ちえとくをフォローする

その他の豆知識

子供の車内置き去り防止策|クラクションで助けを呼んで

日中の最高気温が30度近くなる頃から、この季節まで夏の間中ずっとされてきた「子供の車内置き去り」への注意喚起。

これまでに起きてきた痛ましい事件から、小さな子供を持つ親御さんを中心に、多くの人が「二度と起きてはならない」という気持ちで、置き去り防止を徹底してきたのではないでしょうか。

しかし、残念ながら先日幼稚園の送迎バスに置き去りにされたことで、小さな子供の尊い命が奪われるという痛ましい事件がまたしても起きてしまいました。

どうしたらこのようなやりきれない事件を防げるのか、そんな議論が飛び交うなか、ネット上で取り上げられている「子供の置き去り防止策」をご紹介します。

それがこちらです。

Twitterユーザーのヤコンヌさん(@yaco1981がイラストで紹介してくれたのは、「車に閉じ込められた時にクラクションを鳴らす」という方法です。

Twitter/yaco1981

子供が車に取り残された時、車内からどれだけ助けを呼んだとしても、最近の車のガラスは遮音性が高くその声は届きません。また、窓をバンバンと叩いたとしても、小さな子供の力では、到底誰かの耳に届くような音にはならないでしょう。

しかし、クラクションであればどうでしょうか。誰も乗っていないと思い込んでいた車からクラクションが聞こえたら…周囲の人は不思議に思って車を注目、または持ち主の場合は車へ向かうはずです。

クラクションの音は、自動車で前方7mの位置において112dB以下87dB以上という規定があり、ライブハウス・カラオケが100dB、飛行機が120dBと言われるのと比べると、音が大きいことがわかります。

さらに大型トラックやバスになると、クラクションが圧縮空気を使ったエアホーンというラッパのような構造のため、普通車よりも音が響きます。

このように、音が大きいという点を考えると、万が一車内に取り残されてしまった時にクラクションを鳴らすという訓練をしておくと、事故防止に繋がります。

ツイ主のヤコンヌさんはさらに、追記として、子供の力ではクラクションが押せない場合もあるため、その場合はハンドルに座ったり乗ったりし、体重をかけてクラクションを鳴らすというアドバイスも付け加えています。

ヤコンヌさんによると、今回紹介したイラストはプリントなどして注意喚起に使ってもらえればとのこと。

家でお子さんと一緒にクラクションの位置をあらかじめ確認し、鳴らす練習をするようにしていきたいですね。また、チャイルドシートのバックルの外し方についても「万が一の時だけ」と伝え、教えておくのもよさそうです。

子供の車内置き忘れについては、日本だけでなく他国でも発生しており、同様に問題視されています。今後、他国で導入されているような、車に子供の置き去り防止のためのセンサーやアラームなどのシステムが1日でも早く導入されていくこと願ってやみません。

こちらの記事では、真夏の車内の温度の上昇がどれほどかわかる実験について紹介しています。
車内で肉が焼けるのか|結果は真夏の車内の怖さを物語っていた

プレビュー画像:©︎Pinterest/kakakumag.com
出典:©︎Twitter@yaco1981