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Lifehacks

見つけたら拾って欲しい|鳥類にとって脅威となる紐や釣り糸のポイ捨て

最近ますます人気のキャンプやBBQ。しかし残念なことに、食べ残しなどのゴミをそのまま放置したり、川で洗い物をするなどと言うアウトドアでのマナー違反も問題になっています。このような行為は自然だけでなく、そこに生息する動植物の生態系へ悪影響を与えるとし、ネットを中心にたびたび注意が呼びかけられています。

ツイッターユーザーのももちさん(@YGO_sukisukipi)は「こういうの見つけたら拾って下さい」とある写真を投稿。

ツイートにはビニール紐のようなものが映った写真と共に「これに絡まって命を落とす子、足を切断する子がいます」とも記載されています。ももちさんによると、街中に落ちているビニール紐などのゴミはハトを始め他の野鳥や小動物の足に絡まりやすく、自分で取り除くことができないため、場合によっては足の指に巻き付いて組織が壊死してしまい切れ落ちてしまうことがあるそうです。また、足だけでなく体に絡まってしまった場合は命を落としてしまう原因となってしまうことも。

また、こちらは海釣りに行った際にももちさんが見つけたという釣り糸、針、結束バンドなどのゴミの数々です。

私たち人間にとっては小さなゴミかもしれませんが、体の小さいハトやその他の野鳥、また犬や猫にとっては体に絡まったり、刺さったりした場合には、すぐに命の危険につながってしまうものばかり。こちらは片足の指を全て失ってしまっているハトの動画です。

ももちさんはゴミを持ち帰ること、また見つけた場合は拾って欲しいと「心からお願いです」と切実に訴えています。

このももちさんのお願いに他のユーザーたちも共感。数多くの声が寄せられています。

この都市部に生息し足指を失う鳥類たちについて、特にハトに関しては、これまで、感染症や化学汚染物質に起因する可能性が指摘されていたそうです。しかしフランス国立自然史博物館(MNHN)とリヨン大学による新たな研究の結果では、大気汚染や騒音公害の発生率が高い地域に生息するハトは、緑の多い環境に生息するハトに比べて足の指が少ない傾向がみられたとのこと。

Pigeon @ Paris

また、パリ市内46カ所でハトの足指切断の発生状況を調査したところ、理容室や美容室の密度に応じて切断が増える傾向が明らかになったと言う結果も出ているそうです。これには人間の髪の毛がハトの足指に絡まり、切断の原因である可能性となっていることが指摘されています。

ゴミを適切に処理しないことは自然を破壊するだけでなく、そこに生きる生物たちの暮らしや存在そのものを脅かしてしまうことになります。人間にとっては「大したことない」糸や小さな針でも、動物たちにとっては脅威になりかねません。

ももちさんのお願いが少しでも多くの人に届き、人間が出したゴミによって他の動物を傷つけてしまうということが少しでも減っていきますように。

以前紹介したこちらの記事もご覧ください。

プレビュー画像:©︎Twitter/YGO_sukisukipi

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