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ヘルスケア

熱中症や脱毛予防に|日傘を積極的に使いたい理由

日差しが強く熱い日は、外出時に日傘を利用している人を多く見かけます。

日焼け対策の一つとして、女性が使っているイメージが強い日傘。しかし、最近では日傘は男女年齢問わず、多くの人にとって「命を守るために必要」と言われるようになっています。

日傘がもたらす体感温度の違い

最高気温が35度を超える日が続き、殺人レベルの暑さと言われるようになったここ数年は、熱中症への注意がさかんに呼びかけられるように。そのため、屋内では日中・夜間ともにエアコンによる室温管理、また屋外では、こまめな水分補給により、体温の上昇を抑えるなどといった対応が欠かせません。

そんな中、日傘は炎天下での体温上昇を抑える有効な手段だと言われています。

おると整形外科医さん(@Ortho_FL)がツイートで紹介したのは、平成31年に環境省が行った、日傘を使った実験結果。実験では、人工太陽の元、帽子・日傘・遮熱効果のある日傘を利用した場合の皮膚温度の違いを測定したもの。

その結果、日傘を利用した場合は、利用しなかった時よりも体感温度が5~7度低くなったそうです。また、日傘によって強い日差しを遮る事で、汗の量にも違いがでてきたという結果も出ているそうです。

日傘は抜け毛予防にもなる

日傘は熱中症予防になるだけでなく、頭皮や頭髪を守る役割を果たすと言われています。夏時期、頭部が紫外線に晒されると髪はパサパサ乾燥しますが、紫外線は頭皮に大きな影響を及ぼします。

日傘や帽子で保護せず紫外線が頭皮を直撃すると、発毛のタネとなる幹細胞を減らし、髪を再生させなくする可能性があるのだそう。また、紫外線によって酸化した頭皮の脂は毛根にも作用し、頭皮の気になる臭いや脱毛の原因にもなってしまうのです。

そのため、日傘を使うことで紫外線による頭皮ダメージを抑え、気になる抜け毛を予防することができます。

日傘の選び方

遮光・遮熱効果のあるもの

日傘はUVカット加工のしてあるものがほとんどですが、最近では熱をカットする遮光・遮熱加工がされたものが販売されています。太陽の光には紫外線・可視光線・赤外線があり、このうち暑さの原因となる光は主に赤外線と言われています。そのため、遮光率が高ければ、赤外線をさえぎる率も高いということになり、日傘の中を涼しくしてくれます。

また、遮熱加工をされた日傘は、赤外線を反射させるものを練り込んだ糸を使用した生地を使っているため、涼しくなります。こういった効果の優れた日傘であれば、体感温度マイナス10℃の清涼効果があるとも言われています。

内側が濃色のものを選ぶ

日傘にはさまざまデザインや色のものがありますが、内側が白色や淡色のものは、紫外線を反射させるので、顔に当たらなかった紫外線でも日傘の内側で乱反射して、ガンガン顔に当たってしまいます。また、道路からの照り返しを受けて日傘内がとても暑くなってしまう可能性があります。そのため、内側が黒色のものがおすすめです。

最近では、日傘を利用する男性も増えたことから、ユニセックスなデザインのものやアウトドアブランドが出している日傘もあります。

体の深部体温が40度を超え臓器にも大きなダメージを及ぼし、重症の場合はまれに後遺症が残ることもあると言われている熱中症。この夏は、日傘も取り入れて暑さ対策・熱中症対策をしていたいですね。

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プレビュー画像:©︎Twitter/Ortho_FL
出典:A-PLAT, 育毛研究室, ©︎Twitter@Ortho_FL