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DIY

誰でもできる家周りの小さな修理・補修9選

世界でもヨーロッパ、特に北欧の国々ではDIYが盛んです。棚や椅子などを自分で作るのはもちろん、身の回りのものが壊れても自分で何度も補修して大切に使い続けるのです。ドイツでは、「ネジまわしやペンチなどをうまく扱える人は世界と調和できる」という人もいるほど。なんでも修理できる人は、身の回りの物事の仕組みを理解しており、自信を持って幸せに生活できるだけでなく、視野が広く、周囲の物事を注意深く観察していると高評価。

Repairman with tools

でも残念ながら、現代では多くの製品が修理できないように意図的に作られています。それでも、自分でできることはまだあります。ここでは、プロに依頼する前に試してみたい小さな修理の例を9つご紹介します。

1. 食洗機のカゴ

金属ワイヤーが切れたり、ひびが入ったときに修理できる魔法の道具があります。簡易金属補修用のパテ接着剤です。適量をちぎって手でこねて成形すれば、数時間後に硬化します。非常に硬くなるので削ることもできます。このパテは耐水性があり、錆防止にもなり、例えば食器洗い機のカゴが壊れた場合などに最適です。

2. ドア

ドアをうまく閉めることができないときは、多くの場合、建付けが歪んで、ドアのラッチ(ドアノブと連動して動く留め金)がドア枠のラッチ受けに入らなくなっていることが原因です。調整したいときは、ラッチに口紅を塗ってみましょう。こうすると、ドアの蝶番をどの方向にどの程度調整する必要があるかが正確にわかります。

3. ジッパー

ジャケットのジッパーを閉めても、下から開いてしまう?その場合はスライダーが磨耗している可能性があります。スライド内部がすり減って、締める力が弱くなっているのです。そんな時は、スライダーのコの字の部分をペンチではさみ、ゆっくりと締めつけます。強く締めすぎると、スライダーが動かなくなったり、割れてしまうのでご注意ください。

4. 衣類のほつれや穴

以前はシャツや靴下のほつれや穴は家庭で繕うのが普通でしたが、今では、衣料品が安くなり、わざわざ補修する人は減っています。でも、エコの観点からいえばこれは問題です。例えば、1枚のTシャツを作るには最大15,000リットルの水が使われているのです。

ヨーロッパでは「ダーニング」という方法で衣類の穴を補修します。簡単なので、裁縫は苦手という人でも気軽に試してみてください。

まず、修繕したい箇所に「ダーニングマッシュルーム」という道具をあてて、穴がよく見えるように生地を張り、ずれないようにします。まず、横糸をはしごのように渡します。次に縦糸を横糸の上と下に交互に通します。糸端を始末してできあがり!カラフルな糸でかわいく仕上げてみてください。

5. 洗濯機

異臭がして、ドアが開かなかったり、回転が始まらなかったりする場合、糸くずフィルターの詰まりがトラブルの原因である場合が多いようです。業者に修理を依頼する前に、必ず糸くずフィルターをチェックしてください。

また、洗濯槽のカビなどが原因で洗浄力が弱まることがあります。洗濯槽をピカピカにする簡単な掃除方はこちらをご覧ください。

6. 蛇口

蛇口の水漏れの原因の多くが、水量や温度を調整するカートリッジのトラブルです。カートリッジを交換する際は、止水栓をしめ、残った水を蛇口から出してから行います。まず、レバーハンドルを外します。そしてカートリッジを固定しているガイドを外すと、カートリッジが外れます。古いカートリッジを持ってホームセンターに行き、新しいカートリッジを購入して取り付ければ完了です。

7. スマホの水没

スマホを水に落としてしまった場合は、電源を入れず、すぐに生米(乾燥したもの)を入れたジップロックに入れて、封をして放置してください。お米が水分を吸収するので、デリケートな機器を傷めずに素早く乾かすことができます。この方法で多くのスマホが復活しています。

8. タイル

タイルが1枚だけ割れた場合などは簡単に置き換えることができます。まず、頑丈なカッターで割れたタイルの周囲の目地材を切り取ります。そして、ハンマーとのみで割れたタイルを少しずつ取り除きます。補修したい箇所の汚れやほこりを取り除き、貼り付ける場所に接着剤を塗り、タイルを貼り付けます。接着剤が乾いたら、目地材と水を混ぜたものを塗り込みます。最初の数日間は色が違って見えるかもしれませんが、時間の経過とともに他と同じように変化していきます。

9. 排水溝

排水口はきれいにしていても、排水溝は少しずつ詰まっていきます。流れにくくなったら、詰まる前に対処しましょう!市販のパイプクリーナーは、強い化学薬品を使用しているため水質汚染を悪化させないためにもできるだけ使いたくないもの。安全に排水溝を掃除するには、重曹と塩を混ぜたものを排水管に入れ、ゆっくりと温かいお酢をかけましょう。最後に1リットルのお湯で洗い流せば完了です。

いかがでしょうか。壊れたからといってすぐに捨てたり、業者まかせにせず、自分で修理できれば節約にもエコにもつながりますね。もちろん、修理に失敗した後に業者に依頼することもできます。ただし、電子機器については注意してください。多くの場合、電子機器の修理には専門知識が必要です。

誰でもできる家周りの小さな修理・補修9選