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エコフレンドリー

使い終わった炭の正しい処理の仕方

日差しが明るく暖かい季節は、キャンプやBBQが楽しい季節。大型連休や週末のイベントとしてこれからの季節に計画を立てているという人もいるのではないでしょうか。

キャンプやBBQでは、仲間とワイワイと肉や魚を炭火で焼いて食べるのは楽しいですが、その後の炭の処理は意外と大変です。正しく処理をしないと、知らず知らずのうちにマナー違反をしていたり、また火災の原因になってしまうかもしれません

そこで今回は、キャンプやBBQ時に知っておきたい炭の処理方法についてご紹介します。

使った後の炭は土に埋めていい?

BBQ時に欠かせない炭は、木などを蒸し焼きにして炭化させて作られています。元々木だったものだから、土に埋めたり河原の脇に寄せておいておけば自然に還りそうと思ってしまいがち。でも、炭は埋めても土には還りません。というのも、炭化した木はその成分のほとんどが炭素になります。炭素はさまざまなものを構成する基本元素のため、分解しても別のものに変化しません。そのため炭は自然の中で生分解されず、万が一埋めたり、その場に残しておいたら、ずっとそのまま残ってしまうのです。

そのため、使い終わった後の炭は土に埋めたりせず、持ち帰ったり、キャンプ場が指定する炭捨て場があれば、そこに持って行くようにします。

炭の安全な処理の仕方

炭は自然には還らないということで、持ち帰って処分、またはキャンプ場所定の炭捨て場で処分しますが、炭の処分には十分に注意が必要です。消火の仕方が甘かったり、誤った方法で消火していると、火災の原因になったり、火傷などの危険が伴います。

<炭の安全な処理法方>

・炭を完全に燃やしきる

炭は完全に燃え尽きるまで燃やします。水をかければ火は消えるイメージですが、そのままでは中に熱が残っているため、持ち帰り途中や炭捨て場に捨てた後に再燃焼してしまう危険があります。燃え尽きるまでは着火から3~5時間ほどかかります。完全に消火した後は、新聞紙で包んでビニール袋やアルミホイルなどに包み持ち帰ります。

・火消し壺に炭を入れる

完全に炭が燃え切るまで待てないと言う場合は、あらかじめ火消し壺を準備するようにします。火消し壺の蓋をすれば空気が遮断されるので、しっかりと火消しができます。専用の火消し壺がなくても、ブリキやスチール、ステンレス製で蓋つきの大きめな缶なら、火消し壺の代用品として使えます。火消し壺を使う場合も、代用する場合も、外側が熱くなるため火傷には十分注意をしてください。

持ち帰った炭はどうゴミ出しする?再利用はできる?

・ゴミ出しする場合

しっかり火を消した炭は、燃えるゴミとして処分することができます。ただお住まいの自治体のよっては、炭は可燃ごみとして捨てられない場合もあるので、詳細などは各自で確認をするようにしてください。燃えるゴミとして処分する場合は、熱が冷め完全に火が消えていることを再度確認してから出すようにしてください。捨てる前に30分以上水につけておくと、より安心です。また、炭捨て場に捨てる際も、残りの炭から火が出ないようしっかり対策をします。

・使った炭は再利用できる?

BBQで1度使い火を消した炭は消し炭と呼ばれ、しっかり保管しておくと再利用ができます。

ただ、水で消した炭は再利用できないので捨てるのが基本です。消し炭を保管する場合は、湿気には注意が必要です。保管には、完全に熱が冷めた後に穴の空いてないビニール袋やジップロックに乾燥剤と一緒に入れ、中の空気を抜いてなるべく密閉状態にして保管をします。

最近はキャンプブームですが、炭をそのまま放置していくなどマナー違反も見られるようです。キャンプやBBQを楽しむためにも、炭は自然には還らないということ、また火消しを甘く見ると火災や火傷の原因になることを念頭において、正しく安全に扱っていきたいですね。

これからの季節、キャンプに役立つ情報は以下の記事でも紹介しています。
知らずにやっているかも…キャンプ時やBBQ時に気をつけたいこと
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プレビュー画像:©︎Twitter/onizine
出典:BE-PAL, マイナビニュース