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海外ホテルの客室清掃係が激白|トイレットペーパーの三角折りに注意

旅先や出張時に利用するホテル。チェックインした部屋で入ったバスルームのトイレットペーパーが綺麗に三角折りされていることがあります。

ホテルに限らずレストランや百貨店などで見られる三角折りですが、これは利用者へ向けた清掃済みの合図として、日本だけでなく今や世界中で見られる光景と言われています。

トイレットペーパーを使った折り紙「Toilegami」

世界中のホテルでも採用されているトイレットペーパーの三角折り。最近では、三角だけでなくトイレの紙の先端をヨットやお花の形に折り畳むホテルも出てきているのだとか。そのため、このようなアレンジは、日本語の「折り紙」にちなんで「トイレットペーパー折り紙」「Toilegami(トイレ紙)」なんて呼ばれるようになっているそうです。

しかし、ある海外ホテルの清掃係として働いている女性は、この清掃済みという合図である三角折りについて警鐘を鳴らしています。

ホテルの客室清掃係が注意喚起

ホテルで客室清掃係をしているというある女性はドイツの有名雑誌FOCUSのオンライン版に、トイレットペーパーの三角折りについて語っています。

女性によると、彼女も含め他の清掃係たちは通常掃除の際はバスルームを含めた部屋全体を掃除し、最後にトイレットペーパーを三角折りにするそうです。しかし、その時に清掃スタッフは一連の流れとしてトイレットペーパーを三角折りにするため、手を洗うことなくトイレットペーパーに触れているそうです。そのため、三角折りされた部分は、細菌やバクテリアがついている可能性が高く、非常に不衛生な状態にあるため、使わずに捨てた方がいいと注意を呼びかけています。

最初の2〜3枚部分は捨てた方がいい

女性はさらに、もしホテルの客室でトイレを最初に使う場合は、三角折りされたトイレットペーパーの最初の2〜3枚は捨て、その後手をしっかり洗ってから、用を足した方がいいとFOCUSで伝えています。

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ホテルの清掃係をしている女性が語った掃除の裏側。しかし、これはもちろん全てのホテルに当てはまるわけではありません。多くのホテルは、清掃用手袋の着用や衛生管理を徹底し、利用者が手に取るものについては、あらかじめ消毒をした手袋や手で触れるようにしていることと思います。また、コロナの流行によって世界各国で衛生への基準がより一層高まったことも事実です。

日本では、三角折りが「清掃済みの合図」であることがコロナ以前より知られるようになり、利用者が用を足した後に次の人のためのエチケットとしてする三角折りは逆に不衛生になると人々の間で知られてきています。

しかし、今回の清掃係の女性が話したような事例もあるのも事実。日本のホテルや空港、駅、また商業施設のトイレは世界でもトップレベルの清潔さと言われています。ですが、所変わった海外では、今回の話も踏まえ気をつけた方がいいかもしれませんね。

以前紹介した「トイレットペーパーの三角折り」についてはこちらをご覧ください。
病院のトイレで見たある貼り紙|よかれと思ったあの行為はかなり危険

出典: merkurreisereporter

プレビュー画像: ©flickr/Christer Jansson