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電車内で脚を踏まれた盲導犬|補助犬への理解と注意喚起に多くの人から反響

身体障がい者の日常をサポートする補助犬と言われる犬たち。補助犬には3つの種類があります。視覚に障がいのある人の日常生活をサポートをする盲導犬、聴覚に障がいのある人の耳の代わりとなる聴導犬、障がいのある人の手足の代わりを務める介助犬がおり、2020年までに全国で1030頭(2020年10月1日 厚生労働省調べ)の補助犬が活躍をしています。

しかし、補助犬への認知はなかなか進んでいないのが現状です。身体障害者補助犬法では、公共施設や公共交通機関はもちろん、ホテルやレストランといった不特定多数の人が利用する施設は補助犬の受け入れを拒んではならないと定められています。しかし、レストランやお店に入店を拒まれるというケースが多々あるそうです。

もちろん、補助犬たちはレストランや公共施設だけでなく、公共交通機関にも。通勤や通学で補助犬を見かけたことがあるという方もいるのではないでしょうか。今回紹介するのは、あるTwitterユーザーが実際に体験した話。

Twitterユーザーのシマさん(@kainekonoshima)は、会社帰りの電車の中でよく1頭の盲導犬を見かけることがあり、席を譲るようにしていたそうです。

Twitter@kainekonoshima

しかし、ある日のこと。伏せの状態で大人しく座っていたところ、歩きスマホをしながら電車を乗り降りする乗客がなんと盲導犬の脚を踏んでしまったのです。

鳴き声をあげないよう訓練されている補助犬たちは、もちろん脚を踏まれて痛くても声を上げません。じっと耐える盲導犬の姿に、シマさんは「わざと前に立って踏まれないようにしてる」と、悲しい出来事以降は普段よく見かけるこの盲導犬を守る対策を取ると同時に、「本当に歩きスマホは止めて欲しいよ!」と呼びかけています。

訓練された補助犬たちは、公共機関では前足を伸ばした「伏せ」の姿勢を取るようにしています。そのため、歩きスマホなどで周りを確認しないまま歩いてしまうと補助犬たちの脚を踏んでしまう可能性があるのです。また、伏せをして座っている時だけでなく電車に乗り込んだ際も、他の乗客から蹴られてしまうなんてことも。

このシマさんの訴えに多くのユーザーが共感。シマさんの対応への称賛の声や、歩きスマホをやめてほしいという意見が多数あげらました。

通常盲導犬などの補助犬を見かけた場合、彼らはサポートの仕事中のため、「話しかる、触る、見つめる」という行為はしないほうがいいとされています。

しかし万が一、このような事態で脚や体に怪我をしてしまった場合は、ユーザーの方に声を掛けるようにしてください。盲導犬を始めとする補助犬たちへの理解、もっと社会に浸透していくといいですね。また、歩きスマホがもたらす危険についても改めて感じさせる出来事でした。

冒頭、補助犬が現在では全国で約1000頭と紹介しましたが、補助犬を必要としている方は多数おり、補助犬は不足しているのが現状です。頭数不足が補助犬たちへの認知度向上へつながらない一つの要因でもあるとされています。補助犬に関する詳しい知識や寄付はこちらのサイトからご覧になることができます。

また、以前紹介した補助犬に関する記事も併せてぜひご覧ください。

プレビュー画像:©︎Twitter/kainekonoshima

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