バスルーム・洗濯

時間が経ったシミにも｜衣類についた血液のシミ取り方法

ケガをした時や急な鼻血、また虫に刺された箇所を掻きすぎたときに衣類に血液がついてしまうことがあります。血液がついてできてしまったシミはできるだけ早く対応することが大切ですが、外出先や就寝時に起きてしまった鼻血や虫刺されによる傷口からの出血などの場合では、すぐの対応が難しいこともあります。

また、血液のシミは、他の衣類の汚れのように洗濯機に入れて洗っただけで綺麗に落とすことが難しいシミでもあります。すぐに洗ったとしても、うっすら血液のシミが残ってしまったということがあります。

血液のシミはなぜ落ちにくいのか

血液のシミがついてしまった時は、すぐに水洗いをする事がキレイに落とすポイントです。しかし、シンプルな水洗いのはずがなかなかシミが落ちないということも。

血液を水洗いで落とす時、大切なのが水の温度です。一般的に汚れはお湯の方が落ちやすいイメージがあります。しかし、血液はタンパク質を含んでるため、お湯で洗ってしまうと血液が固まってしまい、落ちにくくシミになってしまうのです。水洗いをする場合は温度が30℃以下であれば、血液のシミは綺麗に落ちると言われています。

また、時間が経ってしまうと落ちにくくなるのも、血中のタンパク質のため。ケガをしたときに血が固まるように、衣類についてしまった血も時間が経つと乾燥して固まってしまい、落ちにくくなってしまいます。

タンパク質分解成分が血液のシミに効く

一筋縄ではいかない血液のシミですが、実はあるものを使うと簡単にシミを落とすことができると言われています。そのあるものとはコンタクトレンズの洗浄液。コンタクトレンズを利用している人であれば、必ず持っているという洗浄液が血液のシミにも有効なのだそう。

Twitterの三大““使わんでいいならそれに越したことないけど便利な知識””のひとつ
【衣類についた血液汚れはコンタクト洗浄液で落ちる。】
を試す機会きてしまったんやけど、ほんっっっまにﾄﾞｩﾙﾝﾄﾞｩﾙﾝおちる……これは知っといたほうがいいわ、使わんでいいならそれに越したことないけど……
— てゆんた（疲労） (@teyunta1123) May 21, 2022

コンタクトレンズには、体内からの分泌物に含まれるタンパク質や脂質による汚れがついています。それらの汚れは、使っている間に空気にふれて酸化したり、乾燥によって固着したり、紫外線や体温の影響で「変性タンパク質」に変化し、装用感を悪くしたりレンズの曇り、またアレルギー性の結膜炎を引き起こす原因になる可能性もあるそうです。

そのため、コンタクトレンズの洗浄液には、これらのタンパク汚れを除去するための成分が入っています。このタンパク質分解酵素が血液のシミにも有効なんだそうです。タンパク分解酵素によって、固まったタンパク質のバリアが分解され、汚れが水に溶けやすい状態になると言われています。

洗濯問題でもう1つ、、、💡
みんな血🩸が付いたお洋服の洗濯どうしてる？知ってる方もいるかもだけど、コンタクトの洗浄液でサラッと消えるんだよ！コンタクト使わない人だけど、洗浄液は常備してます🙌
(mameの服に血を付けた時のやつ🤭) pic.twitter.com/Dq00FQNFcm
— sʜɪᴏ (@shiorin_man) June 2, 2021

コンタクトレンズの洗浄液を使った血液のシミ取り方法

コンタクトレンズの洗浄液で血液のシミを取る場合は、シミ部分にコンタクトレンズの洗浄液をつけてから30分〜1時間ほど置いておきます。時間を置くことでタンパク質分解酵素が働き汚れが落ちやすくなります。その後、汚れ部分をすすぎ普通に洗濯をします。もし、汚れが落ちないようであれば、血液のタンパク質のバリアが何層にもなっている可能性があるため、すすぎまでの作業を2〜3 回ほど繰り返してください。

そういや今朝娘が鼻血出したんですが、枕についた血に雑に例のコンタクト洗浄液ぶっかけて放置したら30分後にはほぼ色ごと消えてたのすごい。楽。 pic.twitter.com/4iN7NGteRE
— わびさび猫 (@bobtailtabbycat) May 30, 2020

注意：シルクやウール製品は糸自体がタンパク質のため、コンタクトレンズの洗浄液を利用してシミ取りをすると、損傷・劣化の原因となるため、使用しないでください。

コンタクトレンズ以外にも血液のシミ取りに使える日用品

血液シミには、タンパク質分解酵素が働くコンタクトレンズの洗浄液以外にも、以下の日用品で対応することができます。

1. アルカリ性洗剤

血液のタンパク質は酸性のため、アルカリ性の洗剤を使えば、中和されてシミが溶け出します。白色衣類の場合は、塩素系のアルカリ性漂白剤や還元型の弱アルカリ性漂白剤、色物衣類の場合は酸素系漂白剤で弱アルカリ性の性質を持つ粉末タイプがより効果的です。

2. セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダは自然由来の原料からできたアルカリ洗浄剤です。スプレータイプの場合は、付着した血液に直接吹きかけて軽くもみ洗いします。粉末タイプであれば、30分〜1時間ほどつけ置きします。どちらの場合も、その後いつも通り洗濯してOKです。

3. 生姜のしぼり汁

生姜にはタンパク質分解酵素である、プロテアーゼが含まれています。こちらもしぼり汁をシミ部分につけて1時間ほど置いておくとシミが分解されて落ちやすくなります。また、同様に大根おろしにもタンパク質を分解する酵素であるジアスターゼが含まれているので、大根おろしも有効です。この場合もシミが取れたら、通常の洗濯をするようにしてください。

一度つくとなかなか落としにくい血液のシミ。どれも覚えておくと、いざというときに役立ちそうです。また、それでもどうしても落ちないという時は、お近くのクリーニング店に相談をするようにしてください。

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