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Lifehacks

無知が招く日常生活での命に関わる10の危険 4番目はもう絶対やらない

「気をつけて!」スポーツや車の運転など、高確率で事故が起こりそうな時は周囲も本人も注意深く慎重になります。でも、実は交通事故よりも家庭内での死亡事故の方が多いという統計もあるほど、日常生活にこそ危険は潜んでいるのです。いざという時、迅速かつ冷静に行動できるよう普段の暮らしの中での最悪の事態を想定しておきましょう。危機的状況になりうる10の事例と、その状況を正しく処理する方法をご了解します。

1. 洗剤による中毒

掃除が原因で亡くなる人は、なんと交通事故による年間死亡者の2倍以上。掃除中の転倒、切り傷に加えて、中毒も原因の1つです。トイレ掃除に塩素含有洗剤と酸性クリーナーを併用、あるいは連続使用すると、有毒な塩素ガスが発生し、重度の呼吸器刺激または致命的な肺損傷を引き起こす可能性があります。

トイレを磨いている間に中毒にならないために、洗剤ラベルに事前にしっかりと目を通し、掃除中は窓を常にあけておくか、時間を決めて換気することをお勧めします。理想的には、化学薬品を使っていないナチュラルなアイテムで掃除できれば、環境にも優しく、有害なガスを発生させることなく、安心安全です。

この記事では、お風呂場やシンクなどをピカピカに掃除するナチュラルなクリーニングアイテムをご紹介しています。

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2. 油火災

料理中の油による火災は、コンロの上の鍋から目を離したときや、油分の多い食材をオーブンで調理中に発火して起こります。キッチンで火事が起きてもパニックにならないで。人は火を見るとどうしても水をかけたくなるものですが、油が発火した場合、これは致命的なミスです。高熱で燃えている油に水をかけると、水が突然蒸発して爆発し、炎が吹き出て重度のやけどを負うことがあります。

鍋から火が出ていたら、できるだけ早く酸素の供給を止めます。一番効果的なのは、鍋に蓋をして火から下ろすこと。しかし、既に家具などに燃え移っている場合は、直ちに消防に通報し避難してください。

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3. 雷雨

雷雨が近くで発生したらどうしますか?避雷針のある安全な建物も車も近くにない場合は、落雷から身を守るためにできるだけ早く予防措置を取ったほうがいいでしょう。広場などの開けた場所で、両足を閉じて、スマートフォンや傘などの金属製品を身体から取り除き、身を屈めることが重要です。こうすることで落雷の被害にあう可能性が少なくなります。ブナなどの大木の下に立つことは厳禁です。

この記事では、落雷を生き延びた15人の印象的な写真を紹介します。

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4. 通りを渡る

歩行者信号があるなら、もちろん青信号で道路を横断しましょう。ただし、青信号であっても注意する必要があります。特に注意したいのは晴れた日です。太陽の反射で視界を遮られたドライバーは、信号機も歩行者も見えなくなることがあるからです。車のフロントガラスに直射日光が当たっている場合は、ドライバーは歩行者を認識できていないことがあります。歩行者信号や横断歩道があっても油断せずに、車に注意して渡りましょう。

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5. 野生動物に咬まれる

野良猫やタヌキ、リス、コウモリなど野生動物に咬まれると、狂犬病の危険があります。日本では過去50年間狂犬病は発生していないものの、輸入ペットが増える中、今後再発生する可能性は十分あります。咬まれた場合は迅速に行動してください。まず傷をすばやく洗い流し、消毒してから、必ず医師の診察を受けます。

野生動物は狂犬病ウイルスの他にも、大腸菌や黄色ブドウ球菌など様々な雑菌を持っており、破傷風の危険性もあります。狂犬病は潜伏期間が1〜3ヶ月と言われていますが、発症すれば治療法はありません。噛まれたら応急処置をして病院へ直行です。

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6. 安全が確認されていない海、川などに飛び込む

旅行先などで安全が確認されていない水域に飛び込むのは危険です。海、川、湖、池など、どんな場合でも、水に飛び込むときには鼻をつまんで飛び込みましょう。突然水が鼻に入ると、水に棲む危険な寄生虫(フォーラーネグレリアなど)が鼻から脳に侵入し、脳の炎症を引き起こすことがあります。ですから、安全が確認されていない水には飛び込まない、もしくは必ず鼻クリップを使用することをお勧めします。

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7. 水面下のパニック

何度かダイビングを経験し、慣れたと思っている人ほどご注意を。深く潜ったり、水面下で宙返りしたり、波に押されたりすると、方向がわからなくなり、パニックに陥ることがあります。水面がどちらにあるかが突然わからなくなった場合は、落ち着いて、少し息を吐き、気泡が移動する方向を観察しましょう。気泡は水面の方向に上昇するので、その方向に向かえば、大丈夫です。

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8. 浴槽で溺れる

幼い子どもが命を落とす不慮の事故の原因で2番目に多いのが溺水だということは知っていましたか?意外にもプールや海だけでなく、自宅の浴槽でも大人がちょっと目を離した時に静かに溺れていることがあるのだそう。溺れる人は呼吸をすることに精一杯で声を出したりすることができず、助けなど呼べないそうです。

特に子どもとお風呂やプールに入っている時は、ほんの一瞬でも目を離さずにいることが大切です。こちらの記事からは小児科医の視点から、溺水事故を防ぐ方法を詳しく説明しています。

子供は静かに溺れます

9. 心臓マッサージをやめないで

心臓マッサージは生死を分ける救命処置です。そのため、多くの人が心臓マッサージを数分行なって意識が戻らなければ絶望してしまいます。でも、たとえ意識がもどらなくても、そこでやめてはいけません。意識を戻すことが胸骨圧迫(心臓マッサージ)の目的ではないのです。その目的は、無意識の人の脳に回復不能な損傷を与えないために、十分な酸素を供給することです。ですから、救急車が到着するまで胸骨圧迫を中断しないでください。

正しい心臓マッサージのためには、深さ5〜6cmで胸の中央に約100回/分の胸骨圧迫を行う必要があります。こちらから心肺蘇生法を動画でご覧いただけます。

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10. 緊急電話のかけ方

警察や消防など緊急番号に電話しなければならない状況になったら、まず自分のいる場所を伝えましょう。その後、自分の名前を告げて、状況をより詳細に説明します。そうすれば、万一電話が不意に中断された場合でも、オペレーションセンターはあなたがどこにいるかを知っており、警察、救急車、消防を派遣して、あなたの無事を迅速に確認できます、たとえ電話の理由を知らなくても居場所がわかれば大丈夫。逆にあなたの名前だけを告げて、場所を教えることができなかった場合、オペレーションセンターはあなたの住所を調べるために、まず名前を検索しなければなりません。これには最大10分かかります。

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掃除中の塩素ガスやお風呂での溺水、火災や、野生動物の咬み傷、普段の生活の中に潜むリスクを知って、いざという時どう行動すべきか知っておきたいですね。

プレビュー画像:©︎Pinterest/readynutrition.com, ©︎Instagram via Pinterest/Adéla Hroudová