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道で信号待ちをする盲導犬を連れた方を見かけたらこれをやってみて 驚くほど感謝されるかもしれない

盲導犬は、視覚にハンディキャップを抱える方を導く大切なパートナー的な存在。

けれども、以前より盲導犬に対する理解が進み、社会の受け入れ体制が整ってきたとはいえ、まだまだ盲導犬を連れて歩くのには、多くの困難が付きまとうようです。

お店から入店を断られてしまったりすることはその代表的な例ですが、その背後にあるのは、私たちが盲導犬についてよく知らないということに尽きるのではないでしょうか。

(ちなみに『身体障害者補助犬法』では、盲導犬などの補助犬の同伴を原則として拒んではならないことになっているため、厳密にはこの行為は法律違反にあたりますが、黙認されてしまっているのが現状でしょう)

(画像はイメージです)

大阪市の会社員である浅井純子さん(47)も、視覚にハンディキャップを抱えた方のひとりです。

浅井さんは、30歳の時に目の痛みや視界の白濁、視力低下などを発症したそうです。角膜の周りにできる進行性の潰瘍「モーレン潰瘍」と診断され、その後両目を失明してしまいました。

そんな現在の浅井さんの生活から切っても切り離せない大切な存在がいます。5年前から生活を共にしている、オスの盲導犬ヴィヴィッドです。

浅井さんは盲導犬を連れて歩く中で、やはり多くの不便さや壁を感じたようで、普段の気づきをツイートにしてTwitterで発信しています。

そんなツイート群の中でも、先日投稿された、「信号待ちをする盲導犬」に関するツイートは大きな注目を浴び、15万ものいいね!がついています。

どのようなツイートだったのでしょうか?実際にご覧ください。

盲導犬は信号を止まって教えてくれます。でも、色がわからない。人や自転車や車の流れで私が赤か青かを判断します。信号で止まっていたら独り言をつぶやいてくれませんか?「あー信号が青になったから渡ろう」それで私は安心して信号が渡ることができます。つぶやきで安全になれるってとても素敵

盲導犬は色を判別することが出来ないため、信号が青になって渡るタイミングは盲導犬ではなく、盲導犬を連れた方自身が周囲の人の流れを感じ取って判断していると言うのです。

そのため、「信号が変わった!」と言う確たる根拠がないため、信号を渡る時はいつも、視覚障害のある方は一抹の不安を抱えていると言えるでしょう。ですから、もし盲導犬を連れて信号待ちをしている方を見つけたら、信号が変わったタイミングで、「青ですよ」などといった声かけがあると、とても助かるということでした。

このツイートを見た人々は、「知らなかった!」と驚きのコメントを次々と寄せています。また、実際に同じようなシチュエーションで声をかけたことがあり、自分の判断が正しかったと知り喜んでいるユーザーも。

また、眼科医をしているというユーザーもコメントを寄せており、浅井さんの提案に完全に同意すると言う旨のコメントを寄せています。

また、声をかけるのが恥ずかしかったら、独り言でもいいのでボソッと「青だ」なんて呟いてくれるだけでも、大きな助けになると浅井さんはコメントしています。

浅井さんはこのツイート以外にも、社会が盲導犬をもっと理解してくれるようになるための情報を積極的に発信しています。

私たちが盲導犬のことについてほんの少しだけ知るだけで、視覚にハンディキャップのある方の生活は劇的に改善される可能性があるのです。そのほんの少しの知識が、私たちの明日を変えていけるのかもしれません。

浅井さんが子供向けに作っているYouTubeチャンネルはこちらからご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

以前紹介した、駅に設置された補助犬用トイレの記事も併せてご覧ください。

プレビュー画像:  / © Twitter/ kansaiguidedog