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迷信？先人の知恵？ドイツに伝わる9つの「言い伝え」とその検証
言い伝えや迷信、ジンクスなどはどの国にも存在します。日本にも「くしゃみが出ると誰かが噂している」「ため息をつくと幸せが逃げる」「彼岸花は縁起が悪い」とか色々なものがありますね。
世代を超えて伝えられた言い伝えやジンクスは先人の経験則ともいえる知恵の宝庫。科学的に考察してみても、意外に根拠や意味のあるものが少なくありません。
今回は、ドイツに伝わる言い伝えやジンクスをご紹介します。その根拠も検証してみました。
1. 「雷雨の時はテレビを見てはいけない」
これは根拠のある言い伝え。テレビや家電がどんなに最新機器になっても、落雷時には瞬間的に高い電圧が流れるため、コンセントにつないである家電・電気製品が壊れることがあります。雷雨が近づいてきたら、重要な機器の電源コンセントは抜いておくのが一番。スイッチを切るだけでは十分ではありません。
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2. 「一口に36回噛まなければならない」
36という数字には特に意味がありませんが、「よく噛んで食べなさい」ということ。噛むことは、食べ物の消化の最初の準備。ゆっくり噛むことで、消化をよくして、意識的に食事を楽しむことができます。36回にこだわる必要はないけれど、自分がよく噛んだと思えるまで何回でも噛みましょう。
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3. 「おいしい生ビールを注ぐには7分かかる」
ビール大国らしい言い伝えですが、これは冷却技術やタッピングが発達していなかった古い時代の言い伝え。こんなに時間をかけると生ぬるくなってしまうので、7分かけるのはNG。それでも、やっぱり注ぎ方は美味しさに影響します。現代では、ピルスナーなどの生ビールは3分かけて注ぐのが最適だと言われています。
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4.「食後30分は泳いではいけない」
これはDLRG（ドイツ救命協会）の規則でも明示されており、子どもたちに親がよく言う言葉ですが、その理由はお腹が痛くなるからではありません。
実際の理由は、重い食事の後は、身体のパフォーマンスが低下し、特に心臓血管系に問題がある人には危険だから。したがって食後は30分ほど休んでから泳いだがいいでしょう。
5. 「ロウソクからタバコに火をつけると、水兵が死ぬ」
これは、もちろん真実ではありませんが、根拠はあります。その昔、船を借りられない貧乏な船乗りの多くがマッチを売って生計を立てていました。人々がマッチを使わなくなると収入がなくなり、最悪の場合は餓死することもあったのです。
6.「さくらんぼと一緒に水を飲んではいけない」
この言い伝えは、まだ水道水の品質が今ほど良くなかった時代のもの。水に含まれる微生物が、さくらんぼの皮についている酵母と結びつき、食中毒になってしまうためでした。
現代でも、大量にさくらんぼを食べると、お腹を壊してしまいます。さくらんぼに含まれる糖アルコールの「ソルビトール」という成分は消化が悪いため、食べすぎると下痢になってしまうのです。
7. 「会計をお願いしてから、ウェイターが30分経っても会計に来なければ、お金を払わずにレストランを出てよい」
ドイツではレストランでの食事の後、ウェイターに会計をお願いし、テーブルで支払います。もし会計を頼んで、30分以上待った場合は、食事をした後にお金を払わずにレストランを出ることができるそう。ただし立会人のもとで3回、会計したいと要求していなければなりません。さらに、その時点ではまだ支払う義務があるので、あなたの連絡先を残しておく必要があります。でも結局、揉め事回避のためにカウンターまで行って支払うのが一番だとか。
8.「食後に薬草酒を飲むと消化に良い」
ドイツでは胃腸薬として食後にハーブ（生薬）でできたリキュール、たとえばウンダーベルグ（Underberg）やラマゾッティ（Ramazzotti）がよく飲まれています。たしかに飲んだ後の心地よい暖かさは得られますが、実は消化にはよくありません。
しかし、リキュールを差し引けば、ハーブは胃腸の消化を助けてくれます。食後、消化不良や胸焼けがするときは一杯のハーブティーをお勧めします。
9.「ナラの木は避けるべし！ブナを探そう！」
最後に、再び雷にまつわる言い伝えです。これは雷雨のときはナラの木ではなく、ブナの木の下に立つようにというアドバイス。ナラの木は巨木になるのでしばしば雷が落ち、雷神の宿る木とみなされたためだと言われています。でも、雷は高いところなら、どこにでも落ちますから、木の下に避難せず、できるだけ離れたところで地面にしゃがんだほうが安全です。
ドイツの言い伝え、興味深いですね。小さい頃に親や祖父母から聞いた「言い伝え」って不思議と心に長く残るもの。皆さんは今も信じている言い伝えやジンクス、ありますか？
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