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Lifehacks

もはや何の道具かわからない?!時代に忘れられた10のモノたち

道具は時代とともに生まれ、時代とともに発展し、そして忘れ去られていくもの。特に、モノの進化が早い現代では、​ひと昔前までは家庭になくてはならなかった道具でも、次世代の若者が見ると何に使っていたのか見当もつかない、という世界になっています。

​この記事では、かつては一般的に使われていたものの、今ではほとんどの人にとって何の道具かさえ分からなくなってしまった不思議な昔の道具たちをご紹介します。

パッとみただけで何の道具かわかりますか?

1. 氷つかみ

​冷蔵庫や冷凍庫が発明される前は、氷が必要になると、注文し、配達してもらっていました。19世紀にはこの氷産業が確立していたんです。氷は冬に湖から「収穫」され、ブロックの形で年間を通じて特別なホールに保管されていました。

​写真の道具は、氷のブロックを割って、手を使わずに持ち運ぶために各家庭で使われていた「氷つかみ」です。

Found in a large lot bought at an estate sale… from r/whatisthisthing

2. 電話ダイヤルの補助具

電話ほど時代とともに様変わりした家電はないかもしれません。​最近のものはすべてタッチスクリーン付きです。​その前は、ボタンが付いていましたね。​それ以前は、ダイヤル式固定電話でした。ジーゴロゴロとダイヤルが戻るのを待つ時間も懐かしい…この道具はその当時のもの。

​残念ながら、正確な呼称は特定できませんでしたが、鉛筆の先にこれをつけ、人差し指の代わりに番号をダイヤルする道具です。電話を頻繁にする秘書たちは、この道具を使うことで長い爪を守っていました。

Old carpenters pencil tool? from r/whatisthisthing

3. 計算機

このポケット電卓は、1900年代にドイツのOptima社によって製造されたものです。​現代の観点から見ると、操作は直感的とは言えず、ものすごく面倒です。まず、​レバーを使って一番外側のリングの番号を設定します。​赤いフィールドは十の位、黒いフィールドは一の位です。​レバーを左に回すか右に回すかによって、加算、乗算、減算、除算を行います。数は順番に記憶されていきます。計算結果は​レバーの中央に出力されます。大きな穴に一と十の位、2つの小さな穴に百と千の位が表示されます。

大きな数字を処理するのには非常に長い時間がかかるので、普通に紙の上で計算した方が簡単かもしれない、ということです。

So I found this while going through some old stuff. Someone gave it to my dad 30 years ago and he doesnt remember what it is. It looks like it could be a mechanical calculator, but I have yet to find something like this on google. Would like to know what it is and how it works. Thanks! from r/whatisthisthing

4. ポケット日時計

この装置自体は実は、古代バビロニア発祥の日時計を現代によみがえらせた製品。オーストリアの家族経営の会社によって独占的に製造、販売されています。それにもかかわらず、このリストに入っているのは、ほとんどの人が携帯式の日時計をを見たことがないためです。

​まず一番外側のリングで緯度を設定します。次に日付(月)を中央のスライドで設定します。​内リングを90°回転して、太陽にかざし、太陽光がスライドの穴を通して内リングの内側の溝に当たるまで日時計を回すと、光が時間を指し示します。

Found at an estate sale of a well-traveled woman. Any idea what this is? from r/whatisthisthing

5. 古代ローマのポケットナイフ

このマルチツールはローマ帝国時代、西暦200年ごろに製造されました。鉄製のナイフ、スプーン、フォーク、格納式の針、へら、小さな爪楊枝を備えており、現代のポケットナイフに決して引けを取りません。

Taschenmesser

6. おもちゃ用洗濯機

この小さな道具は、実際には家電とおもちゃが一体になったものです。​子どもたちはこれを使って、人形やぬいぐるみを綺麗にすることができます。今も家電おもちゃは子どもたちに人気ですよね。

Found at an antique store. Not sure of markings from r/whatisthisthing

7. 拍手メーター

​1950年から1960年にかけてアメリカのテレビでバラエティ番組やゲーム番組が放映されるようになりました。この拍手メーターは、その名の通り、視聴者の反応の強さを測るのに使われたものです。

​ただ、​厳密に言えば、この装置なしでも視聴者の反応の強さを知ることはできたはずですが、この装置を使うこと自体がショーを盛り上げる仕掛けだったのでしょう。

This thing was in my dad’s belongings. He was a musician and had a bunch of stuff like this. 1/4” jack on top, presumably for a mic cord. I can see tubes lighting up in it when it turns on. from r/whatisthisthing

8. カクテルスティック

今から100年ほど前に作られたカクテルスティックです。小さなゴルフクラブの形をしており、スターリングシルバー製。このカクテルスティックには、現代のプラスチック製のものよりも優れた2つの利点があります。1つは再利用可能であること。もうひとつは、折りたためること。​指で触れずにオリーブをつかむことができます。

Found in grandma’s drawers. The top part slides down to show something similar to a head massager but really small. from r/whatisthisthing

9. 卵スライサー

​この小さな器具は古代の拷問器具や医療器具ではなく、半熟卵の先を切るのに使う卵スライサーです。​はさみと同じように使います。​同じ形状の卵スライサーは、幾分現代的になったものの、今も入手可能です。

I found this under the floor boards in a 1800’s era house. from r/whatisthisthing

10. 楽譜用タイプライター

​楽譜に音符を打つための特殊なタイプライターは19世紀にはすでに開発されていましたが、普及したのは20世紀半ば。その後、1980年代まで存在していました。

​写真の製品は1953年に特許を取得した「キートン・ミュージック・タイプライター」。33個のキーがあり、当時の価格は225ドルでした。

​楽譜用タイプライターは、出版社や教育者などが短い時間でできるだけ多くの楽譜に書いたり、コピーしたりできるように開発されましたが、作曲家たちは手書きを好んでいたようです。

Music Typewriter from 1936 from r/specializedtools

道具には、その時代の人々の生活や想いが込められています。今、私たちが使っている道具もそのうち時代遅れになり、忘れ去られていくのかと思うと、なんだか寂しさも感じますね。

時代に忘れ去られた道具は結構あるようです。意外な使い道のアンティークな不思議道具たちもご覧下さい。

プレビュー画像: © reddit/whatisthisthing