ちえとくをフォローする

ヘルスケア

唇の端が切れて痛い!口角炎を早く治すための7つの家庭療法

口角炎は、唇の両端の炎症。

唇の端に赤い腫れ、皮剥け、亀裂やただれが生じます。皮膚の傷自体は小さいのですが、口を開けるとピリッと痛むので、食事や会話が辛くなる厄介な病気です。また、口元は常に動いているためなかなか治りにくい疾患でもあります。

この厄介な口角炎はいくつかの家庭療法で治癒のプロセスを早めることができます。まずはトラブルの原因を突き止めることから始めましょう。

口角炎の原因

口角炎は実にさまざまな原因によって起こります。主な原因をご紹介します。

空気の乾燥や冷え

冬になると口角のひび割れに悩む人が多くなります。暖房による空気の乾燥や外気温の低下により、口元のデリケートな皮膚に十分な水分が行き渡らなくなるのです。

栄養不足

口角のひび割れは、栄養不足によっても起こります。亜鉛、ビタミンB12、ビタミンC、鉄分などが不足している可能性があります。

感染症/ストレス

口の中の感染症も口角のひび割れの引き金になることがあります。特にカビの一種のカンジダ菌は口角炎の主な原因の一つと考えられています。疲労やストレスで免疫力が落ちた時に菌が増殖して炎症が起こるため、ストレスが原因とも言えます。

注)口角炎と間違えやすい「口唇ヘルペス」の場合は唇の周辺に小さな水膨れができるウイルス性疾患です。

口角炎の対処法

口角のひび割れを早く治すために、特に気をつけたいのが食事。また、他にもいくつかの家庭療法で治癒のプロセスをサポートすることができます。

バランスのとれた食事

冬以外の季節にも口角炎に悩まされる場合は、ビタミンとミネラルを十分に摂取するように心がけましょう。以下のようなビタミン・ミネラルが特に必要です。

  • 亜鉛:牡蠣、オートミール、ひまわりの種、豆類に多く含まれます。
  • ビタミンC:ピーマン、ベリー類、柑橘類、キャベツに多く含まれます。
  • ビタミンB12:魚介類、肉類、卵などの動物性食品に多く含まれます。
  • 鉄分:レバー、赤身の肉や魚、かぼちゃの種、ビートルート、ほうれん草、豆類、玄米などに多く含まれます。

注:食事で摂れない場合は、栄養補助食品で補給してもいいでしょう。

なお、病院で血液検査をしてもらうことで、口角炎の原因が栄養不足かどうかを確認することができます。

蜂蜜とオリーブオイル

オリーブオイルとハチミツによるケアは、口角のひび割れに効果的です。ハチミツとオリーブオイルと混ぜてペースト状にし、朝晩、ひび割れた箇所に塗りましょう。保護膜のような役割を果たし、乾燥した肌を再びしなやかにしてくれます。

ニンニク

ニンニク1片を切り開き、その切り口で口角の患部をなでます。ニンニクにはアリシンが含まれており、炎症や感染を抑える働きがあります。

©MediaPartisans

アロエベラ

アロエベラのゲルには、抗炎症作用と抗菌作用があり、潤いも与えてくれます。アロエの葉を半分に切り、炎症部分に直接アロエベラのジェルを塗ります。あるいは、薬局やドラッグストアで売られているアロエ軟膏を使ってもよいでしょう。

ティーツリーオイル

ティーツリーオイルには、抗菌作用、抗炎症作用、傷を治す作用があります。綿棒やコットンを使って、1日に数回、数滴のティーツリーオイルを患部に塗ってください。

©MediaPartisans

セージティー

ティースプーン2杯のセージの葉に300mlのお湯を注ぎ、10分ほど煎じます。冷ましたお茶を1日に数回、コットンに含ませて口角に塗ります。

保湿ケア製品

保湿効果のあるリップクリーム、外傷用の軟膏、ココナッツオイルなどで保湿して、傷の再生を促しましょう。1日に数回、患部を軽くたたくように塗って潤いを補給します。唇や口角を舐めると乾燥を助長させてしまうため、舐めないように気をつけましょう。

©Pixabay/silviarita

大抵の場合、口角炎はいくつかの家庭療法と少しの忍耐で治癒が可能です。しかし、保湿ケアやバランスのとれた食事をしてもなかなか治らない場合は、一度病院を受診してください。まれにではありますが、口角の傷の背後に糖尿病や肝疾患など深刻な病気が隠れていることがあります。

出典: geo , utopia
プレビュー画像:© Pinterest/Men’s Health