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キッチン

外葉は捨てないで|キャベツの部位別おいしい食べ方

生のまま食べても、加熱して食べてもおいしいキャベツ。さまざまな料理に使えるだけでなく、キャベツは健康や美容によい栄養素を豊富に含んでいます。最近では品種改良が進んだおかげで、春夏冬にそれぞれの季節にあった品種が異なる産地から出荷され、ほぼ1年を通してキャベツを楽しめるようになっています。

そんなキャベツですが、ひと玉まるごと買ってきた時に、つい一番外側の濃い緑色をしている外葉を捨てていませんか?外葉はかたさや青臭さが気になり剥がして捨てられることも多い部分です。でも、調理方法によって外葉はおいしく食べられる部分。

そこで今回は、キャベツがまるっとおいしく食べられる部位別の美味しい食べ方をご紹介。うまく使い分けることで、キャベツの甘みや食感の違いも楽しめます。

部位別キャベツのおいしい食べ方

キャベツは外側と内側は、別の野菜といってもいいほど甘さや食感が異なる野菜と言われています。では部位別でどんな食べ方が向いているのでしょうか。

外葉

甘みが少ない部分ですが、色が鮮やかでシャキシャキとした食感が特徴。そのため、焼きそばや野菜炒めなどの炒め物がおすすめです。ただ、青臭さもあるので、煮物には不向きです。

<外葉の切り方>
外葉に見られる太い葉脈は食べた時に硬いと感じる原因になるので切って、薄くそぎ切りにします。葉の上半分は、比較的やわらかいので、繊維に沿うように食べやすい大きさに切り、下半分は繊維を断ち切るようにカットします。(調味料なじみがよくなるので手でちぎるのもおすすめです)

内葉

かたすぎず、柔らかすぎない内葉は、ほどよい食感でクセもないため、煮物、炒め物などの加熱向きです。煮込むことで甘みが増し、柔らかくなるので、特にロールキャベツをするときは内葉がおすすめです。

<内葉の切り方>
一枚一枚芯部分からゆっくり剥がして使います。剥がす時に、あらかじめキャベツの芯をくりぬき、そこに水を注ぐと、葉の間に水が入り剥がれやすくなります。こちらも太い葉脈は取り除いて薄くそぎ切りにしておくと、食べやすくなります。

中心葉

中心葉はキャベツの中でもっとも甘く柔らかい部分。太い葉脈でも甘みを感じると言われています。そのため、キャベツの千切りやコールスロー、漬物などに最適の部分。また、煮込んでもキャベツから甘くておいしい出汁が出てくるため、味噌汁や野菜スープに使うのもおすすめです。

キャベツを長持ちさせる保存法

外葉、内葉、中心葉とそれぞれ特徴が分かれるキャベツ。丸ごと楽しむためには、キャベツをおいしく保存する方法も欠かせません。

キャベツやレタス、白菜などの芯のある野菜は、芯の部分に成長点があるため、収穫後も葉の水分や栄養分を消費し芯から成長を続けます。そのため、鮮度を保つには、この芯にひと手間加えて成長を止めるのがポイント。キャベツの鮮度を保ちなるべく長く保存する方法は以下の通り。

<芯をくり抜く>

  1. キャベツの芯にぐるっと包丁やナイフで切り込みを入れ、芯をくり抜きます。
  2. キッチンペーパーを1枚水に濡らし、くり抜いた穴に詰めます。
  3. このまま丸ごとビニール袋に入れて、芯があった部分を下に向けて野菜室で保存します。

<芯に爪楊枝を刺す>

  1. 芯に爪楊枝を3本ほど刺すことで成長点を壊します
  2. その後は丸ごとビニール袋に入れて、野菜室で保存します。

こうしておけば2週間ほど、鮮度を保ったまま保存できます。部位ごとの甘さや食感を利用すれば、キャベツ料理がますます楽しくなりそうですね。

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プレビュー画像:©︎Twitter/t_paint_kimono9
出典:Foodie