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Lifehacks

【いざというときのために】危険な状況を生き抜くための9つのサバイバルテクニック

人生はいつ、何が起こるかわかりません。1秒の判断が生死を分ける、そんな状況には誰しも出会いたくはないでしょう。でも、万が一のために回避する方法を知っておくことは大切です。

この記事では、急流や流砂を切り抜ける方法、簡易トイレの作り方、蒸し器の作り方など災害やアウトドアで役立つ9つのサバイバルテクニックをご紹介します。

1. 急流を切り抜ける

川の急流に飲み込まれてしまった時、一番怖いのはパニックになることです。流れに逆らって泳いだりせず、流される方向に逆らわないようにしましょう。生き残るには、岩でも木でも、つかまれそうなものを出来るだけ早くつかむこと。そこから少しずつ川下に向かって泳いでいきます。

また、海上で碁盤の目のような格子状の波模様が出現している時は海に入っては行けません。潮の流れが非常に強くなる「クロス・シー」と呼ばれる現象で、水泳のプロでもコントロールを失ってしまいます。詳しくは災害や事故時に役立つ裏ワザ集の記事をご覧ください。

Stromschnellen

2. 流砂を生き延びる

流砂にはまってしまうことはとても危険ですが、映画のように完全に飲み込まれてしまったりはしません。実際は砂の方が密度が高いので、あわてずにじっとしていれば、腰あたりまでしか沈まないんです。あわててジタバタすると、下の砂が動いてどんどん沈んでしまいます。ただし、流砂の中では自力で足を引き上げることはほぼ不可能です。中型車を持ち上げるほどの力が必要だからです。落ち着いて、じっとしたまま助けが来るのを待つ。できることはそれだけです。

Treibsand

3. 飲料水の井戸を掘る

もしも川などがない荒地に迷い込んでしまったら?まず必要なのは飲み水を確保することです。まわりをよく見渡して、暗く湿った土のある場所をさがしましょう。その地面の下にはきっと水が流れています。幅60センチ、深さ30センチほどの穴を掘れば、水が見つかるはずです。

Sickerbrunnen

4. 調理器を自作して料理する

蒸し料理は、焼いたり茹でたりする調理にくらべて栄養素が失われにくいと言われています。そんな蒸し料理を野外でも簡単に作る方法を紹介しましょう。探すのは太めの竹。運良くみつけることができたら、節3つ分、2段になるように切り、上面は節を抜くか切り取っておきます。次に中心の節に小さな穴をいくつか開けましょう。下の部分に水をいれて、上に食材を。そのまま火にかけておけば蒸気で蒸すことができます。

Essen kochen

5. 暖をとる 

野外では、夜になるととたんに気温が下がってきます。焚き火の側に熱反射器を設置すれば、あたたかい空間をつくりだすことができます。熱反射器、といってもそう手の込んだ装置ではありません。火の後ろに壁ができるように、木を立てて並べるだけです。寄りかかっていれば、体全体が温まります。

Wärmereflektor

6. 簡易トイレを作る

野外でトイレまで作る必要はないかもしれません。それでもどうしても落ち着かないからトイレがほしい、という人もいるでしょう。そんなときは、まず深さ1.2メートル、幅3メートルの細長い穴を掘りましょう。そのあと、穴を塞ぐように丸太を置きます。その丸太に穴を開ければトイレの完成です。丸太の穴に蓋をすれば、ハエを寄せ付けず、匂いを穴の中に閉じ込めておけます。

Toilette in der Wildnis

7. 石鹸を作る

何日も自然の中で過ごすことになったなら、体をきれいに洗いたい!と思うときが来るでしょう。石鹸を作るのに必要なのは、油と灰汁(あく)、この2つだけです。たとえば、油は魚からとれますし、灰汁は木を燃やした灰にお湯を注ぎ、一晩おいてから濾せば用意できます。油と灰汁をまぜて、水分がなくなるまで火にかけておき、残ったものがいわゆる固形石鹸です。これで気になる汚れを洗い流しましょう。

Seife

8. ロープの結び方を覚えておく

ロープの結び方をいくつか覚えておくと、野外ではとても役立ちます。たとえば、長さの調節が可能でテントの取り付けなどに最適な「アジャスタブルグリップヒッチ」。立っている木にしっかりとロープを固定するための「ツーハーフヒッチ(ふた結び)」。「ティンバーヒッチ(ねじ結び)」は重いものを持ち運びするときに役立ちます。頑丈で解くのも簡単な「もやい結び」は有名なので聞いたことがあるかもしれません。さっとロープを結べる人、かっこいいですよね。

Wichtige Knoten binden

9. フロントガラスの曇りにはジャガイモ

車の窓が曇ってとれないまま運転するほど怖いことはありません。その曇り、じつはジャガイモでとることができます。キャンプでカレーの材料に、ジャガイモを積んでたらやってみてください。半分に切ったジャガイモでフロントガラスの内側をこするだけで、曇り防止ガラスのできあがり。クリアな視界を確保することができます。

Beschlagene Autoscheiben

ここに示したシナリオは、極端な状況ですが、災害時やキャンプなどで役に立つこともあるかもしれません。万が一の時に備えて覚えておきましょう!

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