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ヘルスケア

爪は健康のバロメーター|爪にまつわる4つのポイント

指先や爪は意外と目につくことから、普段からネイルケアにも気をつけているという人もいるのではないでしょうか。爪は健康のバロメーターと言われ、体調が優れない時やストレスや疲れが溜まっている時、爪にも変化が現れてきます。

そこで今回は、爪に見られる体からのサインについてご紹介します。爪に現れる4つの特徴からは、体調やストレスに関する情報を読み取ることができるのです。

爪ってそもそも何?役割は?

皮膚の一部である爪は、皮膚の表面の角質が厚くなったもの。皮膚や髪の毛と同じタンパク質の一種「ケラチン」でできています。手足の爪先には骨がないため爪がないと指先に力が入りません。そのため私たちは指先に爪があることで、物をつまんだり、足に力を入れて踏ん張ったりなどの動作ができています。

爪は健康のバロメーター

小さくても大切な役割を持つ爪ですが、指の先端には神経や血管も多く通っているため、健康状態を映し出す場所でもあります。病院で予めマニキュアなどの除去を求められるのも、このためです。健康な爪は、ピンク色で表面がなめらかな状態。もし下記に紹介するような爪の場合は、体からのサインかもしれません。

爪が教えてくれる体調不良

1. 縦線が入っている

縦線は乾燥や加齢とともに増えると言われていますが、過度のストレス、睡眠不足、過労によって現れることもあります。縦線は病気の可能性は極めて低いですが、筋が黒っぽい場合は要注意。皮膚がんなどの病気の可能性があるため、病院での受診をおすすめします。

2. 横線が入っている

爪に横線がある場合は、栄養不良や血行不良、ストレスなどの影響で、爪の成長が抑えられている状態。特に精神的、肉体的に大きなストレスを受けると、自律神経の乱れや血流の低下が起き、新しい爪を生み出す働きが弱まります。そのため、爪が伸びた時にできる凹んだような横線は、少し前にストレスを強く感じていた時期を表すのです。

3. 二枚爪や爪が割れやすい

二枚爪になったり、爪が割れやすいという場合は、乾燥や外部からの衝撃の他に、栄養不足やストレス、また鉄欠乏症貧血の場合が考えられます。

4. 爪の色

爪表面の状態だけでなく、爪の色により体調がわかると言われています。症状別爪の色は以下の通り。

・白っぽい  
貧血により血液が指先まで運ばれていない状態。

・白くて濁っている
肝疾患や腎不全、糖尿病、栄養不足などの状態。

・黄色
爪水虫など感染症のほか、リンパ系の病気や新陳代謝低下の状態。

・青紫色
血流が滞っているサイン。肺疾患や心臓疾患、悪性の貧血の疑いもあります。

・赤い
ピンク色を通り越して赤黒くなっている場合は、血液が濃く血行が悪くなっている可能性があります。多血症(赤血球が増加することで起こる)や脳血栓や心筋梗塞などにつながる可能性も考えられます。

・緑
緑膿菌など細菌に感染した疑いがあります。グリーンネイルとも言われています。これは、特にジェルネイルなどをしている場合に起きることがあり、自爪とジェルの隙間に菌が入り込み繁殖しやすくなります。

ちなみに、爪の根元にある白っぽ部分は作られたばかりの新しい爪で、「爪半月(そうはんげつ)」と呼ばれています。この部分のあるなしで健康か不健康かどうか見分けられると言われますが、医学的根拠はないそうで、生まれつき爪半月がない人もいるとのこと。

爪は1日に約0.1mm程伸びると言われ、全体が生まれ変わるのは約3~6ヵ月。また、足よりもよく動かす手の指の方が伸びるのが早いと言われています。そのため、爪を見れば今の健康状態もそうでうすが、過去に不調やストレスを抱えていた時期もわかります。

このように爪は表面の状態や色から、体やメンタルの調子を映し出す鏡のような存在。普段はあまり気にかけることはありませんが、たまに爪をチェックすることで、体調不良や病気などの発見につながることもあります。ぜひみなさんも爪をチェックしてみてください。

朝晩の寒暖差や気圧の変化、加えて4月からの新生活の疲れが出やすいのが5月と言われています。食生活や生活習慣の見直しも大切ですが、週に1度は「自分だけの時間」を作り、頑張っている自分を大切にしてくださいね。

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プレビュー画像:©︎Twitter/seitai22
出典:Beauty topics, コーワ, deep serum