ヘルスケア
風邪や痛みに!ドイツで一番人気の乳製品「クワルク」を使った民間療法
クワルクってご存知ですか?
クワルクはドイツで一番人気のチーズ。味は、さっぱりとしたクリームチーズというか、濃厚なヨーグルトというか・・・脂肪分が低く、タンパク質が豊富なヘルシーなフレッシュチーズなのです。最近では日本でも販売されるようになり、じわじわと知られるようになったチーズでもあります。
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— ゆうき (@youkeeee) April 4, 2021
に出てきたクワルクが売ってたので買ってみた。トーコちゃんはチーズケーキを作ってたけど、我が家にはオーブンが無いのでひとまずジャガイモにかけてみようと思う。 pic.twitter.com/K9YDPh0anv
このクワルクは食べるだけでなく、家庭療法として湿布に使われています。
クワルクの湿布はまさに万能薬。風邪、腫れ、炎症だけでなく、日焼けや虫刺されにも使われます。この伝統療法の効果は長年の経験に裏付けられていますが、科学的な検証はほとんど行われていません。日本でいうおばあちゃんの知恵袋のような存在。身近な材料で簡単にできるところが魅力です。
この記事では、ドイツの民間療法クワルク湿布の使い方をご紹介します。
クワルクの湿布は何に使う?
クワルクは患部に直接つけるものではありません。では、どのような場合にクワルク湿布を使うのが効果的なのでしょうか?
むくみ、痛み、炎症
クワルク湿布には冷却効果があります。これにより、痛みの感覚を抑え、血管を収縮させて血流を減少させることができると言われています。
そのため、転倒した後や急性のスポーツ外傷の際の応急処置としてクワルクの湿布が利用されています。この場合、クワルクはビニール袋やラップの上に指ほどの厚さで広げます。密封することでクワルクが乾かず、冷却効果が長く保たれます。
クワルク湿布は、膝やその他の関節の痛みや炎症、打撲傷も和らげてくれます。クワルク湿布を当てたら、患部をなるべく動かさないようにしましょう。また、激しい炎症で熱を持っている場合は、冷却効果を得るために湿布が温まったら2、3回、新しい湿布に交換しましょう。

風邪
クワルク湿布は、咳や喉の痛みにも使われます。血行促進、筋肉の痙攣を抑える作用、粘液の剥離をサポートする効果があると言われています。やり方は、クワルクを容器ごと、あるいは袋に入れてお湯にいれて温めます。温めたクワルクを布で包んで、咳が出る人は胸に、喉が痛い人は首に巻いてください。
注:クワルク湿布が風邪に効くという仮説は、あくまで経験に基づくものであり、科学的に証明されたものではありません。
クワルク湿布の正しい貼り方
クワルク湿布は体を汚さずに使うことができます。必要なのは、綿や麻でできた布が2枚、固定するためのガーゼ包帯やタオル、そしてもちろんクワルクです。ラップに使うクワルクの種類は何でもOK。脂肪分も関係ありません。
クワルクは使う15〜20分前に冷蔵庫から出して、室温に戻しておきましょう。布の上に指1本分の厚さのクワルクを広げます。

布を折り畳んだら、患部に置き、もう一枚の布で覆います。そして、ガーゼ包帯やタオルなどで固定します。

湿布する時間は?
クワルク湿布で患部を冷やしたい場合は15~20分程度が目安です。それ以上置いてクワルクが温まってしまうと、かえって血行を促進し、冷やしたい体の部分を温めて逆効果になります。温まったら冷たいクワルク湿布につけかえましょう。
風邪などのときに温かいクワルク湿布をする場合は、30分程度まで肌に乗せておくことができますが、1日1回にしましょう。ちなみにクワルク湿布を一晩置いてもほとんど意味がありません。クワルクが乾き始めると、その効果は失われてしまいます。
クワルクを直接肌に塗らないこと
布を使わずに直接患部に塗ると後で洗い流さなければなりません。また、日焼けや虫刺されの後など、敏感な肌に直接塗ると滲みることもあります。腫れや関節の損傷の場合も、直接皮膚に塗ると、すぐに乾燥してしまい、意味がありません。また、開いた傷口には決して塗らないでください。

いかがでしたか?ドイツ民間療法のクワルク湿布はシンプルながらも、とても効果的な家庭薬として伝統的に使われています。ドイツ在住の方は是非お試しください。
ドイツの風邪に効く自然療法については、こちらの記事をご覧ください。
出典: utopia, t-online
プレビュー画像:©Pinterest/legehandboka.no
