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ヘルスケア

ブロッコリーにはわさび!?相性がいい理由

輸入や技術の発達により、今ではさまざまな野菜を1年中スーパーで手にすることができるようになりました。しかし、そうは言っても本来の旬を迎えた時期の野菜や果物たちはいつもより美味しく感じます。

11月から3月までに旬を迎えるブロッコリーもその一つ。寒さの中、甘みをたっぷりと蓄えて育ったブロッコリーは、シンプルに茹でてマヨネーズで食べるのが一番おいしかったりしますよね。

でも、シンプルなマヨブロッコリーにあるものをプラスすると、ブロッコリーのもつ健康効果をさらに効率よく吸収できるようになると言われています。

そのあるものとはわさび

でもなぜわさびがブロッコリーと相性がいいのでしょうか。それは、ブロッコリーに含まれるスルフォラファンというフィトケミカルと、わさびが持つミロシナーゼという酵素が関係しています。

ブロッコリーを含むアブラナ科の野菜に含まれる成分のスルフォラファンには、体内に取り込まれた化学物質の解毒や体の抗酸化力を高め、がんや動脈硬化を予防する効果があることが知られています。

しかしこのスルフォラファンは、活性をもたない「前駆体」と呼ばれる状態でブロッコリーに存在しているため、私たちがブロッコリーを食べた時に噛んだり刻んだりして細胞が壊された時に、同じく細胞内に含まれるミロシナーゼという酵素と結びつき、活性を持つスルフォラファンに変化し体内に吸収されるという仕組みになっています。ただ、ミロシナーゼは熱に弱いという性質も持っていることから、ブロッコリーの加熱によってミロシナーゼが壊れてしまこともあるそうです。

そのため、わさびと一緒に食べることで、わさびのもつミロシナーゼが熱で壊れたブロッコリーのミロシナーゼの代わりとなり、スルフォラファンを体内で吸収することができるようになると言われています。(西洋ワサビやマスタードにもミロシナーゼが含まれています)

熱で壊れた酵素を補い、スルフォラファンを活性化してくれるわさびですが、ブロッコリーと食べる時におすすめなのは、ブロッコリーのわさびマヨ和え。普段はブロッコリーをマヨネーズで食べることが多いと思いますが、ここにわさびを少し加えることで、有用成分であるスルフォラファンを体に吸収することができます。


また、ブロッコリーとわさびの組み合わせの中でもおすすめなのは、3年ほど前にドラマにもなった「きのう何食べた?」で紹介された「梅マヨわさびソース」。このソースで食べるブロッコリーがおいしいとネットでも人気です。

梅マヨわさびソースは、梅干し1個を軽くたたき、わさび5センチとマヨ大さじ3、しょうゆとみりんを各小さじ2ずつ混ぜ合わせて作ることができます。

美味しいだけでなく栄養面においても万能で、優秀野菜と言えるブロッコリー。今回紹介したスルフォラファンだけでなく、ブロッコリーには、強い抗酸化力をもち、「がん予防のエース(ACE)」とも呼ばれるビタミンA、C、Eもたっぷり含まれています。美味しく食べて、健康維持に役立てていきたいですね。

おいしいブロッコリーの保存方法や簡単レシピは以下で紹介しています。

野菜室じゃなかった|ブロッコリーを冷蔵庫で正しく保存する方法

丸ごと入れて炊くだけ|インパクト大な美味しいブロッコリーご飯

プレビュー画像:©︎Twitter/D6vzkLQqUdnkUAT

出典:村上農園, Yummy Persian Bite, みんなの健康手帳