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運転中に救急車に気が付いた時にしたいこと

今年の夏は、猛暑による熱中症に加え、コロナウイルスの第7波により、全国で救急車がフル稼働の状態だと言われています。

東京消防庁の公式Twitterでは、救急車の稼働状況が97%を越え、到着までに時間がかかるとアナウンスされるほど、救急医療の最前線がひっ迫している現状です。

運転中に救急車を見かけたら

救急車が常に出動しているという事態からか、多くの人が街中で救急車を見かける回数が最近すごく増えたと感じているようです。

運転中に救急車に出くわした時、救急車がいち早く現場に向かえるよう、道路の左側に車を寄せるなどし道を譲りますが、その際にこれから紹介する2つを知っておくと、救急車がよりスムーズに通行できるようになります。

・救急車に気が付いたら車の窓を開ける

消防救急隊員として働く限界救命士さん(@VxX36nWWzciT8TR)は、Twitterにてこんなお願いを投稿。

「市民の皆さんにお願いです。
救急車に気付いたら、ぜひ車の窓を開けてください。どのように避けて欲しいか、あるいは避けられないのでそのまま進んで欲しい等のお願いをマイクでしています。
車の遮音性が高いため聞こえない事が多い様なので、よろしくお願いします。」

救急車が近づいてきた時、交差点などに差し掛かっていた場合など、道の譲り方の判断に迷ってしまう事がありますよね。

そういった場合、救急車はどのように道を空けて欲しいか指示を出してくれるそうです。そのため、窓を開けておけば、救急車からの情報をいち早く聞き取る事ができます。

限界救命士さんは、ドライバーが救急車にせっかく協力をしてくれているのであれば、さらにその協力を有効にしたいと、このお願いを投稿したそうです。

・ハザードをつける

先に紹介した「窓を開ける」という対応の他にも、ドライバーができることの一つに「ハザードをつける」ということがあります。

精神科専門医のバク@ 精神科医さん(@DrYumekuiBaku)はハザードランプが救急車へのサインとなると紹介しています。

「救急車が来た時減速して避けつつハザードたくと救急車からしたら『あの車はめっちゃ譲る気満々やな!安心して横抜けれるやで!』と思えるらしいので、運転中道を緊急車両に譲る時はハザードたいてあげてください」

ハザードランプは、故障などで路肩などに駐車した場合に、後続車に非常事態を伝えるために使用するのが本来の使用方法です。しかし、緊急車両に安全に道を譲るためには有効として、多くの人に利用されています。

実際に、精神科専門医のバク@ 精神科医さんの呼びかけに、現役の救急隊員の方からも「気づいている」という合図となり、安心して通過できるとのコメントがされています。

昨今、車のガラスの遮音性が上がったことや、耳障りにならないサイレン音の工夫などにより、救急車に気づかず、道を譲らないドライバーが増えていると言われています。しかし、救急車を含め、緊急車両に道を譲るのは、道路交通法で決められているドライバーの義務であり、車を運転する人であれば、常に緊急車両と出くわす可能性や出くわした場合の対応を意識しておく必要があります。そして救急車の場合は、何よりも人命がかかっています。

人々の命をつなぐ救急車。積極的に協力をしていきたいですね。

こちらの記事も併せてご覧ください。

プレビュー画像:©︎Pinterest/en.m.wikipedia.org
出典:©︎Twitter@VxX36nWWzciT8TR, ©︎Twitter@DrYumekuiBaku