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電車内で脚を踏まれた盲導犬|補助犬への理解と注意喚起に多くの人から反響
身体障がい者の日常をサポートする補助犬と言われる犬たち。補助犬には3つの種類があります。視覚に障がいのある人の日常生活をサポートをする盲導犬、聴覚に障がいのある人の耳の代わりとなる聴導犬、障がいのある人の手足の代わりを務める介助犬がおり、2020年までに全国で1030頭(2020年10月1日 厚生労働省調べ)の補助犬が活躍をしています。
しかし、補助犬への認知はなかなか進んでいないのが現状です。身体障害者補助犬法では、公共施設や公共交通機関はもちろん、ホテルやレストランといった不特定多数の人が利用する施設は補助犬の受け入れを拒んではならないと定められています。しかし、レストランやお店に入店を拒まれるというケースが多々あるそうです。
盲導犬って、お店に入ったらどうするかってご存知ですか?歩き回ると思われるかも知れませんが、実は盲導犬は入店すると、必ずテーブルの下もしくは使用者の足の下に待機をします。でも、これを知らなかったら入店を拒否する気持ち、分かります。だから盲導犬の賢さについて知って頂けると嬉しいです。 pic.twitter.com/79jUPmm3PO
— 浅井純子(じゅんじゅん) 全盲の世界を超ポジティブに生きる人 (@nofkOzrKtKUViTE) March 28, 2021
もちろん、補助犬たちはレストランや公共施設だけでなく、公共交通機関にも。通勤や通学で補助犬を見かけたことがあるという方もいるのではないでしょうか。今回紹介するのは、あるTwitterユーザーが実際に体験した話。
Twitterユーザーのシマさん(@kainekonoshima)は、会社帰りの電車の中でよく1頭の盲導犬を見かけることがあり、席を譲るようにしていたそうです。
しかし、ある日のこと。伏せの状態で大人しく座っていたところ、歩きスマホをしながら電車を乗り降りする乗客がなんと盲導犬の脚を踏んでしまったのです。
会社帰りに電車の中で良く会う盲導犬の子で席を譲るのは当たり前なんだけどいつもこの状態で手を投げ出してるので
— シマ (@kainekonoshima) May 7, 2021
前に歩きスマホで乗り降りする奴が脚を踏んだんだよ!
声1つ出さないで耐える姿を見て今はドアが開く度にわざと前に立って踏まれないようにしてる
本当に歩きスマホは止めて欲しいよ! pic.twitter.com/o0yIZcUMc8
鳴き声をあげないよう訓練されている補助犬たちは、もちろん脚を踏まれて痛くても声を上げません。じっと耐える盲導犬の姿に、シマさんは「わざと前に立って踏まれないようにしてる」と、悲しい出来事以降は普段よく見かけるこの盲導犬を守る対策を取ると同時に、「本当に歩きスマホは止めて欲しいよ!」と呼びかけています。
訓練された補助犬たちは、公共機関では前足を伸ばした「伏せ」の姿勢を取るようにしています。そのため、歩きスマホなどで周りを確認しないまま歩いてしまうと補助犬たちの脚を踏んでしまう可能性があるのです。また、伏せをして座っている時だけでなく電車に乗り込んだ際も、他の乗客から蹴られてしまうなんてことも。
銀座線で盲導犬にあった。
— ゆういち (@santayallo) November 11, 2016
前に見たのはどのくらい前だろう。
ホント健気で抱き締めたくなった。
伏せしてる盲導犬の鼻先をかする勢いで通りすぎる歩きスマホ。なんか、胸が痛くなった。私は気を付けよう。
このシマさんの訴えに多くのユーザーが共感。シマさんの対応への称賛の声や、歩きスマホをやめてほしいという意見が多数あげらました。
歩きスマホは百害あって一利なしですね。周りも自分も怪我するかもしれない。ちゃんと目が見えるのに、こんなことで盲目の人たちに迷惑かけるなんて恥ずかしいことです。
— 塔山 刃(とうやま じん) (@tooyama_jinx) May 14, 2021
盲導犬の子の痛みに耐える姿、読むだけでも辛くなります。
— ake (@ake51455014) May 7, 2021
ガードしてくれてありがとうございます!
ながらスマホでの乗り降りは周囲に迷惑なだけでなく、本人にとっても危ないので本当に止めて欲しいです。
通常盲導犬などの補助犬を見かけた場合、彼らはサポートの仕事中のため、「話しかる、触る、見つめる」という行為はしないほうがいいとされています。
10000いいねと沢山の方に目を通して頂いてありがとうございました。
— シマ (@kainekonoshima) May 9, 2021
特に私は宣伝する事もないので先日フォロワーさんが盲導犬の訓練施設を訪問してトレーナーさんにお願いされたと言う話を載せます。
目を通して頂けたら幸いです。 pic.twitter.com/WUNqdGkQF0
しかし万が一、このような事態で脚や体に怪我をしてしまった場合は、ユーザーの方に声を掛けるようにしてください。盲導犬を始めとする補助犬たちへの理解、もっと社会に浸透していくといいですね。また、歩きスマホがもたらす危険についても改めて感じさせる出来事でした。
#5月22日 は #ほじょ犬の日 です!
— 兵庫介助犬協会 千葉介助犬協会 (@npohsda) May 22, 2020
2002年5月22日に「身体障害者補助犬法」が成立したことを記念して制定されました🐶
盲導犬は知っているけど介助犬は知らない人も沢山います。#ほじょ犬の日 のタグをつけて補助犬、介助犬についてぜひ発信してください🙇♀️#介助犬 #盲導犬 #聴導犬 合わせて #補助犬 pic.twitter.com/obgOUjmz9l
冒頭、補助犬が現在では全国で約1000頭と紹介しましたが、補助犬を必要としている方は多数おり、補助犬は不足しているのが現状です。頭数不足が補助犬たちへの認知度向上へつながらない一つの要因でもあるとされています。補助犬に関する詳しい知識や寄付はこちらのサイトからご覧になることができます。
また、以前紹介した補助犬に関する記事も併せてぜひご覧ください。
プレビュー画像:©︎Twitter/kainekonoshima