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DIY

捨てるのはもったいない|みかんの皮で作るみかん洗剤

手で簡単に皮が剥け、パクパクと食べられるみかんは冬の季節の定番フルーツ。おやつやデザートとしてだけでなく、冬時期に知らず知らずのうちに失われがちな水分の補給にも役立ちます。

そんなみかんですが、剥いた後の皮であるものが作れるというのです。

みかんの皮が掃除用洗剤に

普段捨ててしまう皮からできるのは、みかん洗剤

みかんの皮を煮出すことで、キッチンの油汚れや、レンジ庫内の掃除、フローリングのワックス代わりなどに使える天然のエコ洗剤を作る事ができます。

みかんの皮に含まれるリモネンという精油成分は油汚れや消臭に、またペクチンにはピカピカを持続させるコーティング効果が、そしてクエン酸には水垢汚れを綺麗にする作用があります。ではみかん洗剤の作り方を詳しくご紹介します。

みかん洗剤の作り方

用意するもの:
– みかんの皮 4つ分
– 水 400ml

作り方:
①みかんの皮と水を鍋に入れて15分〜20分ほど煮出します。
②冷めたらざるで漉して皮を取り除いて出来上がりです。みかんのエキスが染み出た、うっすらオレンジ色の液体です。スプレーボトルなどに入れて使うと便利です。
※保存期間は2週間ほど。

使い方:
・台所の油汚れに
みかん洗剤を付近に付けて拭いたり、スプレーボトルに入れて油汚れに吹きかけたり、またはキッチンペーパーに染み込ませて湿布のようにして使えば、キッチンの油汚れを綺麗に落とすことができます。また、油汚れだけでなく、みかん洗剤を染み込ませたスポンジでこすれば、シンクの水垢汚れにも効果抜群です。

・電子レンジの庫内掃除に
みかん水をたっぷりふきんに染み込ませて、レンジでチンします。みかんの精油成分を含んだ蒸気が庫内に充満し、油汚れをきれいに落としてくれます。

・床のワックスや畳の黄ばみ取りに
フローリングの床をみかん洗剤で拭きます。そうすると、つるつるでサッパリした床になります。またフローリングだけでなく、畳の黄ばみを落とすこともできるのでオススメです。ただし、畳の場合はスプレーするのではなく、ふきんに染み込ませ、いつもより硬く絞ってから、畳の目に沿って拭いて行きます。仕上げに乾いた雑巾で乾拭きをして水分を取れば完璧です。

・洗面所の鏡の曇り止めに
洗面台の鏡をみかん洗剤で磨くと、コーティング効果もあるのでピカピカが通常の拭き掃除よりも長持ちします。

さらに、頑固な油汚れがあるという場合におすすめなのが「みかんオイル」です。

みかんオイルの作り方

用意するもの:
– 乾燥させたみかんの皮(風通しのよい場所で1日干せばOK) 4個分
– エタノール 200ml

作り方:
①乾燥させたみかんの皮にフォークや竹串でグサグサ穴を軽くあけます。
②ビンなど密閉できる容器に乾燥させたみかんの皮を入れ、消毒用エタノール200mlを入れます。
③ふたをして日陰で1~2週間ほど置いておきます。消毒用エタノールがオレンジ色に変化したら出来上がりです。
④最後に皮を取り出して、ボトルなどに入れ替えます。

使い方:
・キッチンのしつこい油汚れに
リモネンは動物性の油汚れを落とすのに向いているため、特にみかんオイルでは魚焼きグリルや換気扇などしつこい油汚れがついている箇所におすすめです。頑固な汚れの場合は、キッチンペーパーを汚れを落としたい部分にかけて、みかんオイルでつけ置きします。

食べるだけでなく皮も最後まで活用できるみかん。天然のエコ洗剤なので小さな子供さんがいる家庭では安心して利用する事ができそうですね。捨てずにぜひ洗剤として活用してみてください。

注意:
お掃除に役立つ精油成分「リモネン」ですが、猫にとっては有毒です。猫は肝臓でリモネンを分解出来ないため、嘔吐や手足の痙攣など重篤な症状を引き起こしてしまう事があります。そのため猫を飼っているというご家庭では、特に床などにはみかん洗剤の利用は控えるようにしてください。

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プレビュー画像:©︎Twitter/8ichi_GO
出典:みかんな豆知識, 北欧暮らしの道具店