ペットボトル症候群|スポーツドリンクによる糖分の過剰摂取が原因

この季節、脱水症状や夏バテ対策に十分な水分補給を意識したいですよね。出先でも手軽に手に入るスポーツドリンクは、適量の塩分を含んでおり、また汗をかいたことによって失われるナトリウムやカリウムなどの主要な電解質も含んでいます。 また糖分を含み飲みやすくしてあるため、ゴクゴクと飲むことができ、脱水状態の回復に役立つと言われています。

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しかし、この飲みやすさが私たちの健康にとってある危険をもたらす可能性があるのです。それが、スポーツドリンクや清涼飲料水などの摂取によって起こるペットボトル症候群という病気。正式名称はソフトドリンク(清涼飲料水)ケトーシスと呼ばれ、清涼飲料水などのソフトドリンクを過剰に摂取したことで、その糖分によって、吐き気や腹痛、意識がもうろうとするなどといった症状を引き起こしてしまうとうもの。深刻な場合は急性糖尿病の症状が現れることも。

症状

そしてこのペットボトル症候群の恐ろしいところは、これまで健康だった人にも、飲み過ぎたことによって突発的に症状が現れるということ。

スーパーやコンビニなどで手軽に買えるスポーツドリンクや清涼飲料水ですが、その多くが100mlあたり5g~10g前後の糖分を含んでいます。1個4gの角砂糖にしてみると、500mlのペットボトルで6個〜12個。1日に2本消費すれば、最も多い場合で24個もの角砂糖を口にしていることに。

厚生労働省によると、1日の適切な砂糖摂取量は成人で40g~50gがふさわしいとのこと。適度な塩分やミネラルを含み、水よりも飲みやすいからと清涼飲料水のペットボトルを2本以上飲むと、糖分が控え目なものでも1日の砂糖摂取量の目安を簡単に超えてしまうことになるのです。

こうして大量に糖分を摂取し続けると、体は必要なインスリンを十分に分泌できなくなり、血糖値が急上昇していしまいます。血糖値が上がると、ノドが異常に乾き、さらにソフトドリンクをガブ飲みすることで、ますます血糖値が上がると言った悪循環に陥いるのです。

また、糖質、脂質、タンパク質をエネルギー源とする人の体は体内で糖質が処理しきれない状態になると、その他のエネルギー源である脂質とタンパク質を使おうとします。その時、筋肉として蓄えられるタンパク質ではなく体内の余分な脂肪分を分解して利用するため、一時的に体重が落ちることがあります。この脂肪燃焼、体内ではケトン体という物質が作られます。通常では体にとって害のないケトン体ですが、このような状況下では酸性物質であるケトン体が体内に極端に溜まり、血液を酸性にし、吐き気、腹痛、意識のもうろうといった症状を引き起こすのです。

このペットボトル症候群は20代から30代の若い世代に多く、また小学生などの若年層にも見られるそう。飲みやすいからと手にしてしまうソフトドリンクに当分が多く含まれている事を知らないことが、この病気を引き起こす原因と言われています。

予防法としては、水分補給には糖分がない水やお茶を選ぶこと。またソフトドリンクを選ぶ場合は、飲み過ぎに注意し、成分表のチェックも忘れずに。カロリーオーバーにならないように、甘味料を使ったゼロカロリーやカロリーオフのものを選ぶように工夫すると予防になります。

スポーツをするという方であれば、糖分を抑えた自家製スポーツドリンクを持参すれば安心です。水1リットルに対し、塩3g、レモン汁、はちみつをそれぞれ大さじ3杯混ぜれば自家製スポーツドリンクの出来上がりです。塩はミネラルの多い天然塩をおすすめします。

手作りスポーツドリンク

ソフトドリンクをつい手にとってしまうという方は、一度摂取量を見直してみるといいかもしれません。熱中症にはくれぐれも気をつけてください。

プレビュー画像:©️Facebook/就労移行支援 JoBridge飯田橋

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