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全員が歩けないわけではない|車椅子利用者について知っておきたいこと

昨年2021年、コロナにより1年遅れで開催された東京オリンピック・パラリンピックでは、道路の段差解消や公共交通機関でのエレベーター設置など、車椅子ユーザーが利用しやすいようバリアフリー化が急速に進めたと言われています。

しかし、物理的な面でのバリアフリー化は進めることができても、人々の中にある差別や偏見、また無意識に社会に根づいた偏見はなかなか簡単にはなくせません。

車椅子ユーザーにかけられた心ない言葉

車椅子ユーザーであり、Twitterユーザーの𝙐𝙡𝙩𝙞𝙢𝙖𝙩𝙚 𝙋𝙖𝙞𝙣(アルペン)さん(@PainUltimate)は、車椅子を利用している時にこんな言葉を投げかけられたと言います。

「あのね…
車椅子に乗っている人は下肢の欠損や完全麻痺の人だけではないんだよ。
少しの間だけ立てる人や、少しの距離なら歩ける人もいるんだ。
だから車椅子に乗っている人が立ったり歩いても『立てんじゃねえかよ!』とか『歩けるんじゃねえかよ』とか言わないでね。
リハビリ頑張ってるんだよ。」

車椅子ユーザに向けられた「立てんじゃねえかよ!」「歩けるんじゃねえかよ」という、ひどい言葉。𝙐𝙡𝙩𝙞𝙢𝙖𝙩𝙚 𝙋𝙖𝙞𝙣(アルペン)さん曰く、車椅子に乗っているからといって、全員が全員全く歩けないわけではないとのこと。

歩行が困難な人が車椅子を使う理由は、障がいや怪我、病気の症状によって人それぞれ違ってきます。そのため、立ち上がることができる人もいれば、少しの距離であれば歩ける人、また、歩行のリハビリをしているという人もいます。

そう言った背景を知らないことから、「車椅子利用=歩けいない」と思い込んでいる人が多いそうです。

車椅子ユーザーや障がいを持つ人から共感の声

この𝙐𝙡𝙩𝙞𝙢𝙖𝙩𝙚 𝙋𝙖𝙞𝙣(アルペン)さんの投稿には、同じような体験をしたという人から多くのコメントが寄せられています。

歩けるけど大変な苦労をしている

コメントにもあったように、車椅子を利用しながら短距離であれば歩行できる、家の中なら車椅子なしでなんとかなる、という人たちは、多くが「歩く」を実現するために大変な労力を必要としています。そのため、もちろん人が行き交う公共の場では、車椅子なしで行動をすることは困難な時もあります。

また、生まれつきの脳性麻痺により足が不自由なため、車椅子を利用しているという寺田ユースケさんは、YouTubeTwitter装着型サイボーグHAL®を利用し、歩行のためのリハビリや、普段の暮らしで車椅子を利用しながらも少しずつ歩けるようになっている姿を紹介しています。

このように、車椅子に乗っているからと言って、全員が全員歩けないわけではなく、それぞれ違う症状に合わせ、日々の暮らしの中で車椅子を利用しています。

今回、𝙐𝙡𝙩𝙞𝙢𝙖𝙩𝙚 𝙋𝙖𝙞𝙣(アルペン)さんが投稿した内容は、車椅子ユーザーに関することだけでなく、改めて無意識の偏見や思い込みが社会にはまだまだ多くあるということに対し、気づきを与えてくれるものだったのではないでしょうか。さまざまな偏見や思い込みが「正しく知ること」で解消され、互いに尊重し合える社会でありたいですね。

ちえとくでは以前、白杖ユーザーが受ける偏見についても紹介しています。
【知っておきたい】視覚障がいを持つ人が白杖を使う時に音を鳴らす理由

プレビュー画像:©︎Pinterest/leplus.nouvelobs.com
出典:©︎[email protected]