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日本語と意味が違う中国語16選

みなさんご存知の通り、漢字は中国から伝わってきました。それだけに、中国語をまったく勉強したことがなくても、漢字を知る私たちは、中国語を読んだ時に何となくの意味を推測することができますよね。

(ちなみに、中には、逆に日本から中国に伝わった和製漢字もあります。「電気」「美術」「健康」などがそうです)

現在のところ、約84%の漢字は、日本と中国で同じ意味で使われています。しかしどうでしょう。中には、日本に伝わる過程で全く別の意味になってしまった単語も多く存在しているのです。今回紹介するのは、そんな日本語と意味がまったく違う中国語の単語16選。お楽しみください。



日本人はこの文字を見ると、お湯や、お風呂を連想するのではないでしょうか。しかし中国では、「湯」と言えばスープのことを指します。中国では「白湯」と言えばパイタンスープのこと。また、「湯」と言う苗字の人も多いのです。

ちなみにお湯は中国では「熱水」と言います。



怪我

怪我をしたら、とっても痛いですよね。しかしどうも、中国では全然違う意味でこの言葉は使われているようです。

中国語で怪我は、「私のせい」という意味。相手から責任を問われたりした際によく使う言葉のようです。日本人と中国人が怪我の責任を追求し合うようなシーンになったらお互い「怪我」「怪我」言い合うでしょうから、ややこしくてしょうがないでしょうね。



勉強

お母さんから勉強を強制されたことがある人もいるのでは?

何と中国では、「勉強」は「強制する」という意味!何だか覚えやすいですね😂

所変わって、関西では年配の人が「まける」という意味で「勉強する」と言ったりもするのですから、面白いですね。



可憐

日本では、もろく、美しいものを形容する際に「可憐」なんて言葉を使いますよね。しかし中国語では、「可憐」は「かわいそう」って意味。

ですから、可憐な女性に「あなたは可憐だ!」なんて言ったらパンチが飛んでくるかもしれません。



高校

高校と言えば甘酸っぱいメモリーがたくさんあるかもしれませんが、中国では高校と言えば大学、専門学校を指します。

まぁ、それでも十分甘酸っぱいのですが。



大丈夫

日本では「大丈夫!」と言われるととても心強いですよね。

しかし中国では、「大丈夫」は「男らしい男、亭主関白」と言ったような意味。全然別の意味で、ある意味心強いかもしれないですね。



先生

日本では先生と言えば教師を指しますが、中国では、(男性に対しての)「さん、様」と言ったような敬称です。

中国では、先生のことは「老師」(ラオシー)と言います。マスターっぽいですよね。



顔色

会議では常に上司の顔色を伺っているなんていうそこのあなた!安心してください。

中国では、「顔色」は、普通に「色」と言う意味。中国人上司から「どんな顔色が好き?」と聞かれても、戸惑わなくても良いのです。



放心

日本では、「ショックのあまり、放心状態になった」なんて感じで使うこの言葉ですが、中国語ではなんと「安心」という意味!

正反対の意味なんですね。あまりのショックに放心してしまいました。



大家

大家さんと言えば、日本では貸し家の持ち主のことを言いますが、中国では「みなさん」という意味。中国語では「大家好!」(ダージャハオ!)と言えば「みなさん、こんにちは!」という意味であり、決して、めぞん一刻のように「大家さん、好き!」と愛の告白をしている訳ではありません。



中国語で「娘」は「お母さん」と言う意味。

中国では唐(618~907年)の時代には、今の日本と同じ、娘(自分の子供)という意味で使っていましたが、いつしか変化して母親を指すようになり、今日に至っていると言います。



「床」は、中国では床の意味では使いません。中国ではベッドという意味になるのです。

そういえば、病院のベッドが「1床」みたいな数え方なら、日本でもしますよね。



手紙

これは有名かもしれませんが、中国語では「手紙」は「トイレットペーパー」という意味。「心を込めた手紙をあなたに渡します💓」なんて言ってしまっては、なんでそれでケツを拭くんだ?とキョトンとされてしまうでしょう。



老婆

日本では、物語の中などでおばあさんを描写する際、「老婆」なんて書いたりしますよね。年を重ねた女性を連想させるこの言葉ですが、なんと中国では「妻」を指すのです!

日本でいう「女房」や「かみさん」といった感覚で、くだけた場で使われているそうです。



有難い

「ありがたい」という言葉は、「有ることが難い」こととして、時に「有難い」と漢字で書かれることがありますよね。

しかしタクシーや電車で「毎度ご乗車いただき有難うございます」なんて書かれた漢字を見た中国の方はかなりびっくりするんだとか。乗るたびに文字通り「災難が有る」という風に解釈し、ギョギョギョッとしてしまうのです。



愛人

日本では愛人と言えば、不倫などを連想させるネガティブな言葉。

しかし中国では、愛人は「配偶者」という意味。ですから、中国人に「あなたは愛人がいますか?」と聞かれても、それは「あなたには配偶者(妻、夫)がいますか?」という軽い意味なので、戸惑わなくてもいいのです。



いかがでしたか?

時代はグローバル。先日も、北京オリンピックを去る際に中国語で手紙を書き残した小平奈緒選手を取り上げましたが、中国の方々と円滑なコミュニケーションを取るためにも、小ネタとしても、こんな豆知識を覚えておいて損はないのではないでしょうか😂

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プレビュー画像: ©Pinterest/recordchina.co.jp