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和製ハーブ・よもぎを使った万能薬|よもぎチンキの作り方

春になると一気に芽吹き、食用としての3~5月の新緑の季節が旬のよもぎ。この季節になるとよもぎを使った草餅や草団子を見かけます。ほんのり苦味を含む爽やかな味わいがあんこやきなことマッチして、ついつい手に取ってしまいます。

しかしよもぎは食用だけでなく、野草の中でも栄養素がとても豊富で「和製のハーブ」「ハーブの女王」とも呼ばれるほど万能な効果効能を持つ植物。

漢方では艾葉(がいよう)と言う名前で知られ、中国の文献によると「艾」とは「疾(やまい)を艾する(止める)」の意味であるとされています。古くから民間ではよもぎは切り傷などの出血に用いられてきたほか、葉を湯船に入れることで、体が温まり冷えにも良いとされています。また、抗菌・デトックス効果、抗炎症作用が高いことから、虫刺されやアトピー性皮膚炎にも効果が期待できると言われています。

そんな和製ハーブのよもぎのパワーが簡単に得られるのが、よもぎの有効成分を濃縮したハーブチンキ。よもぎをアルコールに浸しておくだけで、数週間後には夏の季節に嬉しい虫除けや虫刺され、あせもなどのかゆみに効果が期待できるよもぎチンキが出来上がります。

以下、よもぎチンキ、スプレーの作り方を紹介します。

<よもぎチンキの作り方>

準備するもの:(作りやすい量)
– よもぎ 10g
– アルコール(40度程度のウォッカや焼酎、ホワイトリカーなどの蒸留酒)100ml
– ガラスびん(煮沸消毒した密閉できるもの)

作り方:
①よもぎをよく洗って、日陰で干し、乾燥させておきます。

②ガラスびんによもぎを入れ、アルコールを注ぎます。

③1日1回びんを振り、日当たりの良い場所に場所で2週間〜4週間置いておきます。

④色がついてきたら、よもぎを濾して完成です。保存期間は1年間で冷暗所(冷蔵庫がベスト)で保管してください。

<よもぎスプレーの作り方>

準備するもの:
– よもぎチンキ 15ml
– 精製水 35ml
– スプレーボトル 

作り方:
スプレーボトルに精製水とチンキを混ぜて完成です(保存期間は約2ヶ月のため、少量ずつ作るようにしてください)

殺菌効果もある万能薬であるよもぎチンキで作ったスプレーは虫除け虫刺され後の痒み止め、またあせもの痒みにも効くほか、やけどや切り傷と言った外傷アトピー性皮膚炎水虫ニキビなどの皮膚トラブルにも効果が期待できます。また、よもぎチンキをお風呂に垂らして入浴剤にしたり、お湯や紅茶などに1滴垂らして飲んだりすることで体の血行を良くし温めてくれると言われています。※肌の弱い方は使用前に必ずパッチテストを行うようにしてください。

和製ハーブのよもぎの力、ぜひ活用してみてください!(自生するよもぎを採取する際は、よもぎに似ている毒草「トリカブト」に注意をしてください。見分け方のコツはこちらをご覧ください)

この他にも、植物パワーを使った以下のチンキの作り方を紹介しています。ぜひ併せてご覧ください

プレビュー画像:©Pinterest/cocokara-next.com, ©︎Facebook/京よもぎ大原野

和製ハーブ・よもぎを使った万能薬|よもぎチンキの作り方