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スポーツドリンクを携帯用に手作りした でもこれを知った瞬間中身を即座に捨てた
気温が上がる季節、気をつけたいのが食中毒。これからの季節は湿気も多く細菌が1年で最も繁殖しやすい季節と言われています。
O-157やサルモネラ、カンピロバクター、黄色ブドウ球菌などの細菌性による食中毒がその代表ですが、ある食中毒に対し厚生労働省が注意喚起をしています。
ヤカンに入れたスポーツ飲料を飲んだことによる銅食中毒が発生しました。
金属製の容器(ヤカンや水筒)は酸性の飲み物と反応し、金属が溶け出すことがあります。金属製の容器にジュースやスポーツ飲料を入れる時は、注意書きをよく確認しましょう!#銅 #食中毒— 厚生労働省食品安全情報 (@Shokuhin_ANZEN) July 8, 2020
それは「銅食中毒」への注意喚起。この食中毒は、酸性のスポーツドリンクがヤカンの金属と反応し銅が溶け出したために発生した急性銅中毒によるもの。
本来であれば銅は、体内で吸収され赤血球や骨の形成を助ける働きをするのですが、急激に大量の銅を摂取したことにより、胃や小腸で吸収する際に粘膜を荒らし、腹痛や嘔吐を引き起こしてしまったのです。
ひどい場合だと、肝臓も銅を処理しきれず、体内に銅が分散され、蓄積されるのだそう。そして脳に銅が溜まると、めまいやけいれん、そして肝臓に溜まると肝硬変などの症状を引き起こし、最悪の場合は命に関わることもあるそうです。
夏は熱中症予防やスポーツ時の水分補給としてスポーツドリンクを摂取する人が多く、また冷たいほうがいいということでスポーツドリンクに保冷機能のある水筒を利用する人が多いようです。
しかしこの銅食中毒を起こす可能性があるため、スポーツドリンクを携帯用のボトルで持ち歩く場合は、専用のコーティングが施された水筒を利用するのが望ましいです。そして粉末のスポーツドリンクの素を使用する際は、ヤカンを使ったり水筒に直接作るということは避けてください。
現在、日本のメーカーの水筒は直接飲み物が触れる部分に銅を使っていないということですが、古い水筒や一部海外製品には、注意が必要となります。また、ステンレスなら良いのではと思うところですが、ステンレスにスポーツドリンクを入れるとサビの恐れがあります。(各メーカーによって異なるため、お手持ちの水筒の注意書きを必ずご確認ください。)
また、スポーツドリンク以外にも酸性の飲み物はオレンジジュースや乳酸菌飲料、炭酸飲料など、どれも銅を溶かす可能性があるので要注意とのこと。
細菌性のものではなく化学反応が引き起こす意外な食中毒。環境意識からマイボトルを持ち歩く人が増えた昨今ですが、水筒もスポーツドリンクもどちらも身近なだけに、ついやってしまいそうになるので十分に注意をするようにしてください。
また夏の季節に特に気をつけたいカンピロバクター菌による食中毒や飲みかけのペットボトル飲料が原因で引き起こされる食中毒の記事も併せてご覧ください。
プレビュー画像:©︎Facebook/トップバリュ TOPVALU
