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害虫対策

こんな段ボールは特に危険!段ボールが虫の住処になりやすい理由

オンラインショッピングを利用した時や引っ越しの際に利用する段ボール。その多くは資源ごみとして各自治体で回収されますが、回収回数が頻繁ではないことから出し忘れてしまい溜まってしまうこと、ありますよね。また、段ボールの作りが頑丈なものや、状態がいいものは物置や家の中で収納に使うこともあります。

でも、段ボールは気をつけて扱わないとある危険があると言われています。Twitterユーザーの石武丈嗣さん(@_596_)は、段ボールについてこんな注意を呼びかけています。

石武さんがツイートしたように、段ボールは害虫たちにとって住処にしやすい場所。しかも、海外からやってきた段ボールは特に長い間倉庫に置かれていたり、船便で長期間、船のコンテナにあった可能性があり、知らない間にすでに虫が潜んでいる可能性が大。今は冬時期ですが、特に気温や湿度が高い季節は、虫たちの活動も活発になるので要注意です。

ツイートでは特に海外からの段ボールとされていましたが、資源回収に出し忘れて溜まってしまった段ボールや、頑丈だからとつい保管している段ボールありませんか?溜めている段ボール、保存の仕方によっては害虫の発生場所になっているかもしれません。

段ボールに寄り付きやすい害虫とその対策について以下詳しくご紹介いたします。

段ボールを住処にする害虫の種類

1.ゴキブリ

害虫の永遠の代表ともいえるG。どこでもしぶとく生きるGにとって段ボールはことさら好都合な場所。分厚い紙でできた段ボールは、断熱性にも優れておりGが身を潜めやすい場所と言えます。さらに、風通しの悪い場所で保管をしていると、湿気が溜まりやすく、湿気を好むGにとっては最高な場所になってしまう恐れがあります。

2. ダニやチャタテムシ

ダニやチャタテムシもG同様にホコリを餌にして生きる虫。また、湿度が高く暗い場所で活発化するため、このような場所で保管しているといつの間にか繁殖を許すことになってしまいます。さらにこの2つの害虫はカビをも餌とするため、特に夏場は注意が必要です。

3.シロアリ

シロアリと聞くと、木材を食べ家を劣化させるイメージがありますが、実はありの仲間ではなくゴキブリの仲間。しかも、紙製の段ボールはもともと木から作られているため、シロアリにとっても段ボールは格好の餌と言えます。さらに、木から紙を作るときに使用されているセルロースという成分は、シロアリの大好物なのだそう。

シロアリは家自体に被害を与えてしまうので、絶対に家の中で繁殖させてはいけません。

段ボールが虫の住処になりやすい理由

・保温性・保湿性に優れている段ボール

害虫たちは、高温多湿で暗い場所を好むと言われています。ダンボールは2枚の紙と中心にある波状の紙「中しん」から構成されています。この波状の紙でできた小さな隙間は、害虫たちにとって外敵が侵入しにくい安全な場所と言えます。また、段ボールは断熱性・保湿性に優れているので、中は外よりも暖かく、害虫にとって最適な環境なのです。害虫が活発化・繁殖しやすいのは以下の環境と言われています。

  • 温度:25~28℃
  • 湿度:75~100%

また、物置や押し入れなど、太陽光や家のライトが届かない暗い場所に段ボールを保管してしまうと、害虫たちにさらに住みやすい場所を提供してしまうことになります。

・卵を産みやすく餌にもなる

段ボールが住みやすい場所であることから、害虫たちは産卵の場所にも段ボールを利用します。適度にすき間があり、温度も湿度も整っているダンボールは卵の保管場所に最適になってしまうのです。さらに、ダンボールはそれ自体が餌となることも。たとえばゴキブリは、ダンボールの製造に使用する接着剤であるコーンスターチが好物と言われています。

溜め込まず、すぐに処分していきたい段ボール。でもそうは言っても、自治体の回収日までに時間があり一時保管をしないといけないというのが現状です。では、どのように家庭で保管をするといいのしょうか。

段ボールの保管方法

・屋外の風通しのいい明るい場所で保管

資源回収に出したり、処分する段ボールはできるだけ風通しのよい明るい場所で保管するのがおすすめです。家の中で保管をしてしまうと、暖かさでつい虫を寄せ付けてしまう可能性もあるため、屋外での保管をおすすめします。ただ、雨に濡れてしまわないいように気をつけてください。また、屋外で保管するときに天日干しにしておくことで、湿気対策をすることができます。

・防虫剤や毒餌剤も一緒に使う

どうしても、長期で保管しなくてはいけない場合や、害虫が心配という場合は、ダンボールと一緒に防虫剤や毒餌剤を設置しておくと、害虫の繁殖を防げます。

・夏は湿度50%のエアコン設定にする

チャタテ虫は乾燥に弱いため、もし屋内で段ボールを保管せざるをえない時は、特に夏の間は湿度が50%以下になるようエアコンをかけ続けることで、対処することができます。

引っ越しなどに使った段ボールは特に頑丈に作られており、重いものなどを保管しておくのについキープしておきたくなってしまいます。しかし、使用済みや外に置いておいた段ボールなどは、今回紹介した害虫の繁殖のリスクがあるため早めに処分することをお勧めします。

年末の大掃除の際には、家で保管している段ボールを再度見直してみるといいかもしれません。

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プレビュー画像:©︎Twitter/_596_
出典:ミツモアmedia, NIKKEI STYLE, Twitter@_596_