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キッチン

汚れ?シミ?サツマイモについてる黒い汚れの正体と作用

秋の気配を感じるようになったこの頃。気候だけでなく、スーパーに並ぶ秋の味覚たちからも季節の移り変わりを感じることができますよね。

秋と言えば、実りの秋であり、食欲の秋。キノコ類や秋刀魚などもありますが、秋から冬にかけての定番といえば、「サツマイモ」でもあります。

ホクホクで優しい甘味が魅力のサツマイモは、おかずにもおやつにも使えるだけでなく、食物繊維が豊富なことから、ダイエットにも嬉しいヘルシーな食材です。

そこで今回はこれから旬を迎えるサツマイモのお役立ち豆知識をご紹介します。

みなさん、サツマイモを買うときに黒い汚れやシミみたいなものが気になったことがありませんか?

Twitter/tetsublogorg

買い物をするとき、ついついキズや汚れのないものを選びがちですが、実はこの黒いものは、さつまいもの特有の栄養素「ヤラピン」というもの。

青髪のテツ|野菜のプロさん(@tetsublogorg)によると、このヤラピンのついたサツマイモを見つけたら、「買い」なのだそうです。

ヤラピンがもつ作用

サツマイモ特有と言われ、黒いシミの正体であるヤラピンですが、元々は白い乳液状のもの。さつまいもを切った時に断面に白い液体が染みでてきますが、これがヤラピン。黒い色は変色硬化によるものだそうです。

サツマイモは食物繊維が豊富で便秘解消やダイエット向きという特徴がありますが、実はヤラピンもこれらに一役買ってくれている成分なのです。ヤラピンは腸のぜん動運動を促進し、便をやわらかくしてくれる作用があります。また熱にも強いことから、加熱しても変質することはありません。その特性から、ヤラピンはなんと16世紀ごろのヨーロッパでは、生薬の下剤として使われていたというエピソードもあるほど。

そのため、サツマイモによる便秘解消やダイエット効果は食物繊維とヤラピンの2つが作用したものだったのです。

ヤラピンを無駄なく摂取するには

便秘解消に効果のあるヤラピンですが、効果的に摂取するには「皮ごと」食べるのがおすすめです。

皮付近には、ヤラピンだけでなく食物繊維も豊富に含まれています。さらに、嬉しいことに、皮付近にはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸も多く含まれています。クロロゲン酸は、体に脂肪をつきにくくしてくれたり、血糖値の抑制や体の抗酸化に効果が期待できる成分です。また、赤紫色の皮にはポリフェノールの一種であるアントシアニンも含まれています。健康面から見たら、サツマイモは皮ごと食べるのが断然良さそうですね。

サツマイモは、ヤラピンや食物繊維の他にも、エネルギー源となってくれる糖質や、免疫力や老化防止に役立つビタミンCやEが豊富な食材です。これからの季節、ヤラピンの黒いシミがついたさつまいもを見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。

以下の記事では、サツマイモのおいしい食べ方や、効果的なダイエット方法について紹介しています。

プレビュー画像:©︎Twitter/tetsublogorg
出典:©︎Twitter@tetsublogorg, おいも美腸研究所, マイナビニュース