現代に受け継がれる世界の古代料理10選

歴史好きな人なら、古代の人は何を食べていたんだろうと思ったことがあるかもしれません。 さまざまな文献からわかるのは、はるか昔から人類は美味しい料理を作ることに全力を注いできたということ。

古代の人々が生み出した料理のなかには、今も受け継がれて愛され続けているものがあります。たとえば、日本では縄文時代から鍋料理を楽しんでいました。

この記事では、現代まで受け継がれている世界の10の古代料理をご紹介します。レシピが残っているものはレシピも掲載しています。意外にも材料は今でも手に入るものばかり。タイムマシンがなくても、スーパーにある食材で昔の食習慣を体験できます。興味ある方は、ぜひ作って、古代の人々の生活に思いを馳せてみてください!

wikipedia/Mediatus/CC BY-SA 3.0

1. フラットブレッド

フラットブレッドは平らに伸ばしたシンプルなパン。今でもピタやナン、ピザなど世界各地で受け継がれています。

フラットブレッドは、少なくとも紀元前5000年から存在しており、シュメール人や古代エジプト人はすでに平たいパンを石の上で焼いていたと考えられています。当時のフラットブレッドにはイースト菌は入っておらず、穀物の粉、水と塩を混ぜただけのものだったようです。

pixabay/rawpixel

2. パニス

パニスは8等分された独特の切り込みが特徴的な丸い古代パンです。イースト菌がついにローマ料理に取り入れられた時代のものなので、現在の黒パンや全粒粉パンに近いパンです。

パニスは、スペルト小麦、全粒粉、水、イースト、塩で今でも焼くことができます。

下の写真は、古代ローマで2000年以上前に作られたパニスです。イタリアの古代都市ポンペイで作られたもので、西暦79年のベスビオ火山の噴火で灰に埋まって石化し、今も当時の形をそのまま残しています。

wikipedia/public domain

3. ケバブ

主に中東周辺で作られてきた肉料理「ケバブ」。今や世界中で食べられる人気の料理です。この料理も非常に長い歴史があり、起源には諸説ありますが、紀元前17世紀のギリシャの串焼き用の石が出土しており、これがケバブが作られていたことを示す最古の証拠と考えられています。

他にも中国西部で発見された墓の遺跡からも、ケバブが約2,000年前にインドとヨーロッパの商人を経て中国にやってきていたことが示されています。

 
 
 
 
 
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4. 骨スープ

今回ご紹介しているレシピの中でも最も古いのが、有史以前から作られている骨スープでしょう。名前が示すように、骨スープは動物の骨を、水や酢、野菜と一緒に数時間煮込んだスープです。この料理法は世界中に広まっています。

 
 
 
 
 
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5. ガルム

日本の調味料といえば醤油ですが、古代ローマの代表的な調味料はガルムです。ガルムはいわゆる魚醤(ぎょしょう)で、マグロやサバなどの魚と塩で作ります。ウロコを取ってぶつ切りにした新鮮な魚を内臓ごと素焼きの甕の中に入れ、時々混ぜながら、何ヶ月かの間、天日に当てて発酵させます。最後に発酵液を圧搾し、数回濾過した琥珀色の液体がガルムです。
ガルムを作りたい場合は、20Lのバケツに7kgの新鮮なサバと5.5 kgの海塩を入れて、発酵させてみましょう。

 
 
 
 
 
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6. イシシア・オメンタタ

ハンバーグの歴史も意外と古いもの。イシシア・オメンタタと呼ばれる古代料理は1,500年ほど前の古代ローマのレシピです。ひき肉に白ワイン、松の実、そして、ご紹介した調味料のガルム、さまざまなスパイスを混ぜて、焼きます。

pixabay/congerdesign

7. ローマ風チーズケーキ

古代ローマ人はチーズケーキも食べていました。レシピも残っています。紀元前1世紀に書かれたローマの本に、サビラム(Savillum)と呼ばれるチーズケーキのレシピが登場します。レシピをご紹介しますね。

材料:

  • リコッタチーズ 875g
  • 蜂蜜 125g+250g
  • スペルト小麦粉 150g
  • 溶き卵 1個
  • 上に散らすけしの実

作り方:

  1. オーブンを175°Cに予熱し、その間にリコッタチーズ、溶き卵、小麦粉、蜂蜜125gをボウルに入れて混ぜる
  2. 深めのケーキ型に入れ、重石を乗せて約1時間40分焼く
  3. 生地が固まったら、蜂蜜が入るように穴を数か所あける。上から蜂蜜250gとケシの実をかけて、さらに10分焼く

蜂蜜をたくさん使いますが、砂糖は使われていません。砂糖は当時は知られておらず、18世紀までは希少な高級品だったのです。

 
 
 
 
 
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8. ローマ風蜂蜜ケーキ

もう1つ、古代ローマのケーキレシピをご紹介しましょう。蜂蜜ケーキです。たった3つの材料で作れる簡単レシピです。

材料:

  • 卵 3個
  • 蜂蜜 200 g 
  • スペルト小麦粉 50 g

作り方:

  1. 卵を白っぽくなるまで混ぜる。蜂蜜を少しずつ加えて、混ぜる。薄力粉をふるい、卵の泡がふんわり残るように、丁寧に混ぜる。
  2. 油脂を塗った型に入れ、蜂蜜が焦げ目がつくまで45〜55分焼く。
  3. すぐにオーブンの扉を開けるとケーキが崩れてしまうことがあるので、そのまま10分程冷ます。
 
 
 
 
 
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9. ココア

今のココアの前身はショコラートル(xocolātl)と呼ばれる飲み物です。ヨーロッパ人がアメリカを征服する前の、初期のメソアメリカ文明であるマヤ文明やアステカ文明に由来しています。

当時は砂糖を使わず、スパイスなどを入れたビターでスパイシーな冷たい飲み物として供されていたそうです。このショコラートルが16世紀以降にヨーロッパ人により本国に持ち帰られ、砂糖で甘く味付けされ、最終的に現在のココアと呼ばれる飲みものになりました。

 
 
 
 
 
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10. 干し肉

乾燥肉は、世界中で今も使われている肉調理法の一種です。最も古い変種に甘辛いバクワと呼ばれる食べ物があります。日本でジャーキーとして知られているものとほぼ同じものです。古代の墓で密閉された壺の中から乾燥肉が発見されています。

バクワは、豚肉、牛肉、羊肉をスパイス、砂糖、塩、醤油で味付けし、50〜60°Cのラックで乾燥させたもの。現在もシンガポールやマレーシアなどアジア諸国で愛され続けています。

 
 
 
 
 
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Ein Beitrag geteilt von Mirek Visioon Verner (@vizecz) am

ポンペイで作られ、石化したパン以外にも、古代の食品で腐らずに、今も残っているものがあります。例えば、エジプトのピラミッドで古代の蜂蜜が発見されましたが、まだ食べられるものでした。無期限で保存できる12種類の食品のリストもご覧ください。

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