミネラルと水分を供給します。

3.すりおろしたリンゴ

すりおろしたリンゴも下痢の時におすすめです。作り方は、リンゴを皮ごとすりおろし、レモン汁を小さじ1杯加えます。皮にはペクチンが多く含まれており、ゼリー状の膜になって腸壁を守ってくれます。すりおろしたリンゴは、食べる前に15分ほど置いておくとよいでしょう。

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4.お茶

温かいお茶は胃を温めて、落ち着かせます。また、以下のようなハーブティは症状を和らげ、治癒を早めてくれます。

  • 紅茶:タンニンには腸の粘膜を引き締める収れん作用があります。また殺菌作用もあります。下痢止めには、長めに蒸した苦い紅茶の方が効果が高くなります。
  • フェンネルティー:フェンネルには、下痢の鎮痙作用があり、腹痛と排便衝動を抑えます。
  • ブルーベリーティー:ブルーベリーティーは欧州では下痢止めとして知られています。鎮静作用と抗炎症作用があり、含まれるペクチンが腸内の液体を吸収してゼリー化して、腸壁を守ってくれます。

5.バナナ

バナナにはお腹の調子を整える成分やミネラルが豊富です。また、下痢で弱った体への栄養補給にもなります。

6.ニンジンスープ

にんじん、水、塩で作るシンプルなにんじんスープは、お腹に優しい食事です。また、ニンジンに含まれる成分が、腸壁に病原菌が付着するのを防いでくれます。

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7. トースト

意外かもしれませんが、パンはトーストした方が消化がよくなり、胃に負担をかけません。下痢が落ち着いてきて徐々に固形食に慣らしていくときは、お粥や豆腐などもいいのですが、脂質の少ない食パンをトーストして食べるのもオススメです。

8. 湯たんぽ

食事ではありませんが、湯たんぽでお腹を温めるのは、胃痛を和らげ、回復のために体を休ませるのに役立ちます。

©Gettyimages

下痢のときは脱水症状にならないように水分補給に気をつけ、消化が良く刺激の少ない食事を摂り、体を冷やさないことが大切です。無理せずに自然な回復を待ちましょう。

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出典: neverest
プレビュー画像:© flickr/Evil Erin