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食べ物にとまったハエは何をしている?衝撃的な4つの事実
「五月蝿い」と書いて「うるさい」と読むくらいですから、食べ物にブンブンたかるハエは鬱陶しいもの。
とはいえ、食べ物にハエがとまるのは不快ではあるものの、特に有害ではない、と多くの人は思っています。でも、実はハエは単にうるさいだけでなく、実害もあるのです。
ハエが食べ物の上にとまったときに何が起きているのかについて、多くのことが研究によって明らかになっています。そのなかから、いくつかの衝撃的な事実をご紹介しましょう。
1. ハエは食べ物に唾を吐く
ハエには歯がありません。ですからハエは固形物を取り込むために、消化液を吐き出し、食べ物を液状化して摂取します。このとき、ハエは消化液を吐き出すだけでなく、すでに食べたものも嘔吐するため、ハエが以前に食べたものも食べ物に付着してしまいます。
2. ハエはノンストップで糞をする
ハエは液状のものしか食べないので、食べ物を非常に素早く消化しています。研究者は、イエバエは着陸や離陸のたび、そして食事中にも排泄していると考えています。
3. ハエは細菌の運び屋
ハエはその毛むくじゃらの脚で、大腸菌群、サルモネラ菌、ヘリコバクター・ピロリ菌(胃潰瘍の原因菌)などの病原菌を運んでいることが分かっています。生物物理学者のステファン・シュスターは、病気の媒介者としてのハエの重要性は過小評価されていると考えています。
「病原菌がハエを移動手段として利用していることを示す証拠が数多くあります。菌はハエとともに生存し、成長し、移動した場所で繁殖するのです」
4. ハエは卵を産む
ハエは食べ物の上で吐き、排泄し、細菌を持ち込み、さらに、その上に卵を産み付けます。ハエが1度に生む卵は50~150個ほど。大きさは多くは1mm前後ですが、種類によっては肉眼では確認できないほど小さな卵を産みます。
ハエは鬱陶しいだけでなく、実害のある虫です。ハエが家に住み着かないように、普段から家を清潔に保ち、ハエが寄ってくる生ゴミの匂いを防ぐことが大切です。
コバエを退治する裏技もご紹介していますので、併せてご覧ください。
出典: brightside , focus
プレビュー画像:© pixabay (edited)